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【小学生向け】食品ロスとは?

公開日: 更新日:2023.12.26
【小学生向け】食品ロスとは?

こんにちは!
今日は皆さんが普段から耳にするかもしれない「食品ロス」についてのお話です。

「食品ロス」って具体的にどういう意味か知ってますか? 

それがなぜ問題なのか、どうすれば解決できるのか、一緒に考えてみましょう!
食べ物を大切にすることは、地球を守る大切な一歩です。

このブログを読んで、食品ロスについてもっと詳しくなって、自分たちに何ができるのかを見つけてみましょう!


食品ロスって何?

食べ残し

食品ロスの意味とは?

食品ロスとは、おいしい食べ物が何かの理由で食べられずに捨てられてしまうことを言います。これは、お店で売れ残った食べ物や、家で料理を作ったけど食べきれなかった食べ物も含みます。
これが問題なのは、食べ物を作るのにたくさんの水やエネルギー、時間がかかるからです。実は日本では、毎年約600万トンの食品がロスとなってしまっているんです。

食品ロスとはどんな食べ物のこと?

食品ロスになる食べ物は色々あります。例えば、スーパーで売られているフルーツや野菜、お肉やお魚、パンやお菓子などです。
特に、日付が書かれている食べ物は、その日が過ぎてしまうと食品ロスになりやすいです。また、家庭で作ったご飯も残り物があると食品ロスになります。

なぜ食品ロスって言うの?

この言葉は英語の「food loss」から来ています。「loss」は「失う」や「無くす」などの意味があります。なので、「食品ロス」は食べ物を無くしてしまう、つまり食べることができずに捨ててしまうという意味を持っています。
「食品ロス」という言葉を使うことで、大切な食べ物が無駄になってしまう問題にみんなが気付くことができます。

なぜ食品ロスが問題なの?

環境の地球

食品ロスと環境の関係

食品を作るためには、水や土地、エネルギーがたくさん使われます。たとえば、1個のリンゴを育てるのに約50リットルの水が必要なんです。
でも、食品ロスが起こると、そのリンゴが捨てられることで、使われた水も無駄になってしまいます。それに、捨てられた食品はゴミとなり、燃やすと二酸化炭素が出ます。これは地球温暖化の原因になります。

食品ロスと食べる物がない問題

世界には食べ物がなくて困っている人たちがいます。でも、同じ時にたくさんの食べ物が食品ロスで捨てられています。
たとえば、日本だけでも毎年約600万トンの食品がロスとなってしまっているんです。これは食べ物を必要としている人たちに分けると、大勢の人が満足に食事ができる量なんです。

食品ロスが増えると何が困るの?

食品ロスが増えると、まず環境への影響が大きくなります。そして、食べ物がたくさん無駄になると、食べ物を作るために使った水やエネルギーも無駄になります。
それに、食べ物が捨てられることで、食べるものがなくて困っている人を助けるチャンスも失われます。だから、みんなで食品ロスを減らす努力が大切なんです。

どうして食品ロスが増えるの?

なぜ?のはてな

家庭で食品ロスが生まれる理由

家庭で食品ロスが生まれる一番大きな原因は、食べきれないほどの食事を作ってしまうことです。また、冷蔵庫の中にある食べ物を忘れてしまうこともありますね。大きなパーティーやお祝いごとで食べきれないほどの食事を作って、その残りが捨てられることもあります。
これらのことが、家庭での食品ロスを生んでいます。

外食や飲食店での食品ロス

外食の場合、お店で提供される量が多すぎて食べきれないことがあります。その残りが食品ロスとなります。
また、飲食店では、お客さんが来なかった日や、売れ残った料理が食品ロスになることがあります。

食べ物が食べられる期限と食品ロス

食品に表示されている賞味期限や消費期限は、食品がおいしく安全に食べられる期間を示しています。しかし、この日付が過ぎると、多くの人はその食品を捨ててしまいます。
しかし、実は賞味期限が過ぎた食品でも、見た目やにおいが変わらなければ、まだ食べられることが多いんです。このように、賞味期限や消費期限によっても食品ロスが増えてしまうことがあります。

食品ロスの具体的な数字を知ろう

数字

日本の食品ロスの年間発生量

日本では1年に約600万トンの食品ロスが発生しています。これはとても大きな量ですね。具体的に想像してみると、東京ドーム約60杯分の食べ物が捨てられているんです。
これだけの食品が無駄になってしまうと、地球にも大きな負担をかけてしまいます。

私たちひとり一人が作る食品ロスの量

日本では、ひとりあたり年間約80キロの食品ロスが発生していると言われています。これは毎日食べるご飯を少し残すだけでも、1年で大きな量になるということを示しています。

食べ残しの量を計算してみよう

ここでは少し計算をしてみましょう。例えば、普段のご飯の量が200グラムとすると、それを10%残すだけで、1日に20グラムの食品ロスが生まれます。これを1年(365日)続けると、約7キロの食品ロスが生まれてしまうんです。
これを見ると、毎日少しずつの食べ残しが1年では大きな食品ロスになってしまうことがわかりますね。

世界の食品ロスはどうなってるの?

