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ワインに賞味期限ってあるの?開封後の注意点

公開日: 更新日:2024.01.30
ワインに賞味期限ってあるの?開封後の注意点


熟成するほど価値が上がるワインもあるけど、ワインに賞味期限ってあるの?

みなさんも一度はそのように考えたこともあるのではないでしょうか?

今回はワインの賞味期限と保存方法など、ワインのロスゼロに役立つ情報をお届けします。


ワインの賞味期限

ワイン

 

賞味期限とは:ワインの品質を示す概念

ワインの賞味期限とは、ワインがその最高の状態を保つことが期待できる時間のことを指します。

しかし、ワインの賞味期限は単純な数字以上のものであり、それが品質を一概に決定するわけではありません。

品種、製法、保管状態など、さまざまな要素が絡み合ってワインの品質と寿命が決まります。

また、熟成により味わいが変化するワインもあり、古くなればなるほど良いとは限らないことを理解することが重要です。

 

ワインの賞味期限の目安

赤ワインと白ワインでは、その賞味期限と風味に大きな違いがあります。

白ワインはフレッシュさと果実味が魅力で、一般的には生産から数年以内に飲むことが推奨されます。

一方、赤ワインは熟成により風味が深まり、複雑さが増すため、長期保存が可能なものもあります。

しかし、どちらのワインも開封後は酸化により味が変わり始め、通常は数日から1週間で飲みきることが推奨されます。

これらの違いを理解し、適切な保存と消費を心がけることで、ワインをより楽しむことができます。

 

ラベルの解説:賞味期限と品種の記載

ワインのラベルは、そのワインを理解する上での貴重な手がかりです。

ブドウの品種、産地、収穫年(ヴィンテージ)はもちろん、製法や熟成方法、アルコール度数などが記載されています。

しかし、賞味期限が直接記載されることは少ないです。

これはワインの質が保管状態や飲む人の好みに大きく影響を受けるからです。

そのため、賞味期限を判断するためには、ラベルの情報を元に自身で調査したり、ワインの専門家にアドバイスを求めることが重要となります。


赤ワインと白ワイン

赤ワインと白ワイン

 

白ワインの品質:酸化と冷蔵庫での保存

白ワインは一般的にフレッシュで軽やかな風味が特徴で、その最高の状態を保つためには適切な温度管理が重要です。

冷蔵庫での保存が最も一般的で、適切な温度は7-10℃とされています。

しかし、冷蔵庫は乾燥しやすい環境であり、コルクが乾燥して空気が侵入し、ワインが酸化する可能性もあります。

そのため、長期保存する場合はワイン専用の冷蔵庫やワインセラーの利用が推奨されます。

 

赤ワインの特徴:フルボディと長期熟成の可能性

赤ワインは白ワインと比較して、タンニンとアルコール度数が高く、風味が豊かでボディ感があります。

これらの特性は赤ワインが長期熟成に適している理由の一つです。特にフルボディの赤ワインは熟成により風味が深まり、複雑性が増します。

しかし、すべての赤ワインが長期熟成に適しているわけではなく、早めに飲むべきものもあります。

その判断基準は品種や産地、製法などによるため、ワインに詳しい専門家の意見を参考にすると良いでしょう。


古いワインは本当に美味しい?ヴィンテージワインの真実

ワインを寝かしている

 

ヴィンテージワインの魅力:熟成と香りの変化

ヴィンテージワインは、その年の気候や収穫時期の影響を受け、ワイン一本一本に異なる独特な香りや風味が生まれます。

そして、時間と共に熟成することで、さらに深い風味へと変化します。

新鮮なフルーツの香りが熟成によりドライフルーツのような香りへと変わるなど、複雑で深みのある香りが楽しめます。

また、ワインの風味は約5年でピークを迎え、その後も適切に保存されている限り10年以上の熟成が可能です。

 

収穫年と味わい:ワインの甘口とボディ

ワインの甘さやボディは、収穫年による気候の違いにより大きく変わります。

例えば、熱い夏の後に早めに収穫されたブドウは、高い糖度を持ち、それがフルボディで甘口のワインを生み出します。

逆に、涼しい季節に収穫されたブドウから作られたワインは、酸味が強く、ライトボディの特徴を持ちます。

ワインのラベルに書かれた収穫年を見て、その年の気候を思い浮かべることで、ワインの風味をより深く理解することができます。


ワインを開封したら気を付けること

ワインをグラスに注いでいる

 

ボトルの再封鎖:コルクとストッパーの活用

ワインを開封した後、そのまま放置するのは避けましょう。

一度開封したワインは、再封鎖することで酸化を遅らせることが可能です。

開封したワインはコルクかワインストッパーでしっかりと閉じ、酸素との接触を最小限にしましょう。

ワインの保存に最適なストッパーは真空ストッパーです。

これはワインのボトルから空気を抜くことで、酸化を大幅に遅らせる効果があります。

 

