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国連のUNICEFってどんな組織?

公開日: 更新日:2023.12.26
国連のUNICEFってどんな組織?

UNICEF(国連児童基金)は第二次世界大戦の終結後、1946年に設立されました。
その主な目的は、戦災孤児と欠乏している国々の子供たちに必要な救援と保護を提供することでした。そのため、初期の活動は、食糧、衣服、医薬品の供給に重点を置いていました。

1948年には国際児童緊急基金から国連児童基金へと名称を変更し、その活動を恒久的なものとしています。

今回は、UNICEFの活動内容と歴史についてお話しします。


UNICEFの主な活動と目指す目標

子どもたち

子どもたちの栄養状況改善を目指す活動

UNICEFは子どもたちの生存、発育、保護、参加の権利を保障するために活動しています。

特に、栄養不足の子どもたちを支援するために、食料不足の地域への給食プログラムの提供やビタミンAの補給活動などが行われています。 2022年の報告によれば、ビタミンAの補給を受けた子どもは全世界で約3億6000万人に及びました。

これらの活動を通じて、UNICEFは子どもたちが健やかに成長できる権利を実現することを目指しています。


緊急時の対応:世界の子どもたちを守るための行動

戦争や自然災害、感染症のパンデミックなど、緊急事態が発生したとき、最も影響を受けやすいのが子どもたちです。 UNICEFは、緊急支援物資の提供や、子どもとその家族の安全確保を行っています。

2022年の報告によると、緊急支援活動は129カ国で行われ、約5900万人の子どもたちがその恩恵を受けることができました。

特に2022年は、UNICEFが全世界で新型コロナウイルス(COVID-19)に対するワクチン供給に取り組み、COVAX(COVID-19 Vaccines Global Access)という国際的な取り組みを通じて、開発途上国を含む全世界で20億回以上のワクチン接種が行われました。

この取り組みは、パンデミックに対するUNICEFの重要な役割を浮き彫りにしました。


2023年のUNICEF目標と政策

2023年のUNICEFは、全世界のすべての子どもが安全で健康的な生活を送れるよう、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けてさらなる取り組みを行う予定です。

具体的には、学校教育の普及、栄養状況の改善、児童労働の撤廃などが主な目標です。
さらに、COVID-19のパンデミックが続く中、ワクチンの普及と供給強化にも力を入れていきます。


UNICEFによる児童の権利保護と教育支援

黒板に書く子ども

子どもたちの権利保護:UNICEFの取り組み

子どもたちの権利の保護はUNICEFの最も重要な任務の一つです。これは、「子どもの権利条約」を遵守し、推進する形で行われます。

UNICEFは子どもが虐待、搾取、差別から解放され、その基本的権利が尊重されることを世界中に求めています。

2021年の報告によれば、UNICEFの支援を受けて法改正を行い、子どもの権利保護を強化した国は139カ国に上りました。


教育支援政策:地域による多様な実施計画

教育は子どもたちが将来自分の可能性を最大限に引き出すための基盤です。

UNICEFは、特に紛争地域や貧困地域での学校教育へのアクセスを改善するためのプログラムを展開しています。
各地域の具体的なニーズに合わせたプログラムを実施するため、その内容は地域により大きく異なります。
例えば、アフリカのサヘル地域では、女子教育の促進に特化したプログラムが行われています。


窓口となる委員会:子どもの保護と支援

UNICEFの国別プログラムは各国のUNICEF国内委員会が窓口となり運営されます。
これらの委員会は、現地の状況を直接把握し、最も必要な支援を提供できるようになっています。

例えば、日本のユニセフ協会は、日本国内での啓発活動や資金集めを通じて、世界の子どもたちへの援助に貢献しています。

このように、各委員会は地元社会と深く関わりながら、子どもたちの保護と支援を実現しています。


UNICEFの資金源と使用方法

ハートを手渡している

UNICEFの資金調達:募金活動と民間からの支援

UNICEFの資金調達は多方面からの支援によって成り立っています。
その大部分は、一般市民からの募金や企業からの寄付、さらには各国政府からの援助によるものです。

2021年度のUNICEFの年間収入は約67億ドルで、その約60%が一般市民や企業、基金からの寄付でした。


資金の使用方法:事務所運営とプロジェクト実現

集められた資金は、全世界でのプロジェクトや運営費用のために使用されます。

その大部分は、子どもたちの生活を向上させるための具体的なプログラムに使われます。
これには、健康、栄養、教育、保護など、さまざまな分野が含まれます。

事務所運営費は、全支出の約6.8%を占め、効率的な活動運営を支えています。


公開される財務報告:透明性と信頼性

UNICEFは、資金の使用についての透明性を確保し、信頼性を維持するために、定期的に詳細な財務報告を公開しています。
これには、資金の調達方法、使用方法、そしてその効果についての詳細が含まれています。

