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バルク買いって何?大量に買うメリットとデメリット

公開日: 更新日:2024.01.05
バルク買いって何?大量に買うメリットとデメリット

バルク買いとは

量り売り


バルク買いの原理と概念

バルク食品とは、業者向けに販売される大量仕入れ向けにひとまとめにされた食材のことです。

パッケージされる前の豆類などがバルクとして輸入されます。

また瓶詰めされる前のワインが150L以上のタンクに詰められて輸入されるものをバルクワインと呼びます。

バルク買いとは大量の商品を購入することを指します。

一般的には、食品や日用品、消耗品などを中心に活用されます。

身近な例でいうと、コストコや業務用スーパーで販売されている業務用商品などです。また量り売りなどもバルク買いにあたります。

その主なメリットは、食品ロス削減とごみ削減です。

製造や流通過程でのコスト削減がそのまま消費者に還元されるため、バルク買いは節約術としても取り入れられています。


バルク買いとまとめ買いの違い

バルク買いとまとめ買いは似たような購入方法と誤解されがちですが、その概念は異なります。

バルク買いは、同一の商品を大量に購入することを指し、まとめ買いは、複数の商品を一度に購入することを言います。

例えば、トイレットペーパーを10パック一度に買うのはバルク買い、一方で、トイレットペーパー、洗剤、食品など複数の種類の商品を一度に買うのはまとめ買いとなります。


バルク買いの方法と選択肢

バルク買いを実践するには、まず適切な商品を選択することが重要です。

消耗品や保存がきく食品はバルク買いに適しています。

また、購入する場所も重要な要素となります。

卸売り市場やネット通販などが主な選択肢となり、どちらも大量購入が前提となるため価格面でのメリットがあります。

ただし、商品の質や賞味期限、保存スペースなどをしっかりと確認し、適切な数量を選ぶことが必要です。


バルク買いのメリット

商品を選ぶ


価格面でのバルク買いの利点

バルク買いの最大のメリットは価格の安さです。

一度に大量に購入することで、単品で買うよりも大幅に割安になることが多いです。

製造や販売元が大量販売を前提としているため、コスト削減が可能となり、その分を消費者に還元することができます。

例えば、ある商品が1個100円で売られているとき、10個セットでは900円といった形で割引されるケースが多いです。


バルク買いと在庫管理

バルク買いを行うことで、常に必要な商品が手元にあり、何度も買い物に出る手間を省くことができます。

特に日用品や消耗品は頻繁に使用するため、在庫を一定量確保しておくことで生活がスムーズになります。

しかし、一度に多量を購入するため、収納スペースが必要になる点は考慮しなければなりません。


食品ロス削減への貢献

食品のバルク買いは、食品ロス削減にも繋がります。

大量に購入し使い切ることで、食品の単位当たりの廃棄が減り、結果的に食品ロスが少なくなる傾向があります。

しかし、食品のバルク買いには注意が必要で、賞味期限や保存方法をしっかりとチェックし、無駄なく使い切るように心掛けることが求められます。


バルク買いのデメリット

冷凍保存


賞味期限との戦い

食品のバルク買いの大きなデメリットとして、賞味期限の問題があります。

大量に購入した食品がすべて同時に賞味期限を迎え、その全てを期限内に消費できなければ、結果的に食品ロスを増やしてしまいます。

また、一部の食品は開封後に期限が大幅に短くなることもあり、開封後に一気に使い切れない場合も損失が発生します。


大量の食品の保管問題

バルク買いを行った場合、大量の商品を保管するためのスペースが必要になります。

特に住居スペースが狭い都市部では、大量の商品を収納するのは一苦労となります。

また、食品の場合は適切な温度や湿度で保存する必要があるため、その管理も課題となります。


注文と発送の課題

バルク買いは一度に大量の商品が届くため、その受け取りや搬入が課題となります。

大量の荷物を運ぶための手段が必要であり、また、その受け取りに立ち会う時間を確保する必要があります。

特にアパートなど共有スペースが狭い場所での受け取りは、他の住民への配慮も求められます。


バルク買いは環境に優しい?

輸送


バルク買いと環境負荷

バルク買いは、パッケージの削減や運送効率の向上により、一見環境に優しいと思われます。

しかし、実際の環境負荷は商品の種類や消費方法、廃棄方法によって大きく変わります。

例えば、大量に購入した食品が賞味期限前に食べきれず廃棄された場合、その環境負荷は増加します。

一方で、効率的に消費できる商品のバルク買いは、包装廃棄物の減少や運送によるCO2排出の削減につながります。


食品の包装問題とバルク買い

食品の包装は、必要以上に廃棄物を生み出す原因となります。

バルク買いは、この包装廃棄物を減らす一助となる可能性があります。

特に、無駄な個別包装がない商品や、リサイクル可能な包装を使用した商品のバルク買いは、持続可能な消費に寄与します。

しかし、その一方で、食品安全を確保するために必要な包装を適切に管理することも重要です。


バルク買いで失敗しないために

よく選ぶ


バルク買いする前にチェックすること

バルク買いを始める前にチェックすべきポイントがいくつかあります。

まず、自宅の収納スペースを確認しましょう。

大量の商品をどこに保管するかは重要な要素です。

次に、家族の消費パターンを理解します。

たとえば、一定量以上食べない野菜や飲み物を大量に購入すると、食品ロスが発生する可能性があります。

これらの準備を行うことで、無駄な買い物や後悔を防ぐことができます。


適切な食品と商品の選択

バルク買いに適した商品とは、主に非常に頻繁に使用する商品や長期保存が可能な商品です。

また、容易に分割でき、必要な分だけ使用できる商品も適しています。

こうした商品は、大量購入後も食品ロスを最小限に抑えることができます。

また、家庭での消費量を把握し、それに基づいて商品を選ぶことも重要です。


バルク買いに最適な食品

バルク買い


バルク買いに最適な食品は、保存性が高く、頻繁に消費されるものです。

これには、乾燥パスタ、缶詰、穀物、乾燥豆、スパイスなどが含まれます。

これらの食品は長期保存が可能で、常にストックしておきたい基本食材であるため、バルク買いに適しています。

さらに、冷凍食品も一定の空間があればバルク買いに適しています。

ただし、こうした食品は賞味期限や保存方法に注意が必要で、冷蔵庫や冷凍庫の空間を確保することも大切です。



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この記事を書いた人

中山

地球を愛する料理研究家であり、SDGsと食品ロスに情熱を傾けるライターです。食品ロス削減を通じて、環境保護と健康的な食生活の両立を促進し、持続可能な社会の実現を目指しています。趣味は家庭菜園。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。