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「2025年の大阪・関西万博から見るSDGs」月刊AMJ 8月号コラム掲載

公開日: 更新日:2023.07.01
「2025年の大阪・関西万博から見るSDGs」月刊AMJ 8月号コラム掲載

こんにちは、代表の文美月です。

 

月刊AMJ(Agricultural Marketing Jornal)8月号コラムを寄稿しました。

 

今回は、2025年に行われる大阪・関西万博のテーマでもあるSDGsについて触れさせていただきました。

SDGsを身近に感じていただけるきっかけになればと思います。

 

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月刊AMJ 8月号 「ロスゼロチャレンジ」

 

2025年の大阪・関西万博から見るSDGs

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7月中旬、2025年の大阪・ 関西万博に関する記者会見があり、事業テーマと各プロデューサーの発表がありました。

 

 

当万博のメインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。

 

持続可能な社会の実現を目指した「課題解決型」万博で、そのベースにSDGs(エスディージーズ)があります。

 

レインボーカラーの丸いSDGsバッジ

レインボーカラーの丸いSDGsバッジも最近見かけるようになりましたね。

 

今回は、SDGsの成り立ちと意義について触れてみたいと思います。

 

「SDGsって言葉、最近ちらほら聞くんだけれど...」、

「今一つバッジの意味が分からない」という方のお役に立てると幸いで す。

 

紙で作った世界の国旗

SDGsを非常に短く言うと、世界各国で協力して、経済・社会・環境の3つのバランスがとれた持続可能な社会を作ろう!という目標です。

 

1970年の大阪万博で、日本が発信する近未来社会にワクワクした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

世界中の人に日本の高度成長をシンボライズする、まさに「国威発揚型」万博でした。

 

前回の万博から今年で50年。

世界は劇的に経済発展しました。

 

しかしその一方で、世界各地で環境が破壊され、貧富の差も大きくなりました。

 

地球儀

日本でも毎年自然災害が起こっており、貧困問題も表面化しています。

 

この地球や社会のひずみを早急に是正していかなければ、サスティナブル(持続可能な)社会ではなくなってしまいます。

 

果たして私たちの子供やそれに続く世代は、持続可能な地球で暮らしていけるのでしょうか。

地球規模での課題解決は、一ヵ国の努力や、限定された地域のアクションでは達成できないため、2015年9月の国連サミットでは、国連加盟193ヵ国 が共通の国際目標を持つことになりました。

 

持続可能な地球を2030年までに実現するために、17のゴール・169のター ゲットが具体的に決められました。

 

この「持続可能な開発目標」こそがSDGs(Sustainable Development Goals)です。

 

SDGsの表

それ以前は発展途上国の社会課題解決を中心に進めていましたが、SDGsは2015年にその目標を引き継ぐ形で、発展途上国のみならず先進国自身も取り組むべき世界共通の目標となりました。

 

地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」、ユニバーサル(普遍 的)な社会の実現を目指してい ます。

 

いろいろな年代の人が一列に歩いている

大阪・関西万博は、地球規模の課題に取り組むために世界各地から英知を集める「未来社会の実験場」だと明言されています。

 

日本は国家戦略として Society5.0の実現(超スマート社会への移行)も目標の一つとしており、万博の開催は新しい技術や商品が生まれる大きなきっかけとなっていくでしょ う。

 

SDGsについて

では環境を破壊しないように、私たちは昔の生活に戻ればいいのでしょうか?

いいえ、環境保護を重視しすぎて経済が回らなくなることにも問題があります。

これからは、経済・社会・環境の3つのバランスを取る企業が支持されます。

 

たとえば「衣服の廃棄削減を目指し、衣服の定額制レンタルサービスをITで提供する企業」と「森林を大量に伐採して大きな工場を作り、激安の衣服を大量生産・販売し、季節が過ぎて余ると容易に廃棄する企業」では、今後どちらが成長していくか、明白だと思います。

 

次世代型企業の今後の成長は、新たな雇用を生み、経済を活性化していくでしょう。

 

テクノロジーの年表

世界で次々とテクノロジーによるイノベーションが起こり始めています。

 

つまり私たちの生活は、後退でも衰退でもなく「進化」。

 

そう思うと、2025年の万博がとても楽しみになってきま せんか?

 

 

次回は万博の8つのテーマ事業のうちの一つ、「いのちをつ むぐ」、すなわち食について書きたいと思います。

 

AMJコラム連載(2020年6月号より)

6月号:日本はたくさん輸入してたくさん捨てる国

7月号:コロナ禍で発生した食品ロス

 

 

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この記事を書いた人

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は長風呂。