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【鶏肉の皮は捨てないで!】おいしく食べて食品ロスゼロ

公開日: 更新日:2024.02.07
【鶏肉の皮は捨てないで!】おいしく食べて食品ロスゼロ

鶏肉の皮、取る派?取らない派?

鶏の皮を食べるかのアンケート結果


鶏肉は日本人にとって馴染み深い食材ですが、鶏の皮を食べるかどうかは人によって好みが分かれます。

では、実際に日本人は鶏の皮をどのくらい好むのでしょうか。


鳥の皮を食べる割合

日本の食品産業センターが2019年に行った「鶏肉消費動向調査」によると、鶏の皮を食べる割合は以下のようになっています。

・鶏の皮を食べる:42.3%
・鶏の皮を食べない:36.2%
・鶏の皮を食べるときもある:21.5%

この結果から、鶏の皮を食べる人と食べない人はほぼ半々で、食べるときもある人も2割程度いることがわかります。

つまり、鶏の皮に対する好みは個人差が大きく、一概には言えないということです。


どうして鶏皮を剥ぐの?

鶏の皮を食べない人の理由としては、主に以下のようなものが挙げられます。

・カロリーが高いから
・脂っこいから
・食感が好きではないから
・健康上の問題があるから

鶏の皮は、むにゅっとした食感が好きな人と嫌いな人に分かれる傾向があります。


鶏皮を取るメリット・デメリット

鶏の皮つき


鶏の皮を取ることには、メリットとデメリットがあります。

鶏皮を取るメリット

・カロリーを減らせる
・脂質を減らせる
・鶏の皮を別の料理に使える

鶏の皮を取ることで、カロリーや脂質の摂取量を抑えることができます。
これは、ダイエットや減量、生活習慣病の予防に有効です。

また、鶏の皮を捨てずに別の料理に使うことで、食品ロスを減らすこともできます。


鶏皮を取るデメリット

・鶏肉のうまみが減る
・コラーゲンやビタミンなどの栄養素が減る
・鶏の皮を茹でる手間がかかる

鶏の皮には、鶏肉のうまみやコラーゲンなどの肉基質タンパクが豊富に含まれています。
これらの栄養素は、肌や髪の健康に良いだけでなく、疲労回復や免疫力の向上にも役立ちます。

鶏の皮を取ることで、これらの栄養素の摂取量が減ってしまいます

また、鶏の皮を別の料理に使う場合は、茹でるなどの下処理が必要になります。
これは、時間や手間がかかるというデメリットです。


鶏皮の栄養と効果

コラーゲン


コラーゲン

鶏皮はコラーゲンが豊富で、その含有量は鶏肉の他の部位と比較して顕著です。

コラーゲンはタンパク質の一種で、肌の弾力や関節の健康維持に重要な役割を果たします。
実際、鶏皮100g当たりには約10gのコラーゲンが含まれています

このコラーゲンは加熱することでゼラチンに変わり、体内での吸収が容易になります。

美容と健康を意識する人々にとって、鶏皮は自然なコラーゲン源として非常に価値が高い食材です。
コラーゲンの摂取は肌のハリを保つだけでなく、関節の柔軟性や骨の健康にも寄与するとされています。


タンパク質

鶏皮は、高品質なタンパク質の供給源としても注目されています。

鶏皮に含まれるタンパク質は、筋肉の構築や修復、さらには免疫機能の維持に不可欠です。
タンパク質は体のあらゆる細胞の構成要素であり、特に運動選手や体を鍛える人々にとって重要な栄養素です。

100gの鶏皮には約13gのタンパク質が含まれており、これは鶏肉の他の部位と比較しても十分な量です。

しかし、鶏皮のタンパク質は脂質と結びついているため、摂取量はバランスを考慮する必要があります。


ナイアシン

ナイアシンはビタミンB群の一つで、鶏皮に豊富に含まれています。

この栄養素は、体内でのエネルギー代謝に欠かせない役割を果たし、皮膚や神経系の健康維持にも寄与します。
また、コレステロール値の正常化や心血管系の健康維持にも関与しています。

鶏皮100g中には約4mgのナイアシンが含まれており、これは成人の日常推奨量の約25%に相当します

ただし、過剰な摂取は肝臓に負担をかける可能性があるため、摂取量は適切に管理することが重要です。


ビタミンK

鶏皮はビタミンKの良い供給源です。

このビタミンは、血液の凝固機能を正常に保つ重要な役割を果たし、また骨の健康にも貢献します。特に骨密度の維持に重要で、骨粗しょう症のリスクを減らす効果が期待されます。

具体的には、鶏皮100gあたりには約0.3μgのビタミンKが含まれています
これは、成人の1日あたりの推奨摂取量のわずかな部分ですが、鶏皮を日常的に食べることで、ビタミンKの摂取量を増やすことが可能です。


鶏皮の摂り過ぎに注意するべき点と対策

鶏皮はカロリーと脂質が高い食品です。
特に心血管疾患のリスク増加、コレステロール値の上昇、体重増加などが懸念されます。

100gの鶏皮には約200kcalと20gの脂質が含まれています
ダイエット中やコレステロール値に注意が必要な人は、鶏皮の摂取量を制限することをお勧めします。

鶏皮を食べる際には、野菜や全粒穀物など、食物繊維が豊富な食品を一緒に摂ることで、脂質の吸収を緩やかにし、健康への影響を軽減することができます。


鶏皮のおすすめ調理法とアレンジレシピ

鶏皮のから揚げ


鶏皮のカリカリ食感を楽しむ焼き方とタレの作り方

鶏皮をカリカリに焼くには、まず皮の水分をしっかりと拭き取り、軽く塩を振っておきます。

オーブンを200度に予熱し、鶏皮を広げて焼き網にのせます。

皮がパリッとするまで約10分焼き、途中で一度裏返すことがポイントです。

タレは、しょうゆ、みりん、砂糖、おろしにんにくを等量混ぜ、弱火で煮詰めると風味豊かな仕上がりに。

焼き上がった鶏皮にタレを絡めれば、居酒屋風の逸品が楽しめます。


鶏皮の旨味とコクを引き出す煮込み料理

鶏皮を使った煮込み料理は、深いコクと旨味が魅力です。

まず、鶏皮を適当な大きさにカットし、熱湯で軽く下処理をします。これにより余分な脂が取れ、臭みも減ります。

鍋に油をひき、みじん切りの玉ねぎ、にんじんを炒め、鶏皮を加えてさらに炒めます。

水、酒、しょうゆ、砂糖を加え、弱火でじっくり煮込むと、鶏皮が柔らかくなり、味がしみ込みます。

この料理は、ご飯のおかずにも、お酒のつまみにもぴったりです。


鶏皮のパリパリせんべいの簡単な作り方と保存方法

鶏皮のパリパリせんべいは、簡単に作れて長持ちするおつまみです。

鶏皮を薄くスライスし、塩コショウで味付けした後、オーブントースターで中火で10~15分焼きます。

焼き加減は好みに応じて調整し、パリパリになったら完成です。

保存する際は、冷めてから密閉容器に入れて冷暗所で保管します。

この方法なら、数日間は風味を保つことができます。

手軽に作れるので、急な来客時のおつまみや、ちょっとしたスナック感覚で楽しめる一品です。


鶏皮と野菜のヘルシーなサラダとドレッシングの作り方

鶏皮と野菜のサラダは、栄養バランスの良い一品です。

まず鶏皮を薄切りにし、軽く塩を振ってからパリパリになるまで焼きます。

サラダのベースには、新鮮なレタス、トマト、キュウリを用意します。

ドレッシングは、オリーブオイル、レモン汁、おろしにんにく、塩、胡椒を混ぜ合わせて作ります。

野菜にドレッシングを絡め、最後にパリパリに焼いた鶏皮をトッピングすると、食感のアクセントとなります。

このサラダは、ヘルシーながらも満足感があり、バリエーション豊かな食事の一部として最適です。


鶏皮と鶏もも肉のコラーゲンたっぷりスープのポイント

コラーゲンたっぷりの鶏皮スープは、身体に優しく、温まる料理です。

鶏もも肉と鶏皮を用意し、鶏皮は一度湯通しして余分な脂を落とします。

大きな鍋に水、鶏肉、鶏皮を入れ、弱火でじっくり煮込みます。途中、発生するアクは取り除きます。

約1時間煮込んだら、塩、しょうが、ねぎを加えてさらに10分ほど煮込みます。

このスープは、鶏皮からコラーゲンがたっぷり溶け出し、鶏肉の旨味も引き出されます。

寒い日に体を温めるのに最適で、美容と健康にも良い一品です。



栄養豊富な鶏皮を無駄なく、美味しく食べましょう。


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この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。