こんにちは!学生ライターの井上です!
みなさんはフードバンクについてどれほど知っていますか?
なんとなく、こんな活動しているんだろうなと想像できる人は多いと思いますが、その成り立ちや抱えている問題点などまで知っている人は少ないと思います。
そこで今回は、フードバンクの基本的な情報から、あまり知られていない事実まで、ご紹介していきたいと思います!
フードバンクの歴史
フードバンクとは直訳すれば「食料銀行」。
いつでもお金を引き出せるよう銀行のように、いつでも食べ物を得られるような場所を提供するために、1967年に世界初のフードバンクがアメリカで誕生しました。
アメリカでの設立後、フードバンクは世界各国に広まっていき、日本では2000年ごろに最初のフードバンク団体である「セカンドハーベストジャパン」が活動を始めました。
現在は110を超えるフードバンク団体が日本で活動をしています。
フードバンクの活動内容
フードバンクは、まだ食べることができるのに
・規格外
・販売期限切れ
・在庫過多
・包装のキズ
などの理由によって捨てられてしまう食品を食べ物が手に入れられなくて困っている人をつなぐ団体です。
具体的な寄付先は子ども食堂や児童養護施設などの施設です。
相対的貧困率が15.4%(厚生労働省2018年)と先進国の中ではかなり高い水準となっている日本では、余った食品を必要としている人のもとへ届けるフードバンクの活動は大きな役割を担っていると言えます。
データで見る日本のフードバンクとその問題点
ここからは、流通経済研究所が行った調査(調査依頼をした142団体のうち、回答のあった116団体を調査対象としている)をもとに、日本のフードバンクの現状と問題点についてお話していきたいと思います。
(参考:流通経済研究所「平成31年度持続可能な循環資源活用総合対策事業 フードバンク実態調査事業 」)
フードバンク数の推移
このグラフは、フードバンクの数の推移を示しています。
2000年に日本初のフードバンクが設立されてから、その数は年々増加しているのがわかると思います。
特徴的なのが全116団体の半数以上が2016年以降に設立されているということです。
つまり、近年フードバンクが社会においてさらに求められるようになっているのです。
ただ、フードバンクの数が増加している一方、一団体当たりの寄付量は減少しているのが現状です。
その原因は、
①インフラ整備不足(事務所・倉庫・配送用車両等)
②人手不足
③運営費の不足
④ノウハウの不足
⑤認知度不足
⑥食品寄贈に伴う法的リスク
⑦行政との連携不足
が挙げられます。
として詳しく説明していきたいと思います!