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ゼロウェイストとは?

公開日: 更新日:2024.01.09
ゼロウェイストとは?


今日、多くの人が持続可能な生活を心掛ける中で「ゼロウェイスト」が注目されています。しかし、ゼロウェイストって具体的には何?という疑問を持っている方も多いでしょう。

ゼロウェイストが何であるか、なぜそれが重要なのか、そしてどうやって私たちの生活に取り入れるかについて、わかりやすく解説します。

ゼロウェイストの基本とは何か

ゼロウェイスト

3Rの重要性とゼロウェイスト

ゼロウェイストとは、ごみを出さない、または極力ごみを出さない、という考え方です。
ごみを出さないようにするには、「3R」— リデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再生)— の3つの方法が効果的です。これは、廃棄物を最小限に抑えるための基本的なフレームワークです。
リデュースは、生活の中で必要最低限のものだけを使い、無駄を排除する習慣を指します。例えば、日本では一人当たり年間約400kgのごみが発生していますが、リデュースを意識することで、この数値を削減できる可能性があります。
リユースは、物品を繰り返し使用することで、新たな廃棄物の発生を防ぎます。そして、リサイクルは使い終わった物品を新しい製品に変えるプロセスです。これにより、自然資源の消費が減少し、エネルギーも節約できます。
3Rの考え方は、廃棄物問題だけでなく、気候変動や資源の枯渇といったより大きな環境問題にも対応する手段となりえます。

廃棄物減少のための基本戦略

廃棄物を減らすための基本戦略として、まず「購入する前に考える」ことが重要です。それが本当に必要なものなのか、代替品がないか、どれだけ使えるかを検討することで、無駄な購入を避けることができます。
また、ごみの分別も重要です。例えば、日本の自治体によっては、リサイクル可能なプラスチックを約20種類に分けて収集しているところもあります。これにより、リサイクル率が上がり、新しい製品へと生まれ変わる可能性が高まります。
また、持続可能な製品を選ぶことも有効です。製品のライフサイクルを考慮すると、環境に優しいものを選ぶことで、最初は高価でも長期的にはコストが削減できる場合があります。
このようにして、一人ひとりの選択が積み重なることで、大きな変化を生む力となります。

資源の有効活用とゼロウェイスト

ゼロウェイストの考え方において、資源の有効活用は欠かせません。たとえば、食べ物の廃棄は避け、余った食材は次の日の料理に生かすといった工夫が求められます。 日本においては、年間約630万トンの食品が廃棄されています。これは、資源の有効活用が行われていない明らかな証拠です。
また、家庭でのコンポスト作成も資源の有効活用につながります。生ゴミを堆肥としてリサイクルすることで、自家製の肥料が手に入ります。さらに、古着や家具もリユースやリフォームをすることで、新たな価値を生むことができます。
このように、資源の有効活用は、小さな行動から始めることができます。そしてそれが、循環型社会を作り上げる基盤となるのです。

ゼロウェイストとサステナビリティの関係

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持続可能な生活とゼロウェイスト

ゼロウェイストと持続可能性(サステナビリティ)は密接な関係にあります。
持続可能な生活とは、自然資源やエネルギーを効率よく使用し、環境や社会に負荷をかけないように心がける生活スタイルです。具体的には、省エネやリサイクル、地域社会との協働などが考えられます。
世界銀行のデータによれば、世界の廃棄物の総量は2030年には約21億トンに達すると言われています。そのような状況下で、ゼロウェイストは持続可能な生活の一環として非常に重要です。
持続可能な生活を実践する際には、ゼロウェイストが提供する具体的な方法論、例えば3R(リデュース、リユース、リサイクル)を活用することで、より効果的に自分の生活を見直すことができます。毎日のショッピングからエネルギーの使用まで、全ての行動が持続可能性に寄与するものであれば、それが真のゼロウェイストと言えるでしょう。

SDGsとゼロウェイストの対応

SDGs(持続可能な開発目標)は、国際社会が掲げる17の目標と169のターゲットからなり、それぞれが人々の生活や環境、社会貢献に密接に関わっています。中でも、「責任ある消費と生産」に関する目標12は、ゼロウェイストの思想と直接対応しています。
ゼロウェイストが目指す「廃棄物をなくす」というコンセプトは、SDGsの多くの目標、特に「クリーンな水とトイレ」や「産業と技術革新のインフラ」、「気候変動に健全な対応」などとも関連しています。国際エネルギー機関(IEA)によると、廃棄物から発生するメタンガスは、地球温暖化の約16%を占めています。ゼロウェイスト活動を通じて、SDGs達成にも貢献できるのです。

