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【冷凍肉】賞味期限と美味しさを保つ解凍テクニック!簡単レシピ付き!!

公開日: 更新日:2024.02.07
【冷凍肉】賞味期限と美味しさを保つ解凍テクニック!簡単レシピ付き!!

大量買いしたお肉、どう保存すればいい?

今回は、家庭で簡単に実践できる冷凍・解凍のコツをご紹介します。
お肉の賞味期限を延ばし、いつでも美味しく食べられるようにするためのポイントをまとめました。

賢く冷凍することで、節約にもつながりますよ。


冷凍肉の賞味期限

冷凍した豚肉


肉種別 賞味期限の目安

冷凍肉の賞味期限は肉の種類によって異なります。
例えば、牛肉は冷凍状態で約6~12ヶ月、鶏肉は約9ヶ月、豚肉は約6ヶ月が目安です。

これらの期間は、肉の処理方法や脂肪含有量にも影響されます。

脂肪分が多い肉ほど酸化しやすく、そのため賞味期限が短くなる傾向にあります。
また、ひき肉や加工肉は、表面積が広く酸化しやすいため、賞味期限はさらに短いです。


賞味期限と品質の関係

賞味期限は、肉の食品安全性だけでなく品質にも関わる重要な指標です
冷凍肉の賞味期限内であれば、風味や食感は大きく劣化しないとされています。

しかし、賞味期限を過ぎると、風味の低下や食感の変化が起こり得ます。
これは、冷凍中の微小な氷結晶が肉の細胞構造を徐々に破壊し、脂肪の酸化が進行するためです。


急速冷凍で賞味期限延長

急速冷凍は、肉の賞味期限を延長する効果的な方法です

急速冷凍により、肉内部の水分が細かい氷結晶となり、細胞構造の破壊を最小限に抑えます。
これにより、酸化や風味の劣化が遅れ、賞味期限が通常の冷凍方法に比べて長くなります。

例えば、急速冷凍された牛肉は、一般的な冷凍方法で保存された牛肉よりも長めの12~18ヶ月の賞味期限を持つことがあります。


肉の冷凍保存と鮮度維持

冷凍庫保存


密閉容器での鮮度保持

肉の冷凍保存において密閉容器の使用は重要です。
空気との接触を最小限に抑えることで、酸化を防ぎ、肉の鮮度を長く保つことができます。

特に、真空パックなどの密閉技術を活用することで、肉の風味と質感を維持し、冷凍による品質劣化を著しく減らすことが可能です。
また、冷凍焼けと呼ばれる乾燥による品質低下も防げます。


冷凍庫の温度管理

冷凍庫の温度管理は、肉の保存期間に直接影響します。

理想的な冷凍庫の温度はマイナス18度以下とされており、この温度を維持することで、肉の鮮度と品質を最大限に保つことができます。
温度が高いと食品の細胞が破壊されやすくなり、解凍後の品質低下に繋がるため、定期的な温度チェックと調整が重要です。


肉の冷凍解凍のコツ

冷凍肉の解凍


ドリップ流出を防ぐ方法

肉を解凍する際にはドリップ(肉汁の流出)を防ぐことが重要です。
ドリップには肉の旨味や栄養が含まれており、これが流出すると肉の風味が損なわれます。

解凍する際は、肉をキッチンペーパーやトレイの上に置き、溶け出した肉汁が肉に触れないようにすることがポイントです。

肉を解凍する容器の底に小さな穴を開け、肉汁が容器の外に流れ出るようにすると、ドリップによる風味の損失を最小限に抑えることができます。


解凍後の臭み取りテクニック

冷凍肉を解凍した後、特に古い肉や脂肪分が多い肉では、不快な臭みが発生することがあります。

この臭みを取り除くためには、解凍後の肉を冷水に浸し、軽く洗う方法が効果的です。

この際、酢やレモン汁を少量加えると、さらに臭みを軽減できます。
これは、酸性の環境が臭いの原因となる細菌の活動を抑制し、肉の臭いを中和する効果があるためです。


冷凍肉の冷蔵解凍方法

冷蔵庫で解凍


冷蔵解凍の温度管理

肉の解凍において最も重要なのは温度管理です。

理想的な解凍法は、冷蔵庫内でゆっくりと行う方法です。
この方法では、肉が徐々に4℃まで温度が上がり、細菌の繁殖を防ぎつつ、品質を保つことができます。


冷蔵解凍のメリット・デメリット

冷蔵解凍のメリットは、肉の水分や栄養素の損失が少なく、肉の品質や風味を保つことができることです。

デメリットは、解凍に時間がかかることです。

解凍に必要な時間は、肉の種類や厚さ、冷蔵庫の温度によって異なりますが、一般的には数時間から一晩かかります。
そのため、事前に解凍する時間を見積もっておく必要があります。


冷蔵解凍のコツ

解凍をするときのコツは、肉を保存袋に入れたまま解凍することです。
これは、肉の表面に付着した細菌やカビの繁殖を防ぐためです。また、肉汁の流出を防ぎ、風味や食感を保つ効果もあります。


冷凍肉の流水解凍のコツ

流水


冷凍肉を解凍する方法の一つに、流水解凍というものがあります。
これは、冷凍肉を保存袋に入れたまま、水道の蛇口から水を流しながら解凍するというものです。

流水解凍のメリットは、解凍にかかる時間が短いことです。
低温での自然解凍に比べて、約10分から30分で解凍できます。


流水時の温度設定

流水解凍をするときの水の温度は、低めにすることがおすすめです。

水の温度が高すぎると、肉の表面が加熱されてしまい、肉の品質が落ちます。
また、肉の表面に付着した細菌やカビが活性化して、食中毒の原因になる可能性もあります。

水の温度は、15℃以下に設定すると良いでしょう。

水の温度を調整するには、水道の蛇口のレバーを操作するか、別の容器に水を入れて温度を下げる方法があります。


肉の種類別流水解凍

流水解凍をするときは、肉の種類や厚さによって、解凍に必要な時間が異なります。一般的には、以下のような目安があります。
  • 鶏肉:100gあたり約10分
  • 豚肉:100gあたり約15分
  • 牛肉:100gあたり約20分
  • ハンバーグ:100gあたり約25分

肉の厚さが1cm以上ある場合は、解凍時間を長めにとるか、途中で切り分けるといいでしょう。


流水解凍後の水分処理

流水解凍をした後は、肉の水分をしっかりと拭き取ることが大切です。

水分が残っていると、調理時に油はねや煙が発生しやすくなります。
また、肉の風味や色が損なわれることもあります。

水分を拭き取るときは、キッチンペーパーを使って、肉を包み込むようにやさしく行いましょう。


電子レンジでの肉解凍の注意点

レンジで解凍


電子レンジは、冷凍肉を解凍するときに便利な道具ですが、使い方を間違えると肉の品質や味を損なってしまうことがあります。

電子レンジで肉を解凍するときに気をつけたい注意点を以下に紹介します。


レンジ解凍のムラ防止

電子レンジで肉を解凍するときには、ムラができないようにすることが大切です。
ムラができると、肉の表面が焼けてしまったり、中が凍ったままだったりして、肉の食感や風味が損なわれます。

ムラを防ぐためには、以下のような方法があります。

  • 冷凍庫から出したらすぐにレンジ解凍を始める:常温に置いておくと、肉の一部が溶けてしまい、ムラの原因になります。
  • 肉を保存袋に入れたまま解凍する:袋に入れることで、肉の水分や栄養素の損失を防ぎます。また、袋の中の空気を抜いて、肉に水が密着するようにすると、ムラが減ります。
  • 肉の厚さに合わせて解凍時間を調整する:肉の厚さが1cm以下なら30秒、2cm以下なら1分、3cm以下なら2分が目安です。解凍時間が長すぎると、肉の品質が落ちます。

加熱時間とパワー調整

電子レンジで肉を解凍するときには、加熱時間とパワーを適切に調整することが重要です。
加熱時間とパワーは、肉の種類や量、解凍の目的によって変える必要があります。

一般的には、以下のような目安があります。

  • 鶏肉:100gあたり約10秒、パワーは200W以下
  • 豚肉:100gあたり約15秒、パワーは300W以下
  • 牛肉:100gあたり約20秒、パワーは400W以下
  • ハンバーグ:100gあたり約25秒、パワーは500W以下

電子レンジの機種によっては解凍モードがあるので、説明書を参考にしてください。

また、解凍中に何度か肉をひっくり返したり、切り分けたりすると、ムラを防ぐことができます


解凍後の即時調理法

電子レンジで肉を解凍した後は、すぐに調理することが望ましいです。
再冷凍は肉の品質を低下させるので避けましょう

また、解凍した肉は、水分やドリップが出やすいので、調理前にキッチンペーパーで拭き取ることがおすすめです。
水分が残っていると、調理時に油はねや煙が発生しやすくなります。
また、肉の風味や色が損なわれることもあります。


冷凍肉のNG解凍法

自然解凍


冷凍肉を解凍するときには、正しい方法を選ばないと、肉の品質や味が損なわれたり、食中毒のリスクが高まったりします。

ここでは、冷凍肉を解凍するときに避けるべきNG解凍法とその理由をご紹介します。


避けるべき常温解凍

冷凍肉を常温で置いて自然解凍するのは、絶対にやめましょう

この方法は、肉の表面と内部の温度差が大きくなり、肉汁が多く出てしまいます。
肉汁には水分のほかに、栄養素やうま味も含まれているため、肉全体の質が落ちてしまいます。

また、常温では細菌が繁殖しやすく、食中毒の原因になる可能性もあります。
特に夏場や暖房の効いた室内では、細菌の増殖が早くなるので注意が必要です。


雑菌繁殖のリスクと対策

冷凍肉には、サルモネラ菌や大腸菌など、食中毒の原因となる様々な細菌が存在します。

冷凍することで細菌は死滅しませんが、活動が停止します。
しかし、解凍すると細菌は再び活動を始め、15℃から50℃の温度帯では繁殖が盛んになります。

食中毒を防ぐためには、なるべく細菌が繁殖する温度を避けて解凍しましょう。

低温でじっくり解凍する方法がおすすめですが、時間がないときは流水解凍や電子レンジ解凍を利用しましょう。

再冷凍は肉の品質を低下させるので避けましょう。


味付け冷凍肉の時短レシピ

冷凍肉料理


ガーリックハーブマリネチキン

鶏もも肉や鶏むね肉に、みじん切りにしたガーリック、ローズマリー、オリーブオイル、レモン汁、塩、こしょうを混ぜてマリネします。

冷凍前にジップロック袋に入れて均一になるように揉み込んでから冷凍します。

解凍後、焼いてオーブンで調理するだけで美味しいチキンが完成します。


テリヤキポーク

豚肉の薄切りに、しょうゆ、みりん、砂糖、酒を混ぜたテリヤキソースを絡めて冷凍します。

解凍後、フライパンで炒めるか、オーブンで焼いて、ご飯の上にのせれば簡単で美味しいテリヤキポーク丼ができます。


シトラスハーブマリネビーフ

牛肉にオリーブオイル、オレンジやレモンの絞り汁、ローズマリー、タイム、塩、こしょうを混ぜてマリネします。

冷凍前にビニール袋に入れてよく混ぜたら冷凍します。

解凍後、グリルで焼いてシトラス風味のビーフステーキが楽しめます。


五香粉味の鶏もも肉

鶏もも肉に五香粉、しょうゆ、ごま油、おろしポン酢を混ぜてマリネし、冷凍します。

解凍後、フライパンで焼いたり、オーブンで焼いてアジア風の香り豊かな鶏肉が完成します。


ハニーマスタードグリルポーク

豚肉にハチミツ、マスタード、にんにく、しょうゆを混ぜてから冷凍します。

解凍後、グリルで焼いて、ハニーマスタード風味のポークが楽しめます。

サラダやご飯と一緒にどうぞ。



これらのレシピは、お好みのお肉や調味料でアレンジできます。
冷凍しておくことで、忙しい日でも手軽に美味しい料理を楽しむことができます。



冷凍保存は、上手に活用すれば、食材を無駄なくおいしく使い切るための強い味方です。

お肉を賢く冷凍保存して、食卓を豊かに彩りましょう!






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この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。