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台風シーズン到来! すぐに取り組める防災対策を始めよう

公開日: 更新日:2024.01.09
台風シーズン到来! すぐに取り組める防災対策を始めよう

 

毎年9月1日は防災の日です。

台風シーズンを控えたこの時期、家庭でも防災対策に取り組む重要性が高まっています。

そこで、家庭でもすぐにできる防災対策を紹介します。

家族みんなで取り組んで、安全に過ごせるように心がけましょう。


9月1日は「防災の日」

家族で防災について考えよう

 

地震や台風、大雨といった自然災害への備えを促すため、毎年9月1日は「防災の日」と定められています。

これは、大正12(1923)年9月1日に発生した関東大震災や、昭和34(1959)年9月に日本列島を襲い、明治以降で最大の被害をもたらした伊勢湾台風などをきっかけに閣議決定されたものです。


暦の上でも、立春(2月4日ごろ)から数えて210日目にあたる9月1日ごろは、昔から台風の多い時期とされています。この時期はイネの開花時期でもありますが、台風の強い雨風によって作物への被害が心配される時期でもあります。そこで、9月1日ごろを「二百十日」と呼んで厄日とし、災害への備えを促してきたのです。


現在は、9月1日を「防災の日」、8月30日〜9月5日を「防災週間」とし、防災への備えに取り組んだり、防災意識や行動力を高めたりする時期とされています。



すぐにできる防災対策①ハザードマップを確認

防災対策として、まず取り組みたいのは「ハザードマップ」の確認です。ハザードマップとは、自治体が発行しているさまざまな災害による被害を想定した地図のこと。洪水や土砂災害、高潮、津波などが発生したときに、その場所にどれくらいリスクがあるかを地図上にわかりやすく示したものです。


ハザードマップを使うと、自宅周辺のリスクの確認に加えて、避難所までのルートにどのような危険が潜んでいるかを考えることができます。参考までに、大阪市西区のハザードマップを抜粋したものを掲載します。

大阪市西区のハザードマップ

(大阪市西区における水害ハザードマップ。出典:https://www.city.osaka.lg.jp/kikikanrishitsu/cmsfiles/contents/0000300/300825/6nishiku_chizumen202107.pdf


上図のハザードマップでは、浸水の深さが深いほど濃い赤色で示されています。もっとも大きな浸水被害が予想されるところでは、5〜10メートル未満と予想されており、建物の3階でも床上浸水が起こる恐れがあることがわかります。こうした場合には、離れた避難所まで移動するより、マンションなどの高い階に移動する方が安全な場合も考えられるでしょう。


ハザードマップを家族全員で確認することで、自宅から学校、職場までの間にどのようなリスクがあるのか、どのような災害のときにはどこに避難するのが最善なのかを考えることができます。


ハザードマップは各自治体が発行していますが、掲載先がわからない場合には、国土交通省のポータルサイトからお住まいの自治体の名前で検索することもできます。防災対策の第一歩として、ハザードマップの確認から始めましょう。(参考:ハザードマップポータルサイト 国土交通省


すぐにできる防災対策②:生活用品の備蓄

災害時の備蓄品

生活用品の備蓄というと「普段は使わないものを大量に保管しなければならない」というイメージをもつ方もいるかもしれません。しかし、普段のお買い物の仕方を少し変えるだけで、生活用品の備蓄ができるようになるのです。その方法を「ローリングストック」といいます。


ローリングストックとは、普段買っている食品や生活用品を少し多めに買い、使った分だけ買い足していく方法のこと。常に自宅に一定の量の食品や生活用品をストックしておくことで、いざというときに備えることができます。

平常時と非常時の備蓄を共有するため、わざわざ防災用品として備蓄するためにものを買い揃える必要がありません。普段のお買い物でいつもより少し多めに買うだけでよいのです。


また、ローリングストックで生活用品を備蓄していると、食品の賞味期限を気にする必要もありません。備蓄のための食品や生活用品を長い間保管していると、気づいたときには賞味期限が切れていたり、劣化していたりして使えないことがあります。

ローリングストックでは、食べたり使ったりした分を常に補充していくので「知らないうちに賞味期限が切れてしまっていた」ということを予防できるのです。


すぐにできる防災対策③:大切なものをまとめておく

銀行の通帳とハンコ

意外に見落としがちな防災対策が、貴重品をまとめておくことです。

自然災害はいつ起きるかわかりません。とっさのときにすぐに避難できるようにするには、貴重品などをあらかじめ整理してまとめておくことが大事。避難先でお金を降ろすために必要なカードや通帳、印鑑などがバラバラに保管されていると、探すだけで時間がかかってしまいます。こうした貴重品はできるだけまとめて保管することが大切です。


また、大雨や河川の氾濫が心配される地域にお住まいの場合には、防災用品や貴重品は浸水を避けるため2階などの上層階に保管しておくとよいでしょう。こうしたリスクもハザードマップで確認することができます。


今日からできる防災対策で災害に備えよう

防災対策といっても、今回ご紹介したものはすぐに取り組めるものばかりです

災害への備えは、普段から取り組んでおくことが大事

いざというときに慌てなくていいように、ぜひ家族全員で取り組んで、台風シーズンに備えるようにしてみてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人

サステナブルライター 山下

電力会社やベンチャー企業でエネルギー関連のビジネスに従事したのち、2019年にサステナブルライターとして独立しました。「家庭の省エネエキスパート」資格を持ち、自治体において気候変動や地球温暖化に関するセミナーを実施した経験もあります。環境問題をもっともっと身近に感じてもらえるよう、わかりやすい記事を心がけています。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。