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暮らしの中でカーボン・オフセットを実現しよう!CO2排出をプラマイゼロに!

公開日: 更新日:2024.01.05
暮らしの中でカーボン・オフセットを実現しよう!CO2排出をプラマイゼロに!


地球温暖化が深刻化する中、私たち一人ひとりができることはたくさんあります。その一つが「カーボン・オフセット」です。カーボン・オフセットとは、自分の生活や活動で排出した二酸化炭素などの温室効果ガスを、別の場所で削減・吸収する活動のことです。

カーボン・オフセットをすることで、私たちは地球温暖化防止に貢献することができます。また、カーボン・オフセットをすることは、私たちの生活をより持続可能なものにするきっかけにもなります。


カーボン・オフセットの基本知識:CO2排出量とは?

地球温暖化

CO2排出と地球温暖化:炭素の影響を理解する

地球上の全ての生命体は、自身の活動や生存に必要なエネルギーを得るために、直接的または間接的に炭素を使用しています。人間も例外ではありません。
しかし、工業化の進行とともに、私たちが燃焼させる化石燃料の量が増えると、大気中に放出される二酸化炭素(CO2)の量も増え、地球温暖化の主な原因となっています。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、地球の平均気温は前世紀末から現在までに約1℃上昇しており、これが気候変動の原因となっています。

カーボン・オフセットとは:排出削減と吸収のバランス

カーボン・オフセットとは、二酸化炭素やその他の温室効果ガスの排出量を削減するか、同等量のガスを吸収・除去する行為やプロジェクトを指します。
この概念は、二酸化炭素の排出量と吸収量がバランスする状態、つまり「カーボンニュートラル」を目指すためのものです。京都議定書やパリ協定の下で国際的に採用されている制度でもあり、政府や企業、個人が地球温暖化対策に取り組む上で重要な手段となっています。

必要なクレジット制度:カーボン・オフセットの取り組み

カーボン・オフセットの取り組みは、カーボンクレジットの制度によって可能になっています。
この制度は、一定量のCO2排出量削減または吸収を証明する「クレジット」を発行し、それを売買することで排出量の削減を促進するものです。国連気候変動枠組条約(UNFCCC)クリーン開発メカニズム(CDM)や日本のJークレジット制度などがこれに該当します。
2020年、日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現を宣言。この目標達成に向け、クレジット制度の活用がますます重要になっています。

 

カーボンフットプリントを理解する:日常生活でのCO2排出量計算方法

砂に書かれたco2

家庭でのエネルギー消費:CO2排出の一部

家庭生活におけるエネルギー消費は、人間のカーボンフットプリントを形成する重要な要素の一つです。例えば、電力を消費する家電製品や暖房、冷房、そして食品の調理には、全てエネルギーが必要です。
気候変動政策情報センターによると、日本の家庭部門のCO2排出量は2018年で約287Mt-CO2であり、全排出量の約13.6%を占めています。これらの活動を通じて排出される二酸化炭素量を抑えるためには、エネルギー効率の高い製品を選択したり、省エネ活動を取り入れたりすることが求められます。

日常生活のカーボンフットプリント:食事から移動まで

私たちの日常生活は、食事から通勤・通学、レジャーまで、さまざまな活動で構成されています。これら一つ一つの行動が、二酸化炭素の排出につながっています。
具体的には、食材の生産から輸送、調理までの過程や、私たちが移動するために使う交通手段がこれに該当します。また、購入する商品やサービスにも、製造や提供に伴うCO2排出が含まれています。これら全ての排出量を合計したものが、私たち一人一人の「カーボンフットプリント」です。

CO2排出量の計算方法:自身の環境影響を把握する

自身のカーボンフットプリントを計算することで、どのような行動が地球温暖化の原因となっているのかを明確に把握することができます。
国立環境研究所とCode for Japanが共同開発したプラットホームを利用したWebアプリ「じぶんごとプラネット」では、移動・住居・食・モノとサービスに関する約10個の簡単な質問に答えることで、誰でも無料で自分の生活スタイルから生じるカーボンフットプリントと自分に合った脱炭素アクションを知ることができます。
このようなツールを活用し、日々の生活習慣を見直すことで、自分自身が地球環境に与える影響を減らす一歩を踏み出すことが可能です。

日常生活でのカーボン・オフセット:エコフレンドリーな選択

再生可能エネルギー

カーボン・オフセットを可能にする製品とサービス

消費者がエコフレンドリーな選択をすることで、カーボンオフセットに大きく貢献することが可能です。低CO2排出の製品を選ぶことは、地球温暖化対策の一環となります。
例えば、エネルギー効率の良い家電製品を選び、地元産の食品を購入することでCO2排出を抑えることができます。また、カーボンオフセットを取り入れたサービスを利用することも重要です。再生可能エネルギーの利用やオフセット費用を含む航空券の購入などはその例です。さらに、エコラベルや認証を通じて製品の環境負荷やCO2排出量を確認することで、より確実なカーボンオフセットを行うことができます。
これらの行動を通じて、個々人が持続可能な社会に貢献することが可能となります。

