こんにちは、広報の山口です。
SDGs⑯番目は ”平和と公平をすべての人に” です。
すこし話が大きく掴みにくい気がしますが、この目標は「世界の平和のためすべての人が法によって、平等で暴力のない社会を作ろう」という内容。
例えばこんな感じ。
・戦争・暴力なくす(言葉の暴力なども含まれます)
・子どもたちへの虐待・暴力をなくす
・政治参加、政治の汚職や賄賂をなくす
・公平な司法をすべての人に
日本の課題とは?
日本は紛争もなく平和な国のように思えますではこの目標での日本の課題は?
それは日本の 政治参加率。
世界と比べてみると日本は198か国の中 148位。
投票制度の違いなどがあるため一概に順位で判断してはいけませんが、OECD加盟国(36か国)の中でも日本は30位(2019)と改善していく必要がありそうです。
住んでいる地域など環境の違いに左右されない公平なくらしを守るために汚職や賄賂といった違法な行為をなくすこともこの目標の一つです🚩
(投票率、仏は日本より低いけど… 米では挑発動画が話題/朝日新聞)
ということで今回は日本の政治参加について他の国を参考にしながら見ていきましょう!
(国政選挙に年代別投票率の推移について/総務省 もとに作成)
上のグラフは年代別に選挙の投票率を表したものですが、どの年代も減少傾向にあることがわかります。
戦後の全体の投票率は70%台でしたが、平成29年の選挙権が18歳に引き下げられて初めての議院議員総選挙では戦後2番目の投票率の低さとなりました。
茶色の棒グラフがあらわす全体の投票率を見ると近年は50%台。
ということは日本の大半が選挙に参加していないということとなります。
私たち自身が主権を持ち私たちのために政治を行う日本の民主主義制度において、もったいない結果ではないでしょうか?
選挙に行く理由、行かない理由を気になって調べてみました👉
行く理由 行かない理由
・義務感を持っているから ・選挙にあまり関心がないから
・国民の権利だから ・仕事や用事があるから
・支持したい政党や候補者がいるから ・候補者の人柄や政策がわからないから
etc
この意見がすべてではありませんが、行かなかった理由としては”選挙への関心の薄さ” や ”予定があった” ことが大きいようですね。
たしかに忙しい合間をぬって投票所に足を運ぶことは大変です。
そこで平成29年に活躍したのが 期日前投票制度。
この年は投票日付近で台風が接近するという情報があり利用した人も多かったようで、全有権者の20%にあたる約2,137万人が利用し過去最高となりました。
その他にもネット投票の検討をしてほしいという声もあるようで実際に海外では取り入れている地域もあるようです。
メリット、デメリットはありますが近い未来インターネット投票の制度も生まれるかもしれませんね!
(私が投票に行かなかった理由/NHK)
(選挙に関するアンケート調査結果報告書/前橋市選挙管理委員会)
他国を参考にしてみよう!
では日本以外、海外の政治参加が高い国を見てみましょう。
みなさんはどんな国を思い浮かべますか?
投票率の高い国はラオスやナウル (太平洋に位置する小さな国)、オーストラリアなどが挙げられどの国も90%を上回ります(2020年)国民のほとんどが参加していますが、いったいなぜ⁇
理由の一つにナウルやオーストラリアは「義務投票制と罰則適正」があるため。
正当な理由なく投票に行かなかった場合、罰金が発生します。
また ”入獄” という措置をとる国もあるとか😲
(国際日本データランキング 明治大学国際日本学部)
ふむふむ、なるほど🤔
義務的にすることで投票へ行くように促しているのですね。
日本にはない制度ですが、その国の特色が出ていて面白いと感じます。
ただ日本は義務的に参加させるという傾向は今のところなさそうです。
政治への関心を高めることや、効率的な投票方法の改善が必要になってくるということですね!
特に課題は若者❔
そして、他国を参考にして日本の投票率も上げたいところですが、上の年代別投票率をみると一番低いのは10代、20代。
若者の政治参加は日本でも大きな課題となっています。
平成29年(2017年) の20代の投票率は、30%~40%でいつの時代も低いという特徴があり、不在投票や投票時間の延長を考えても政治への関心の低さがうかがえます。
でも実は投票率が年齢が上がるにつれて高くなるのは世界共通。
日本は政治の世界で60歳代は「若手」とよばれるため若者は遠い世界のように感じてしまうのかもしれません。
実際私もそのうちの一人でした💦
利便性のある場所に投票所を設置することや住民票のない地域でも投票しやすいように不在者投票手続きの簡素化など提案されています。
これからの日本を引っ張っていく若年層への対策はこれからも要検討ですね!
他の国を参考に見てみよう!
では他の国を参考に見てみましょう👀
例えば投票率79.5%(2010年)のスウェーデン。
30歳以下の政治家が日本の10倍近くもいるといわれており、18~29歳の投票率は79.3%(2010年)でやはり若者の投票率も高いようです。
約8割の若者が政治に監視を寄せていることがうかがえます。
理由の一つには
・スウェーデンの学校の制度
多くの学校でディベートや模擬選挙等を行っています。
例えば政党を招いて政治的ディベートを開いたり、選挙期間中に党員に対してインタビューを行うなどの宿題が課されます。
そして政党の青年団に所属している若者も多くおり、若者を代表して独立した主張や政策を主張します。
学校で政治に関わることで身近に感じているのかもしれませんね!
なるほど、やはり教育が与える影響は大きいようです!
こうして他の国のことを知ると、日本の改善すべきところ、また改善の仕方が見えてわくわくします✨
政治を知り、関心が高まることで汚職やわいろの減少、また説明責任があり透明性の高い公共機関の仕組みづくりにつながります🌈
大学生である私も最近まで政治にあまり興味を持てませんでしたが、コロナの対策や興味を持つ環境問題を知るうちに、政治家の政策は私たちの生活に大きな影響があることを実感しました。
今は菅首相や小泉環境大臣の発言や政策は常々気にしています😊
自分の興味のある分野から政治に関心を寄せるというのも一つの方法かもしれませんね!
SDGs1つ目の目標は ”平和と公平をすべての人に” ですが、今回ご紹介したように、日本全体また若者の政治参加、関心は低く解決していかなければならない問題であることが分かりました💡
あなたができる、SDGsアクション、考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます😊
次回もSDGsシリーズをお送りします!
SDGs関連ブログはこちら👉
4. 質の高い教育をみんなに
12. 作る責任、つかう責任
13. 地球温暖化に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう