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食品ロスや訳あり商品を販売するスーパーマーケット

公開日: 更新日:2024.01.12
食品ロスや訳あり商品を販売するスーパーマーケット


食品ロスは私たちの生活に密接に関わる問題であり、多くの人々がその影響を受けています。

スーパーマーケットは私たちの日常の食生活に欠かせない場所ですが、そこには食品ロスを減少させるための多くの取り組みや工夫が詰まっているのです。


食品ロス削減の重要性

食品ロス


食品ロスとは?

食品ロスとは、生産から消費までの食品供給過程で廃棄される、または消費されないまま捨てられる食品のことを指します。

これは品質の問題、外見の不具合、過剰生産、賞味期限の到来など、様々な理由により発生します。

日本国内での食品ロスの発生量は年間約640万トンと言われています(出典:環境省、2020年)。この量は、新潟県のご家庭が1年間に消費する食品の量に相当します。これが毎年無駄になっているのです。


食品ロスの影響

食品ロスは環境、経済、社会に大きな影響を及ぼす問題です。

環境的影響: 食品の生産は大量の水、土地、エネルギーを必要とします。食品が廃棄されると、これらの資源の使用が無駄になります。さらに、食品の腐敗によるメタンガスの排出は、温室効果ガスの一因となるため、地球温暖化の進行を助長します。
経済的影響: 食品ロスは、農家、生産者、流通業者、消費者にとっての経済的損失を意味します。無駄になった食品のコストや、処分にかかるコストは経済的負担となり、全体的な食品価格の上昇の原因ともなることがあります。
社会的影響: 世界には飢餓に苦しむ人々が多く存在します。一方で、大量の食品が無駄に廃棄される現状は、食の安全保障や食料問題をより深刻にする要因となります。また、食品の無駄使用は、食文化や食の価値観の変質を招く可能性もあります。


なぜ食品ロスが発生するのか

食品ロスは、さまざまな段階で発生します。

生産段階では、天候による影響や収穫基準に合わない商品が排除されます。
流通・小売段階では、運送中のダメージや期限切れ、見栄えの悪い商品がロスとなることがあります。
一方、消費者レベルでは、買いすぎや調理過多、賞味・消費期限の誤解、食事の残りなどが主な原因となります。

これらの食品ロスは、価値観や構造的な問題、情報の不足からくるものが大きく、その解決が求められています。


スーパーマーケットの取り組み

訳あり


多くのスーパーマーケットが食品ロスの削減に取り組んでいます。


販売ロスの削減

「訳あり」とは、品質に問題はないものの、外見や形が規格外であるため通常の価格での販売が難しい商品を指します。これらの商品は、味や栄養面での問題は一切なく、価格も安くなるため消費者にとって魅力的です。
スーパーマーケットは、これらの訳あり商品を積極的に取り扱い、消費者に提供しています。

また、賞味期限が迫った商品を割引価格で販売することで、消費を促進しています。一部のスーパーでは、訳あり商品を集めた専用のコーナーを設けて、低価格で提供しています。

一部のスーパーでは、賞味期限が過ぎたパンをクルトンやブレッドプディングに再利用するなど、別の商品として再加工しています。


スマートな在庫管理と旬の食材活用

スーパーマーケットでは、過剰な発注を避けるための精密な在庫管理が行われており、売れ行きデータや消費者の購買傾向を分析することで、必要量を適切に発注できるよう努力しています。これにより、不必要な在庫が積み上がることを防ぎ、商品が期限切れとなるリスクを低減できます。

一方で、旬の食材を中心に商品展開することも特筆される取り組みです。旬の食材はその時期に最も美味しく、栄養価も高いため、消費者に喜ばれるだけでなく、生産者の余剰在庫を吸収する役割も果たします。これにより、生産者と消費者をつなぐ架け橋として、食品ロスの削減に寄与しています。


インフォメーションの提供

スーパーマーケットでは、食品ロス削減に関する情報提供も行っています。

例えば、ポスターやチラシを通じて食品ロスの実態や取り組みについての知識を広めることで、消費者の意識を高める努力をしています。また、訳あり商品に関する情報やその魅力を伝えることで、消費者の理解と関心を深める取り組みも進められています。


フードバンクとの連携

スーパーマーケットは、食品ロス削減の取り組みとして、フードバンクとの連携を強化しています。
この取り組みにより、未開封で消費期限が迫った商品や、過剰在庫となった商品をフードバンクに寄付し、経済的に困難な状況にある家庭や施設へ供給しています。

このように、食品の廃棄を避けるだけでなく、社会的な支援活動にも貢献しています。


消費者のメリット

消費者のメリット


経済的な節約の機会

食品ロス削減の取り組みにより、スーパーマーケットは賞味期限が迫った商品や訳あり商品を特価で提供することが増えています。

これにより、消費者は高品質の食品をお得な価格で購入することができ、日々の食費を節約するチャンスが増えています。また、お得な価格での購入は家計への負担軽減だけでなく、新しい食材や商品を試すきっかけともなります。


新鮮な旬の食材の提供

食品ロスを減少させる目的で、スーパーは旬の食材を積極的に取り扱うようになっています。

この結果、消費者はその季節に最も新鮮で、味や栄養価が最も高い食材に容易にアクセスできるようになりました。旬の食材はその時期特有の風味を楽しむことができ、日常の食事がより豊かで楽しいものとなります。


環境保護への貢献感

食品ロス削減の取り組みにより、消費者は環境に配慮した購入を行うことができるようになっています。例えば、訳あり商品を選ぶことで、食品の廃棄を防ぐ手助けをすることができます。

このような購入行動を通じて、消費者は地球環境の保護に貢献しているという実感や達成感を得ることができ、サステナブルなライフスタイルへの関心や意識も高まります。


スーパーマーケットの選び方

ローカルスーパー


ローカルスーパーの支援

地元の小規模なスーパーマーケットや商店は、大手チェーンと比べて食品ロス削減の取り組みが難しい場合があります。

消費者として、これらのローカルスーパーを積極的に利用することで、地域の食品ロス削減活動を支えることができます。また、地元の生産者との連携も強いため、新鮮で質の良い商品を手に入れることができ、地域色の強い独自の商品ラインナップによって、地域の特色や文化を感じながらのショッピングが楽しめます。

また、地元からの直接仕入れがCO2排出の削減に繋がるため、エコロジー的な視点からもローカルスーパーの利用は推奨されます。ショッピングを通じて地域との絆を深めることができるローカルスーパーは、持続可能な消費の一環として注目されています。


情報収集

食品ロス削減に取り組むスーパーマーケットを選ぶためには、情報収集が欠かせません。

食品ロス削減に真摯に取り組むスーパーマーケットは、その活動や成果を公然と発信しています。公式ウェブサイトや店内での告知、パンフレットなどの資料で、食品ロスの現状や取り組みの詳細、実績などを公開している店舗を選びましょう。
透明性が高いところは、その取り組みの真剣度や信頼性も高い可能性があります。

インターネットやSNS、地域の情報誌などを活用して、取り組みを実施しているスーパーマーケットや、訳あり商品を提供している店舗を見つけることができます。また、友人や家族からの情報も有効です。




毎年大量に発生する食品ロスは、環境や経済への悪影響が大きい問題です。一方で、その削減には社会全体の意識向上と行動変容が求められます。
スーパーマーケットが実施する取り組みは、この問題解決の先頭に立っています。

食品ロス削減は、持続可能な社会を築くための一歩として極めて重要です。
未来の環境や資源を守るために、私たち一人ひとりが今、取り組むべき課題として食品ロス問題に向き合うことが求められています。






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この記事を書いた人

中川

環境開発学を専攻し、大学時代に交換留学で訪れた北欧でエコライフに目覚めました。帰国後、国内外のエコプロジェクトに参加し、サステナブルな食文化や食品ロス削減のヒントを発信しています。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。