その公開情報によれば、2021年には、資金の88%が具体的なプログラムに投資され、その中でも教育と保護が最も大きな割合を占めていました。


UNICEFと国連と国際的協力関係

国連

組織構造と役割:国連とUNICEFの違い

国連は、世界の平和と安全、開発、人権の保護を目指す国際組織で、全世界のほぼすべての主権国家が加盟しています。
一方、UNICEFは国連の専門機関の一つで、国連全体が推進する持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、子供たちの権利保護と生活改善を目指す専門的な活動を行っています。

国連は全体として広範な問題を扱い、その中でUNICEFは特定の問題、特に子供たちの問題に重点を置いています。


国内と国際:国連とUNICEFの活動範囲

国連の活動範囲は、その加盟国全体に広がっており、国際平和と安全、社会経済の発展、人権の尊重といった広範な問題に取り組んでいます。
また、国連は各国の政府と連携して、各国内の問題解決に取り組むこともあります。

一方、UNICEFの活動は特に、子供たちが貧困、戦争、病気などから直面する問題に対処することに焦点を当てています。
UNICEFは190以上の国と地域で活動し、特に危機的な状況にある子供たちを支援しています。


UNICEFと他のNGO団体の協力関係

UNICEFは世界各地で活動する多くの非政府組織(NGO)と協力しています。
この協力関係は、現地のコミュニティへの直接的なアクセスを強化し、教育、保健、災害対応など、より効果的なプログラムの実施を可能にしています。

たとえば、2020年には、国境なき医師団との共同プロジェクトで、紛争地域の子どもたちへの医療支援を実施しています。


UNICEFのアドボカシー活動と各国政府との協定

UNICEFはアドボカシー活動を通じて、子どもたちの権利を保護し、彼らの生活を改善するための政策を促進しています。
これには、各国政府や関係者との協定や対話が含まれます。例えば、2019年には、ヨルダン政府と協力して、全ての子どもが学校教育を受ける権利を保障するための政策を推進しました。

このような協定は、法的枠組みを通じて子どもたちの権利を保護するとともに、具体的な行動の基礎を築く重要な役割を果たしています。


日本とUNICEF:日本が果たす役割

地球儀の日本

日本ユニセフ協会:UNICEFと日本のつながり

日本ユニセフ協会は、1965年に設立され、UNICEFの活動を日本に紹介し、支援を広げる役割を担っている非政府組織です。

協会はユニセフの国内唯一の公式組織として、子供たちの権利の普及と保護を目指し、日本国内での教育や広報活動、募金活動を通じて、UNICEFの活動を支えています。
また、ボランティア活動や国際理解教育を推進することで、日本の子供たちと世界の子供たちとのつながりを深めています。


日本の対UNICEF政策:協力と提言

日本政府はUNICEFと協力し、貢献を通じて世界の子供たちの生活改善を支援しています。
特に教育、保健、栄養などの分野で、UNICEFのプログラムへの資金提供を行っています。

さらに、国際会議においては、子供の権利や福祉の重要性を強調し、他の国に対しても支援を促しています。


日本国内でのUNICEF活動:広報と募金

日本国内でのUNICEF活動は、広報活動と募金活動の二つの柱で進められています。

広報活動では、学校教育やメディアを通じて、世界の子供たちが直面する問題を伝え、理解を深めることを目指しています。
一方、募金活動では、一般市民や企業からの寄付を通じて、資金を集め、世界各地での具体的なプロジェクトに活用しています。


UNICEFへの参加方法とボランティア活動

ハートにボランティアと書いてある

UNICEFボランティア:必要な資格と参加方法

UNICEFのボランティアに必要な資格は特になく、UNICEFの活動に共感し、自身の時間を使って子どもたちのために何かをしたいという意欲があれば誰でも参加可能です。

参加方法は、地元のUNICEF支援団体に連絡を取り、募金活動やイベントの運営、教育活動など、自身の得意分野や時間を活用して活動することができます。


日本ユニセフハウス:参加窓口と活動内容

日本ユニセフハウスは、日本ユニセフ協会の拠点であり、ボランティア活動への参加窓口でもあります。

ここでは、募金活動や教育プログラムの支援など、様々なボランティア活動が行われています。
また、日本ユニセフ協会の活動を広く伝えるためのセミナーや講演会も開催しており、UNICEFのミッションやプロジェクトについて学ぶことができます。


ボランティアの声:実際の活動から見えるUNICEF

UNICEFのボランティア活動に参加する人々は、様々な背景や経験を持ち、その多様性がUNICEFの活動を豊かにしています。
彼らの声からは、活動を通じて得られる喜びや達成感、また、世界の子供たちとのつながりの深さを感じることができます。

ボランティアの一人一人が、自身の経験や視点を活かして、UNICEFの活動に貢献しています。


ユニセフ

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この記事を書いた人

中川

環境開発学を専攻し、大学時代に交換留学で訪れた北欧でエコライフに目覚めました。帰国後、国内外のエコプロジェクトに参加し、サステナブルな食文化や食品ロス削減のヒントを発信しています。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。