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3分でわかる「G7広島サミット」。知っておくべき重要課題と成果

公開日: 更新日:2023.12.22
G7広島サミット

 

5月19〜21日に広島で開催されたG7広島サミット。

ニュースなどで目にした人も多いことでしょう。

しかし、G7広島サミットの重要課題と成果とは、いったいどのようなものだったのでしょうか。

今回は、今さら聞けないG7広島サミットの重要課題と成果について、わかりやすく説明します。

(画像出典:SUMMIT PHOTO 2023

G7サミットとは

 

G7サミット

はじめに、G7サミットとは、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国(G7)と欧州連合(EU)の首脳が参加して毎年開催される国際会議のことです。

日本語では「主要国首脳会議」といいます。

7ヶ国が参加することから“The Group of the Seven”を略して「G7(ジーセブン)」と呼ばれています。

日本語の「主要国」というイメージから“Great Seven”と勘違いされることもあるようですが、正しくは“The Group of the Seven”です。

G7の7ヶ国は毎年、順番に議長国を務めます。

議長国を務める順番は、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ」となっています。

2022年はドイツが議長国だったため、ドイツ南部・バイエルンのエルマウ城でG7サミットが行われました。

2023年には日本が議長国となり、5月19〜21日の日程で広島でG7サミットが開催されたのです。

G7は「サミット」だけではない

空の下で会議する

実は、G7で行われるのは「サミット」だけではありません。

こういうと「???」と思う人もいるかもしれませんが、そもそもサミットとは、G7各国の首脳が参加する会議のことでしたね。

首脳とは、総理大臣や大統領といった各国のトップ。

G7では、サミットとは別に、首脳以外の大臣が参加する会合も開かれます。

今年4〜5月にかけては、長崎、富山・金沢、仙台、新潟、群馬など全国各地で大臣会合が開催されました。

例えば、4月15〜16日に開催された「G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合」では、インドやインドネシア、アラブ首長国連邦(UAE)などが招かれ、環境やエネルギーに関する課題について議論されました。

G7広島サミットの重要課題7つ

会議をする会社員

では、G7広島サミットの重要課題について解説していきましょう。


G7広島サミットの公式ホームページによると、7つの重要課題は次の通りです。


地域情勢

ウクライナやインド太平洋における地域情勢について、G7が引き続き連携していくことが求められています。

核軍縮・不拡散

核に関する現実と理想のギャップに対して、G7として現実的で実践的な取り組みを進めることが必要とされています。

経済的強靱性・経済安全保障

これは、2022年のG7エルマウ・サミットで初めて取り上げられたテーマ。

引き続き、世界的な経済安全保障の課題に取り組むことが求められています。

気候・エネルギー

世界情勢が不安定な中であっても、2050年に二酸化炭素の排出量を実質ゼロとする目標に向かって、どのように取り組むかが大きなテーマとなっています。

食料

世界的な食料危機にあることを踏まえて、すべての人々が食料を手に入れることができる食料安全保障が必要となっています。

保健

新型コロナの教訓から、将来のリスクに対する予防や備えの必要性が高まっています。

開発

SDGsのすべての目標を達成するために、ジェンダーや人権、デジタル、科学技術、グローバルサウスと呼ばれる発展途上国との連携など、広い分野における取り組みが求められています。

 

(参考:重要課題 | サミット情報 | G7広島サミット2023

G7広島サミットの成果

G7サミットのイメージ

(画像出典:SUMMIT PHOTO 2023


G7広島サミットでの議論の結果、それぞれの課題について対策をとることが決まりました。

ここでは、G7広島サミットの成果から、食料や環境に関するものをピックアップして解説します。

食料安全保障の「広島行動声明」

チームワーク

食料安全保障に関しては、緊急の対策と長期的な取り組みの双方を定めた「強靱なグローバル食料安全保障に関する広島行動声明」が発出されました。

緊急の対応としては、アフリカなど深刻な食料危機にある地域への人道支援や資金の増額、世界の食料市場を安定させるために公正な取引を推進することなどが挙げられました。

一方で、将来的な食料安全保障のリスクに対しては、食料不足の状況をモニタリングするとともに、国際的な協力によって支援を強化するとされました。

「ネイチャーポジティブ」な経済へ転換

ネイチャーポジティブ

環境に関しては、2050年に二酸化炭素の排出を実質ゼロにするだけでなく、環境への汚染のない、循環型のネイチャーポジティブな経済に転換することを目指すとしています。

ネイチャーポジティブとは、動植物の絶滅というような生物多様性の損失をなくし、自然にとってプラス(ポジティブ)な影響を与えることを指します。

そのためには、リサイクルにもっと積極的に取り組むなど、企業活動全体における循環性を高めることが重要だとされました。

(参考:G7広島首脳コミュニケ(2023年 5月 20日)

G7の結果は私たちの暮らしにどう影響する?

リサイクルボックス

G7は、世界各国の首脳や大臣が集まる国際会議ですが、私たちの暮らしにはどのように関係してくるのでしょうか。

今回のG7サミットでは、ネイチャーポジティブな経済を目指すとしてリサイクルの重要性が強調されました。

すでに国内にもリサイクルに取り組んでいる会社は多くありますが、G7サミットでリサイクルの重要性が改めて確認されたことで、より多くの企業がリサイクルに取り組んだり、リサイクルに関する事業を起業したりするなど、新たな動きが期待されます。

もしかすると、リサイクルに関連する新サービスが登場して、私たちの暮らしがより便利でエコなものになるかもしれません。

あるいは、リサイクルに関する法案ができて、自治体のゴミ出しの分別ルールが細かくなったり、変更されたりするかもしれません。

このように、G7サミットのような国際会議で今、何が議題にあがっているかに注目してみると、これからの世界の動きがよりわかるようになるかもしれませんよ。

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この記事を書いた人

サステナブルライター 山下

電力会社やベンチャー企業でエネルギー関連のビジネスに従事したのち、2019年にサステナブルライターとして独立しました。「家庭の省エネエキスパート」資格を持ち、自治体において気候変動や地球温暖化に関するセミナーを実施した経験もあります。環境問題をもっともっと身近に感じてもらえるよう、わかりやすい記事を心がけています。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。