こんにちは、大学生インターンの西村です!
今日のテーマは再生可能エネルギーです!
最近よく耳にする「再生可能エネルギー」。
どんなもの?今はどんな状況なの?
という部分を深掘りしたいと思います。
再生可能エネルギーとは?
再生可能エネルギーは、法律では
「非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるもの」
と定義されています。
つまり
①CO2を排出しない、
②使い続けることができる
(『なくならない』という意味と『使い続けても問題がない』という両方の意味で捉えることができると思います。)
エネルギーだと言えるでしょう。
地球温暖化で何が起こるの?
近年、日本では豪雨や台風、記録的な猛暑など
異常気象による災害が多発しています。
日本以外の国々でも同様に、
大規模な森林火災や、
極端な高温あるいは低温、
干ばつ、ハリケーンなど様々な異常気象が起こっています。
こういった極端な天候や災害は、
地球温暖化が原因で増加していると言われています。
地球温暖化を引き起こしている大きな要因が、温室効果ガスです。
温室効果ガスとは、その名の通り
地球を温める働きのあるガスの事で、
二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、代替フロンなどが含まれます。
特に二酸化炭素は排出量が多く、人の活動によって生み出される
温室効果ガスのうち約75%を二酸化炭素が占めており、
その排出量は増加し続けています。
(IPCC AR6 1.5特別報告書 より)
このまま気温が上昇し続けるとどのような問題が起こるのでしょうか。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告によると、
産業革命以前と比較して気温が上昇した場合、
サンゴ礁は…
【1.5℃】70〜90%失われる
【2.0℃】99%以上失われる
北極海の氷は…
【1.5℃】100年に一度夏に北極海の氷が全て溶ける
【2.0℃】10年に一度北極海の氷が全て溶ける
農業は…
【1.5℃】トウモロコシの生産量が10%減少する
【2.0℃】1.5℃未満の時より最大15%減少する
と予測されています。
0.5℃の差が大きな違いになるんですね。
気温上昇を1.5℃までに抑えた場合、
貧困、健康、水、食料といった分野でも
2℃の場合と比べて様々なリスクを下げることができるそうです。
現在、気温上昇は10年で約0.2℃の速さで進んでおり、
このままでは2030年から2052年までの間に1.5℃の上昇に達する可能性が高いとされています。
地球温暖化による悪影響を防ぐためには、
2050年までに世界全体で正味CO2排出量をゼロにすることが
必須とされており、温室効果ガス排出の削減は急務なのです。
本当に今、どうにかしないといけないですよね。
カーボンニュートラル宣言!
世界が一体となって温室効果ガス削減に向けて行動することが求められる中、
昨年10月、菅義偉首相は、日本として2050年までに、
温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする(カーボンニュートラル)こと、
脱炭素社会の実現を目指すことを表明しました。
(関連ブログ 脱炭素社会の達成のために~地球の命運を分ける2050年)
現在、日本は年間約12億4000万トン(2018)の
温室効果ガスを排出しており、
そのうち40%が発電所などエネルギー関連分野から生み出されています。
したがって、発電によって排出される温室効果ガスを
いかに削減するかが、カーボンニュートラルを達成する上で鍵になります。
そのために国としても、温室効果ガスを排出しない
再生可能エネルギーを最大限導入しようという方向に
進んで行こうとしているのです。
ちなみに日本の再エネ率は2019年度で18%となっています。
今回は、再生可能エネルギーを知る上で、今私たちが
抱えている問題について考えてみました。
【その2】では、再生可能エネルギーの特徴について
もう少し詳しく見ていきましょう!