開封後の保管:温度と湿度の理想

ワインの保管場所は、その品質を大きく左右します。

理想的な温度は、赤ワインであれば18℃、白ワインであれば10℃です。

また、湿度は70%前後が望ましいとされています。

湿度が高すぎるとコルクが膨張し、逆に乾燥するとコルクが縮む可能性があります。

いずれの場合も、酸素がボトル内に侵入しやすくなってしまいます。

ワインセラーなどの専用器具があれば最高ですが、なければ冷暗所で保管しましょう。

保存期間は白ワインで1週間、赤ワインで3~5日が目安となります。


スパークリングワインとシャンパンの賞味期限について

スパークリングワイン

 

スパークリングワインやシャンパンの賞味期限は、未開封であれば基本的にはありません。アルコール度数が高いため、腐敗しにくく、長期間の保存が可能です。
ただし、適切な保存方法で保管しないと、風味が損なわれてしまう可能性があります。

 

スパークリングワイン

スパークリングワインは、その炭酸ガスによる爽快感が特徴的なワインで、常温ではなく冷蔵庫で保存することが推奨されます。

未開封の状態では、製造から3~4年を最長として、なるべく早めに楽しむことが良いとされています。

スパークリングワインは開封後は酸化や炭酸ガスの逃げやすさから、早めに飲むことが推奨されます。
しかし、専用のストッパーを使用すると、開封後でも2-3日間は風味を保つことが可能です。

また、開封後に余ったスパークリングワインは、料理の材料としても利用することができます。
例えば、煮込み料理やデザート、ソース作りなどに活用すると、一風変わった味わいを楽しむことができます。

 

シャンパン

未開封のシャンパンについては、ブドウ品種やその産地、製造方法により、数年から十年以上の長期の熟成が可能なものもあります。

特に、シャルドネやピノ・ノワールといった高品質なブドウ品種を使用し、丁寧に製造されたヴィンテージのシャンパンは、適切に保存されている場合、10年以上の熟成を経て、さらに美味しくなることもあります。

これは、シャンパン特有の二次発酵と長期間の瓶内熟成により、複雑な香りと味わいが生まれるからです。

開封済みのシャンパンは非常に短期間で消費することが推奨されます。開封すると酸化が始まり、ガスが抜けてしまう可能性が高くなるためです。
最良の状態で楽しむなら、開封後は24~48時間以内に飲むことが理想です。

ただし、特殊なシャンパンストッパーを使用して冷蔵庫で保存すると、少し長持ちする場合もありますが、それでも一週間程度が限界とされています。

 

劣化の見分け方

スパークリングワインやシャンパンが劣化しているかどうかを見分ける一般的な方法は、色、香り、そして味です。

劣化したスパークリングワインやシャンパンは色が褐色に近づき、香りが酸っぱくなったり、カビや酢のような臭いがする場合があります。
また、開封後のガス圧が弱い、或いは泡立ちが悪い場合も、劣化の兆候である可能性が高いです。

注意深く観察し、何らかの変化が感じられたら、早めに飲むか、専門家に相談することをお勧めします。


ワインの賞味期限を過ぎても飲める?飲むリスクについて

ワインのラベルを見ている人

 

古いワインは、製造から長い年月が経ったワインです。古いワインでも、保存状態が良ければ、風味や味が落ちずに、おいしく飲むことができます。古いワインが、必ずしも劣化したワインということではありません。

 

味わいの変化:劣化したワインの風味

劣化したワインの風味は、鮮やかさが失われ、しばしば酸味が増すなど、望ましくない変化をします。

特に白ワインは、新鮮さと果実味が売りであるため、賞味期限を過ぎるとその特徴が薄れ、酸化したリンゴのような風味が出てきます。

赤ワインもまた、フレッシュな果実味が失われ、酸化した鉄や紙のような香りが感じられることがあります。

 

飲むリスク:劣化したワインと健康への影響

劣化したワインを飲むことが必ずしも健康に悪影響を及ぼすわけではありません。

しかし、開封後数日以上経過したワインは、菌の繁殖により食中毒の原因となる可能性があります。酸化したり腐ったりしたワインは湿った段ボールのような臭いや、酢のような臭い、マニキュアの除光液のような臭いがします。また開栓したワインは雑菌が繁殖する可能性があります。黄色ブドウ球菌など食中毒を引き起こす可能性があるため注意してください。

 

賞味期限の判断:目視と匂いでの評価

ワインの賞味期限判断には、目視と匂いの評価が重要なツールとなります。

ワインの色が異常に暗くなっていたり、コルクが膨らんでいたりする場合、ワインはおそらく劣化しています。

また、酸化したリンゴやウェットカーペットのような香りも劣化の兆候です。

これらのサインを見つけたら、そのワインを飲むことは避けるべきでしょう。

 

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この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。