ゼロエミッションとゼロウェイスト

ゼロエミッションとは、温室ガスなどの排出を極力ゼロにする取り組みです。このゼロエミッションとゼロウェイストは一見異なる概念ですが、実は深くリンクしています。
ゼロウェイストに取り組むことで、自動的にエネルギーの効率が良くなり、ゴミが減少するため、温室ガス排出量も低減します。
日本の環境省によると、2018年の一般廃棄物の排出量は約4,300万トンであり、これが全体のCO2排出量の約1.3%を占めています。このような数字を前に、ゼロウェイストの取り組みがいかにゼロエミッションに寄与するか、理解していただけるかと思います。毎日の生活の中でゼロウェイストを意識するだけで、大きな環境負荷の削減が期待できるのです。

ゼロウェイストの経済的なメリット

コストメリット

コスト削減の具体例

ゼロウェイストの取り組みは、単に環境への貢献だけではなく、経済的な利点も多くあります
具体的には、家庭レベルでの廃棄物削減は、ゴミ袋の消費を減らし、それに伴いゴミ処理費も下げることができます。日本の一般家庭が年間で使うゴミ袋は平均で約180枚、これがコストに換算すると年間約5,000円とされています。
また、企業においても、廃棄物処理費が削減でき、リサイクルによる収益も見込めます。例えば、日本のある食品加工企業は廃棄物削減によって年間約3000万円のコスト削減を達成しています。

健康増進とゼロウェイスト

ゼロウェイストの生活は、健康面でのメリットも無視できません
プラスチック容器や化学製品を避けることで、人体に有害な物質の摂取を減らすことができます。特に子どもがいる家庭では、無毒で安全な素材を使うことが推奨されています。
また、地元で採れた有機野菜などを選ぶことで、新鮮で栄養価の高い食材を摂取することが可能です。実際に、ゼロウェイストを実践している人々の中で、健康状態が改善したと感じる人が多いという調査結果もあります。

社会貢献とビジネスメリット

ゼロウェイストは企業にとっても多くのビジネスメリットを生む可能性があります
CSR(企業の社会的責任)活動として、ゼロウェイストに取り組むことで企業イメージが向上し、消費者からの信頼も得られます。実際に、ゼロウェイストに取り組む企業は、消費者から高い評価を受け、販売促進やブランド力向上につながっています。
例を挙げれば、2020年に発表されたある調査によると、環境に優しい製品やサービスを提供している企業は、それをしない企業に比べて平均で20%以上の利益率が高いとされています。このように、ゼロウェイストは単なる環境活動ではなく、経済的にも多大なメリットがあるのです。

ゼロウェイスト生活の基本:3つのステップ

マイボトルとマイバック

身の回りの持ち物から始める

ゼロウェイスト生活のスタートラインは、身の回りの小物からです
特にマイボトルとマイバッグは初心者にとって手軽で効果的なアイテムです。日本でのプラスチックボトルの年間消費は約200億本、ショッピングバッグも年間何十億枚と使用されています。これらの一回使い捨てのアイテムを減らすだけで、環境への影響が大きく減ります。マイボトルはカフェでの水のリフィルが多くの場所で無料であり、マイバッグは繰り返し使えるため、その寿命が長いほど環境負荷が減ります。
最初は忘れがちでも、継続することで自然と習慣になっていきます

賢い買い物と食事の工夫

次に考慮すべきは、買い物と食事の方法です。
スーパーマーケットの商品は多くがプラスチック包装されていますが、エコ意識の高いお店では自分の容器に直接商品を入れられます。また、買い物リストを作ることで、不必要な買い物とそれに伴うフードロスを防げます。
食材についても、地元産や旬のものを選ぶことで、CO2排出を削減できます。食事の際は、使い捨てのカトラリーやストローを避け、持ち歩きましょう。

家庭内でのエコな工夫

家庭でのゼロウェイスト実践も重要です
まず、ゴミの分別に気をつけましょう。日本では自治体によって分別ルールが厳しく、適切な分別が環境への負荷を減らす大きな一歩です。
次に、エコ洗剤や自家製洗剤の使用、そして生ゴミのコンポスト化も効果的です。特に、家庭ごみの約30%は生ゴミとされ、これをコンポスト化することでゴミ量が大幅に削減されます。
また、整理整頓においても、持ち物を最小限にし、不必要なものはリサイクルに出すことが推奨されます。


ゼロウェイストの生活は、単に廃棄物を減らすだけでなく、持続可能な未来への一歩となり、経済的なメリットも大いにあります

しかし、最も大切なのは、私たち一人ひとりが日々の選択で地球に与える影響を意識することです。小さな一歩が、積み重なって大きな変化を生む力があります。

 

このブログを読んで、ゼロウェイストの考え方や具体的なアクションが身近に感じられたなら、ぜひ実践に移してみてください。未来のため、そして次世代のために、今が行動を起こす最適なタイミングかもしれません。

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この記事を書いた人

中川

環境開発学を専攻し、大学時代に交換留学で訪れた北欧でエコライフに目覚めました。帰国後、国内外のエコプロジェクトに参加し、サステナブルな食文化や食品ロス削減のヒントを発信しています。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。