こんにちは!学生インターンの西村です!
前回は森の役割と現状についてお話しました。
今回は、森を守る認証ラベルについてお話ししたいと思います!
森に優しい買い物をするときに指標にできるのが、今回ご紹介するサステイナブルラベルです!
レインフォレスト・アライアンス認証
レインフォレスト・アライアンスは、自然を守り、農家や森林地域に暮らす人の生活をより良いものにするために活動しています。
レインフォレスト・アライアンス認証を受けた製品は、森や生態系に配慮し、農場で働く人の労働環境も守り、現地の人の生活を向上させるような方法で生産された製品だと判断することができます。
この認証ラベルはコーヒー、ココア、お茶、バナナなど、主に熱帯地域で生産される農産品で見ることができます。
ちなみに、このラベルのマスコットになっているカエルは、メキシコ南部から南アメリカ北部の熱帯雨林に生息するアカメアマガエル(Agalychnis callidryas)です!
FSC認証
FSCはForest Stewardship Council (森林管理協議会)の略称です。
FSCは環境保全の点から見ても適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を世界に広めることを使命に活動しています。
FSC認証は森林の適切な管理、環境の保全に加えて労働環境や先住民族の権利などまで含めた10の原則と70の基準を満たした「責任のある森林管理」をされている森林やその木材を使った製品に与えられる認証です。
FSCの認証製品は、家具や木工品、紙、本などの印刷物として世界中に出回っています。
日用品ではティッシュペーパー、ジュースの紙パック、カレンダーなどで、SCマークを目にすることもよくあります。
RSPO認証
RSPOはThe Roundtable on Sustainable Palm Oilの略で、日本語では「持続可能なパーム油のための円卓会議」と訳されます。
RSPOは熱帯雨林やそこの生態系、人の生活に悪影響を及ぼさない持続可能なパーム油の生産を広めることを目指しています。
パーム油について
パーム油はその使い勝手の良さから、チョコレートやクッキーといったお菓子、マーガリン、スナック菓子の揚げ油から洗剤まで、多くの加工食品や洗剤の原材料として使われます。
問題は、パーム油の原料であるアブラヤシは赤道直下の熱帯地方でしか育たず、パーム油生産のために貴重な熱帯雨林が伐採されているということです。
ただ、パーム油以外の植物油は、パーム油を生産するよりも広い土地を必要とするため、単純に全てのパーム油を他の植物油と代替しようとすると、むしろ環境悪化を進めることになりかねません。
そのため、持続可能なパーム油を適切に管理しながら生産することが重要なのです。
このラベルが付いていればその製品は、原生林、絶滅の恐れのある生き物が暮らす土地、地域コミュニティにとって基盤となる土地を破壊することなく、殺虫剤の使用を極力減らした方法で生産され、生産者の権利も保証されたパーム油を使用した製品であると判断することができます。
RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証について|WWFジャパン
RSPO-Roundtable on Sustainable Palm Oil
普段の生活の中で、遠いどこかの森について想いを馳せるなんてことはまずしないでしょう。
けれど、私たちが意識していなくても、森は空気や水を生み出し、たくさんの生き物を支えています。
あらゆる動植物はもちろん、たとえ都会のど真ん中に生きている人だって、森林がなくては生きていくことはできません。
そして、私たちが気づかない間に、遠くのどこかにある森は消えていきます。
残念ながら、その森林破壊に手を貸しているのは他でもない、森から遠い私たちの何気ない日々の買い物なのです。
けれど、逆に考えれば、私たちが買い物をする時に選ぶ商品に少し気をくばるだけで、世界中の森、ひいてはそこに暮らす生き物、人の生活を守ることができるのです!
これってとってもクールじゃないですか?
どんな商品を買うかの選択は、どんな世界を自分が選ぶかの投票だと思います。
今回ご紹介した森を守るラベルをより多くの人が知ってくださったら嬉しいです!
そして知ったら、次は探して、買ってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!