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食品ロスで入浴剤をつくる?リサイクルでお風呂時間を楽しもう!

公開日: 更新日:2024.01.12
食品ロスで入浴剤をつくる?リサイクルでお風呂時間を楽しもう!


サステナブルな生活は日常の様々な場面で取り入れることができます。

私たちの大好きなお風呂タイム。あのリラックスした時間をさらに特別なものに変える方法があるんです。

食品ロスを利用して、環境にも肌にもやさしい入浴剤を作るアイディア。驚きの方法とその効果、そして環境への影響を一緒に学びませんか?


食品ロスを入浴剤でリサイクル

入浴剤を作る

食品ロスからの手作りバスソルト

食品ロスが社会問題として注目を集める中、その解決策として思いもよらないアイディアが登場しています。食品ロスから手作りのバスソルトを作る方法です。

たとえば、果物や野菜の皮には豊富なミネラルやビタミンが含まれています。通常、これらの皮は捨てられることが多いですが、乾燥させて細かく粉砕することで、バスソルトの原料として活用できます。手作りバスソルトは、材料も手順も簡単なので、誰でも気軽に作ることができます

【材料】
食品ロス(皮、芯、種、など)
塩(食塩、粗塩、バスソルトなど)
精油(お好みで)
【作り方
食品ロスを細かく刻む
塩と混ぜ合わせる
精油を加える(お好みで)
容器に入れて、乾燥させる


捨てるはずの食べ物の再利用術

「捨てるはずの食べ物」とは、賞味期限が近づいた食品や、見た目が悪くなった果物・野菜などを指します。これらは再利用することで、素晴らしい入浴剤の材料に変わることができます

柑橘類の皮:ビタミンCやクエン酸が豊富で、美肌や保湿に効果的。
りんごの芯:ポリフェノールが豊富で、血行促進やリラックス効果が期待できる。
バナナの皮:ビタミンB6やカリウムが豊富で、疲労回復やむくみ解消に効果的。

 

これにより、不必要と思われる食品も、有効に活用することができ、結果として食品ロスの削減に繋がります。


端材とアロマでリラックス時短

お風呂は私たちの日常生活でのリラックスの場として欠かせません。しかし、忙しい日常の中で、ゆっくりとお風呂に浸かる時間を取るのは難しいことも。
そんな時には、食品の端材を利用して、手軽にアロマ効果を得る方法がおすすめです。

端材やアロマを使用した手作り入浴剤は、材料が手に入りやすく、手順も簡単です。

コーヒーの粉:カフェインが血行促進やリラックス効果に期待できる。
紅茶の茶葉:カテキンが殺菌効果や美肌効果に期待できる。
乳製品の滓:乳酸が含まれており、保湿効果が期待できる。
ハーブ:香りを楽しむことができる。

【材料】
食品ロス(フルーツの皮や種、野菜の皮や茎、ハーブなど)
アロマオイル(好みの香りのもの)
片栗粉

【作り方】
食品ロスを細かく刻む。
片栗粉を加えて混ぜる。
水を加えて練り上げる。
アロマオイルを加えて混ぜる。
型に入れて冷蔵庫で固める。

【ポイント】
食品ロスは、水分が少ないものがおすすめです。
片栗粉は、食品ロスの量に合わせて加減してください。
アロマオイルは、好みの香りのものを選んでください。

このように、端材やアロマを使用した手作り入浴剤は、短時間でもお風呂時間の癒しとリラックス効果を高めてくれます。


サステナブル入浴剤のメリット

お風呂に入浴剤

バスタイムで美肌と環境保護

お風呂に入ることは、日常のリラックスタイムの一部ですが、それをより意味深くする方法があります。それはサステナブルな入浴剤を利用すること。サステナブル入浴剤には、天然由来の成分がたっぷりと含まれています。これにより、肌にやさしいだけでなく、美肌効果も期待できます。

また、食品ロスや端材などの資源を有効活用することで、環境保護に貢献することができます。このように、サステナブル入浴剤は、美肌と環境保護の両方に貢献できる、一石二鳥の入浴剤と言えます。


サステナブル入浴料の節約効果

サステナブル入浴剤は、自分で手作りすることができます。そのためサステナブル入浴料を利用することは、経済的にもメリットがあります。市販の入浴剤を購入するのと比べて、食品ロスから作る入浴剤はコストが大幅に削減できるのです。

特に、家庭で頻繁に出る果物や野菜の皮などを再利用することで、お風呂の時間を格安で楽しむことが可能になります。また、2021年の調査によれば、家庭の食品ロスによる経済的損失は年間1人あたり約33,000円とも言われています。この取り組みにより、その一部を節約することも期待できるのです。