世界の食品ロス

世界の食品ロスの状況は?

世界全体では、食べ物の約1/3、つまり三つに一つが食品ロスとなってしまっています。それは、毎年約13億トンの食品が無駄になっているということです。
これはとても大きな問題で、飢えている人たちに食べ物を分けてあげることができるのに、たくさんの食べ物が捨てられてしまっているんですね。

他の国と日本の食品ロスを比べてみよう

例えば、アメリカでは1人あたり年間約126キロの食品ロスがあります。これは日本の約80キロよりも多いです。
しかし、これはただ単に「アメリカの方が問題が大きい」というわけではありません。食品ロスは全ての国で深刻な問題で、みんなで解決策を考えなければならない課題なんです。

食品ロスを減らすために何をしているの?

たくさんの食材

食品を作っている会社や食品を売っているお店など

スーパーやレストランは、売れ残った食品を安く売るアプリを使って食品ロスを減らす努力をしています。
また、食品工場では、売れ残りや切れ端を再利用するレシピを考えたり、小さな傷がついたり形が少しおかしい野菜や果物も売るようにすることで、食品ロスを減らそうとしています。

環境省や農林水産省

環境省や農林水産省も食品ロスの削減に向けて色々な取り組みをしています。例えば、学校や企業に食品ロスを減らす方法を教えたり、消費期限の見直しを提案したりしています。

食品ロスを知ってもらうための活動とは?

人々に食品ロスの問題を知ってもらい、理解してもらうための活動がたくさん行われています。ポスターや動画を作ったり、講演会を開いたり、食品ロス削減のためのキャンペーンを行ったりしています。
食品ロスが地球環境に与える影響を理解し、自分たちができることを考え行動に移すきっかけを作るのが、これらの活動の目的です。

私たちができる食品ロスを減らす方法

考えてから買う

かしこく買って、正しく保存しよう!

食品をむだにしないためには、まず買い物の段階で注意が必要です。無理にたくさん買うのではなく、食べることができる量だけを買うことが大切です。
また、保存方法も大切です。例えば、冷蔵庫の中をきちんと整理したり、保存期間を超えないように気をつけたりすることが大切です。

食べ残しをなくそう!

食べ物を残さないためには、自分がどのくらい食べることができるかをきちんと知っておくことが大切です。もし、食べられないと思ったら、小さい量から始めて、足りなければ後で追加するようにしましょう。

家庭でできる食品ロスを減らす方法

家庭でできることはたくさんあります。例えば、食べ物の残り物を次の日のお弁当や夕食に活用したり、大量に買いすぎた食材を近所の人と分け合ったりすることも良い方法です。
また、食品の消費期限が近くなっても、まだ食べられる場合は無駄にしないようにしましょう。大切なのは、毎日の小さな行動が積み重なることで、大きな変化を生むということを理解することです。

食品ロスについてもっと知るための参考資料

積み上げられた本

食品ロスについて学べる本と動画

食品ロスについて学ぶための本はたくさんあります。
例えば、「捨てられる食べものたち 食品ロス問題がわかる本」という本は、食品ロス問題について分かりやすく説明しています。また、インターネット上にもたくさんの動画があります。YouTubeには食品ロスをテーマにしたドキュメンタリーや、学校の教育番組などが公開されています。

食品ロスについての子ども向けの資料

食品ロスについての子ども向けの資料もたくさんあります。
例えば、「食品ロスをなくそう」という絵本は、食品ロス問題を子どもでも理解できるように説明しています。また、「食べ残しNOゲーム」というカードゲームは、食品ロス問題を楽しみながら学べるゲームです。

食品ロス問題をもっと深く知るための読み物

食品ロス問題を深く知るためには、信頼できる情報源を探すことが大切です。環境省農林水産省のウェブサイトは、食品ロスに関する最新の情報を提供しています。
これらの情報を活用して、食品ロス問題を深く理解しましょう。

 

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この記事を書いた人

中山

地球を愛する料理研究家であり、SDGsと食品ロスに情熱を傾けるライターです。食品ロス削減を通じて、環境保護と健康的な食生活の両立を促進し、持続可能な社会の実現を目指しています。趣味は家庭菜園。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。