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ロースハムを美味しく食べきるために

公開日: 更新日:2024.01.30
ロースハムを美味しく食べきるために

 ロースハムは、日本独自の豚のロース肉を使用したハムで、脂肪層を外側にして巻いて作る製法で作られており、脂肪分が多くしっとりとした食感が特徴です。

私たちに、なじみのあるロースハムですが、私たちはロースハムについて、一体どれだけ知っているでしょうか?

ここでは、ロースハムの全てに迫ります。

ロースハムの賞味期限

スライスしたロースハム

ロースハムの賞味期限は、一般的に製造日から約40日ほどです。

これは、適切な保存条件下で品質が保たれる期間を意味します。消費期限は、賞味期限よりも短く設定されることが多く、食品の安全性が確保される限界日を示します。

ただし、開封後は、賞味期限や消費期限に関係なく、速やかに消費することが推奨されます。  


ロースハムの保管方法と品質

一部をカットしたロースハム

ハムの保存方法は適切な温度管理が鍵です。

ラップを使った適切な保存方法

開封後のロースハムは、乾燥や空気中の細菌から守るために、適切な方法で保存することが重要です。

保存の際は、ラップを使ってハムをしっかりと包み、空気に触れないようにすることが効果的です。また、密封性の高い容器に入れて保存することもおすすめです。

この方法で、ロースハムの風味や食感が保たれ、劣化が抑えられます。  

冷蔵庫内の保存期間

開封後のロースハムは、冷蔵庫で保存しましょう。

適切に保存された開封後のロースハムは、一般的に3~5日間の間が消費の目安とされています。ただし、この期間はあくまで目安であり、ハムの状態や冷蔵庫内の温度によって変わることがあります。

保存期間が長くなるほど、風味や食感が低下する可能性があるため、できるだけ早めに消費することが望ましいです。  

色、におい、食感の確認

開封済みロースハムの品質をチェックする際、まずは色、におい、食感を確認しましょう。

鮮度が落ちたロースハムは、色が変わり、においが酸っぱくなり、食感が硬くなることがあります。これらの変化が見られる場合、食品安全の観点から消費を控えることが望ましいです。  

見た目で分かる劣化サイン

ロースハムの劣化を見た目で判断する方法として、カビや変色、乾燥した部分などがあります。

カビは緑色や白色でふわふわした塊が表面に現れ、変色は赤みが消えて茶色っぽくなることが特徴です。乾燥部分は硬くて不自然な色合いを示すことがあります。これらのサインが見られた場合は、品質が低下している可能性が高いです。  

冷蔵庫でのロースハムの適切な保存場所

ハムの入った冷蔵庫

温度と湿度の影響

冷蔵庫でのロースハムの保存において、温度と湿度が重要な要素です。適切な温度帯で保存することで、ロースハムの品質や風味が保たれ、細菌の繁殖を抑えることができます。

一般的に、冷蔵庫内でロースハムを保存する場合、温度は1℃~4℃が適切とされています。また、湿度も低すぎず高すぎない程度が望ましいため、適度な湿度を保つことが大切です。  

冷蔵庫内の空気の循環

冷蔵庫内の空気の循環は、ロースハムの品質を維持するために重要なポイントです。

空気の循環がスムーズであることで、冷蔵庫内の温度や湿度が均一に保たれ、食品の品質が保たれます。冷蔵庫内に食品を詰めすぎず、適度なスペースを確保することで、空気の循環を良くすることができます。  

冷蔵庫内での保存場所

冷蔵庫内でのロースハムの保存場所を決める際には、他の食品との配置も考慮する必要があります。

生鮮食品や調理済みの食品とロースハムを離して保存することで、食中毒のリスクを減らすことができます。また、強い匂いのある食品から距離を置くことで、ロースハムの風味が損なわれるのを防ぐことができます。適切な配置で冷蔵庫内のロースハムを保管しましょう。  

ロースハムの冷凍保存の方法と注意点

小分けされたハムとラップ

冷凍前に小分け&1枚ずつパッキング

ロースハムを冷凍保存する際には、適切なサイズに小分けしてパッケージすることが重要です。

小分けにすることで、必要な分だけ解凍でき、無駄が減ります。また、冷凍による品質の低下を防ぐため、ロースハムを小分けする際は、できるだけ新鮮な状態で行いましょう。

また1枚ずつラップで包むことも効果的です。1枚ずつラップで包むことで、空気に触れる面積が減り、酸化や風味の劣化を防ぐことができます。解凍時においても、1枚ずつ取り出しやすくなります。