香りと色で心の癒し体験

食品ロスからの入浴剤は、天然の香りや色合いによる心地よさも魅力の一つです。

例えば、乾燥させたオレンジの皮やローズマリーなどのハーブは、リラックス効果のあるアロマをお風呂にもたらしてくれます。また、ビーツや紫キャベツからは、鮮やかな色の入浴料を作ることができ、視覚的にも楽しむことができます。

香りや色は、心をリラックスさせ、癒し効果をもたらすと言われています。食品ロスから作られる入浴剤を取り入れることで、五感を通じて心の癒しを体験することができるのです。


サステナブル入浴剤の注意点

泡立つ入浴剤

材料と容器の選択

サステナブル入浴剤を作る際の材料選びは非常に重要です。食品ロスや天然の成分を用いることが多いので、新鮮であること、カビや雑菌が発生していないことを確認してください。

また、再利用可能な容器を使用することで環境負荷を減らすことができますが、容器が以前に何に使われていたのか、十分に洗浄されているかを確認することも必要です。古い食品や化粧品が残っていると、それが原因で肌トラブルを引き起こす可能性があります。


敏感肌や子供への使用時の注意

特に自家製の入浴剤やバスソルトは、市販のものとは異なり、防腐剤などが含まれていないため、肌に優しいと感じる方も多いでしょう。

しかし、敏感肌の方や子供には、刺激になる可能性がある成分も含まれていることがあります。そのため、使用する前に必ずパッチテストを行い、肌に合うかどうかを確認することが大切です。
特に粘膜に近い部位や傷のある部分は、刺激を感じやすいので、十分な注意が必要です。

また、塩やクエン酸などの乾燥性の高い成分が含まれている場合があります。使用後は、肌の乾燥に注意しましょう。


入浴後の洗浄と乾燥

サステナブル入浴剤を使用した後は、浴槽に成分が残留することが考えられます。特に天然の成分や食品ロスを使用した場合、浴槽に汚れが残る可能性が高まります。
入浴後は浴槽をしっかりと洗浄し、乾燥させることで、次回も快適に入浴できるように心がけましょう。

また、湿気や水分はカビの原因となりますので、浴室全体の換気や乾燥も怠らないようにしてください。


浴槽のチェック

サステナブル入浴剤は、食品ロスや端材などの素材を使用するため、浴槽の素材によっては、変色や劣化の原因となる可能性があります。
アクリル浴槽、FRP浴槽、木製浴槽などは、塩やクエン酸などの酸性成分が含まれているサステナブル入浴剤を使用すると、浴槽が劣化する可能性があります。

また、サステナブル入浴剤を使用する際は、浴槽の汚れをよく洗い流しておくことも大切です。汚れや垢が残っていると、浴槽の変色や劣化の原因となる可能性があるので注意して下さい。


リサイクル入浴剤と環境の未来

入浴剤づくり

SDGsとお風呂の新しい関係

私たちの日常生活において、持続可能な開発目標(SDGs)という言葉をよく耳にします。これは2030年までに達成を目指す国際的な目標で、食品ロスの削減もその一つです。

食品ロスをリサイクルして入浴剤を作る取り組みは、SDGsの目標達成に一役買っています。お風呂を楽しみながら、地球の未来を考えることができるのです。

日本における食品ロスの発生量は年間約620万トンと言われています。このような取り組みが普及すれば、その数値を大きく減少させる可能性があります。


エコとリラックスの二重の効果

環境を守るための行動とリラックスは、一見関係がないように思えますが、リサイクル入浴剤を使用することで両方を同時に実現できます。

使い終わった野菜や果物の皮を再利用することで、廃棄物の量を減らすだけでなく、自然の恵みを浴びながら癒しの時間を過ごすことができます。
自分の小さな行動が環境に貢献することを実感しながら、心からリラックスできるのです。


未来志向のサステナブルバスタイム

入浴は私たちの日常の中で欠かせない時間です。それをサステナブルに変えることで、未来の環境を守る大きな一歩となるでしょう。次世代へと美しい地球を残すために、日常の小さな行動を変えていくことが重要です。

サステナブル入浴剤は、環境に配慮しながら、お風呂時間をより心地よく、リラックスできる時間にするための新しい選択肢と言えます。毎日のお風呂が、未来への思いやりの時間となります。



日常生活の中で、サステナブルな選択をすることは環境への大きなステップとなります。そして、その一歩をお風呂タイムから始めることができるとは、少し驚きかもしれませんね。

食品ロスを減らしつつ、心身の癒しも得る。そんな二重の喜びを感じることができるのは、私たち一人一人の工夫と行動の力です。

毎日の生活の中で、新しい試みを取り入れ、環境との共生を意識すること。それが、私たちと地球の未来を明るく照らす鍵となるでしょう。




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この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。