移動と旅行:エコフレンドリーな交通手段の選択

日常の移動や旅行における選択がカーボンオフセットに大きく貢献します。
公共交通機関や自転車の使用は車よりもCO2排出が大幅に少なく、英国政府の報告によれば、これらの選択はそれぞれCO2排出を40%、90%減らすことができます。また、エコドライブという燃料消費を抑える運転方法を取り入れることで、さらにCO2排出の削減が可能です。
旅行においても、エコツーリズムの選択、地元の食材やサービスの利用、公共交通機関の使用などにより、個々人が旅行のCO2排出を抑えることができます。特に航空旅行では、航空会社が提供するカーボンオフセットプログラムに参加することで、大気汚染の改善に貢献することができます。
これらの選択を通じて、私たち一人一人が地球の環境保全に繋がる行動をとることができます。

食生活でカーボン・オフセットを実現:サステナブルな食材と食事法

食生活の選択は、カーボンオフセットを実現する重要な手段です。
食品の生産、流通、消費、廃棄の全過程におけるCO2排出は大きく、特に肉類の生産は大量の二酸化炭素を排出します。地元産や季節の食材、オーガニック食品を選ぶことで、食品の輸送によるCO2排出量を削減し、化学肥料や農薬の使用を抑制することが可能です。さらに、食品廃棄物を再利用することで、再生可能なエネルギー源としてバイオマス燃料の生産に貢献できます。
これらのエコフレンドリーな食事選択と食品廃棄物の活用は、食生活におけるカーボンオフセットに大きく貢献し、サステナブルな食生活を実現する道筋を示します。

カーボン・オフセットプロジェクト:地球温暖化対策に貢献する

森林

森林再生と炭素吸収:植林プロジェクトの重要性

森林は巨大なカーボンシンク(二酸化炭素を吸収する場所)であり、植林プロジェクトはカーボン・オフセットにとって重要な役割を果たします。
森林は二酸化炭素を吸収し、それを木材や土壌に貯蔵します。国際林業研究センター(CIFOR)によると、地球上の森林は毎年約7.6ギガトンのCO2を吸収し、これは人間が発生させる年間排出量の約1/6に相当します。このため、適切に管理された植林プロジェクトは地球温暖化防止に貢献します。

企業のカーボン・オフセット取り組み:社会への貢献

企業がカーボン・オフセットに取り組むことは、地球温暖化対策だけでなく、社会全体への貢献でもあります。
特に、企業は自社の事業活動によるCO2排出量を減らすための具体的な行動として、オフセットプロジェクトを支援することがあります。エネルギー大手のシェルは、2050年までにネット・ゼロ(CO2排出と吸収のバランスがゼロ)を目指すと発表し、カーボン・オフセットプロジェクトへの投資を強化しています。

気候変動への対策:カーボン・オフセットプロジェクトの役割

カーボン・オフセットプロジェクトは、気候変動への対策の一環として重要な役割を果たします。これらのプロジェクトは、排出源の削減だけでなく、二酸化炭素の吸収にも焦点を当てており、地球温暖化の進行を遅らせる効果があります。
国際連合気候変動枠組条約(UNFCCC)によれば、2030年までに世界が目指す温室効果ガスの排出削減目標の一部を、カーボン・オフセットによって達成することが可能です。

あなたもできる!カーボン・オフセットを促進するためのコミュニティ活動

森林の清掃

地域活動と環境保全:カーボン・オフセットへの貢献

私たちは地元コミュニティでの活動を通じてカーボンオフセットに貢献することが可能です。
公園や森林の清掃活動、リサイクルプログラムの推進、地元の環境保全活動への参加などが考えられます。また、地域の自然環境を活用したCO2吸収の取り組みも有効で、英環境省の報告によると、都市の公園1ヘクタールは年間約12トンのCO2を吸収します。
このような活動は地域社会全体のCO2排出量を抑えるために重要であり、個々の市民の協力が求められています。

環境教育の普及:地球温暖化防止への啓発活動

環境教育や情報提供活動は、個々の行動変化を促し、全体としてのカーボン・オフセットにつながることが期待できます。環境に関するワークショップやセミナーの主催、学校や地元コミュニティでの環境教育の推進などが考えられます。
国連の調査によると、正確な情報と教育の提供は、個々のエコロジカルフットプリントを22%減らすことができます。これは、より持続可能なライフスタイルへの変化を推進し、カーボン・オフセットを実現するために重要な役割を果たします。

個人としてのエコ投資:カーボン・オフセットプロジェクトの支援

エコ投資は、個人が自分の財政的なリソースを使用して、持続可能なプロジェクトやカーボン・オフセットプロジェクトを支援する行為です。再生可能エネルギー企業や持続可能な開発プロジェクトへの投資などが含まれます。
世界銀行の報告によれば、持続可能なエネルギープロジェクトへの投資は、2030年までに年間40ギガトン以上のCO2排出削減につながる可能性があります。エコ投資は、環境への個人の貢献と、経済的なリターンを両立させる有効な手段と言えます。

私たち一人一人が日常生活でカーボン・オフセットを意識し、行動に移すことは、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献ともつながります。特に目標13「気候変動に具体的な対策を」に直結します。
あなたの小さな行動が、地球の未来を左右します。今日から一緒に、カーボン・オフセットの取り組みを始めてみませんか?



環境省:J-クレジット制度及びカーボン・オフセットについて

環境省:カーボンフットプリントの概要

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この記事を書いた人

中川

環境開発学を専攻し、大学時代に交換留学で訪れた北欧でエコライフに目覚めました。帰国後、国内外のエコプロジェクトに参加し、サステナブルな食文化や食品ロス削減のヒントを発信しています。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。