冷凍による品質の低下を防ぐため、ロースハムを小分け&ラッピングする際は、できるだけ新鮮な状態で行いましょう。

解凍方法と解凍時間

冷凍したロースハムを解凍する際には、適切な方法と時間を選ぶことが品質維持に繋がります。

解凍方法には、冷蔵庫内で自然解凍する方法や、電子レンジを使用する方法があります。冷蔵庫内で自然解凍する場合は、約12時間程度かかることが一般的ですが、風味や品質が損なわれにくいです。一方、電子レンジを使用する場合は、解凍時間が短縮されますが、過度な加熱による風味の劣化や、部分的に焼けることがあるため、注意が必要です。

解凍方法と時間を適切に選び、ロースハムの美味しさを楽しみましょう。  

ロースハムの品質を保つための適切なパッケージ

パッケージされたハム

パッケージの役割

パッケージはハムの識別と保管に役立ちます。

ハムのパッケージには、ハムの種類、生産日、賞味期限などの情報が記載されているため、消費者はハムを選ぶ際に役立ちます。また、パッケージはハムを保管する際にも便利です。ハムのパッケージは、ハムを冷蔵庫や冷凍庫に保管するのに最適です。  

パッケージの材質と機能

ロースハムの品質を保つためには、酸素や光を遮断できるアルミ箔やポリエチレンを使用したパッケージが適しています。また、真空パックは、空気を排除し、酸素による劣化を防ぐ効果があります。

ロースハムの保存では、水分や空気との接触を最小限に抑えることが大切です。水分が入るとカビの原因となり、空気に触れることで酸化や劣化が進みます。そのため、密封性の高いプラスチック製の袋や、真空パックなどを利用して、水分や空気を遮断する包装が適しています。

ロースハムの美味しさを長く楽しむために、適切な包装方法を選びましょう。

食中毒の予防対策

ロースハムを調理している

適切な調理温度と時間

ロースハムを調理する際、適切な温度と時間を守ることで食中毒のリスクを軽減できます。

例えば、加熱調理を行う場合、内部温度が75℃に達するまで加熱しましょう。これにより、リステリアやサルモネラなどの食中毒菌を十分に除去できます。また、短時間で調理を完了させることで、食品の品質を維持しながら安全な食事を楽しむことができます。  

早めの消費と冷蔵保存

ロースハムを安全に楽しむためには、早めの消費が重要です。

開封後は賞味期限が短くなるため、早めに食べ切るよう心掛けましょう。また、冷蔵庫での保存が適切であることを確認し、4℃以下で保管することで、細菌の繁殖を抑えることができます。  

衛生的な調理環境の確保

食中毒予防には、衛生的な調理環境の確保が不可欠です。

まず、調理前に手をしっかりと洗い、調理器具やカッティングボードも清潔に保ちましょう。また、生のロースハムと加熱調理後のロースハムは別々の器に盛り付けることで、十分加熱されていない部分との交差汚染を防ぐことができます。これらの対策により、ロースハムを安心して楽しむことが可能になります。


ロースハムと生ハム

ロースハムと生ハム

料理におけるロースハムの活用法

ロースハムは加工時に加熱しているため、購入後は加熱せずにそのまま食べるだけでなく、様々な料理に活用できます。

例えば、サラダやパスタ、ピザの具材として使うことで、独特の風味がアクセントとなります。また、ロースハムをフライパンで軽く焼いてサンドイッチに挟むと、風味が増し美味しさが引き立ちます。さらに、スープや炒め物に加えることで、簡単に味わい深い一品に仕上げることができます。  

生ハムとの違いと使用方法

生ハムは、生のまま食べられる塩漬けの豚肉であり、ロースハムとは製法や風味が異なります。

生ハムは薄切りにしてそのまま加熱せずに食べたり、チーズと一緒に楽しむことが一般的です。一方、ロースハムは加熱調理に適しており、生ハムよりも幅広い料理で活用できます。使い分けることで、それぞれの特徴を最大限に引き出すことができます。

 


ロースハムは、様々な料理に使える便利な食材です。

食品を大切に扱い、適切に消費することで、食品ロスの問題にも一石を投じることができます。

これらの情報を活かし、より良い食生活を追求しましょう。
 

 

【参考】

独立行政法人食肉流通研究所:食肉加工品の知識
 
 

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この記事を書いた人

中山

地球を愛する料理研究家であり、SDGsと食品ロスに情熱を傾けるライターです。食品ロス削減を通じて、環境保護と健康的な食生活の両立を促進し、持続可能な社会の実現を目指しています。趣味は家庭菜園。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。