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【2024年食品トレンド】知られざる蕎麦の力! 健康・環境・文化を支える

公開日: 更新日:2024.02.16
知られざる蕎麦の力!健康・環境・文化を支える

アメリカの自然派食品スーパー「Whole Foods Market」が発表した2024年の食品トレンド予測によると、「Buckle Up for Buckwheat(そばを楽しみましょう)」として蕎麦が注目されています。

この古代から続く日本の伝統食がなぜ今、世界の注目を集めるのでしょうか?

日本人のソウルフードとして愛される蕎麦ですが、実はその力はまだ知られていません。
蕎麦の魅力を知れば、きっとあなたも蕎麦Loverになるはず!


蕎麦の歴史と文化的背景

栄養価が高くヘルシーな食材そば

蕎麦の起源と伝来

蕎麦の起源ははっきりとは分かっていませんが、中国に遡ります。蕎麦の歴史は古く、紀元前から栽培されていたとされ、日本には奈良時代に伝わったと言われています。中国から伝わったとする説が有力ですが、日本原産とする説も根強く、現在でも研究が進められています。

日本への伝来後、蕎麦は次第に日本各地に広がり、特に気候が冷涼な地域で栽培が盛んになりました。江戸時代には、早くから都市部で食されるようになり、庶民の間で人気を博しました。この時期には既に、蕎麦粉を使った麺としての「そば」が食されていたことが文献にも記されています。


蕎麦と和食文化

日本の伝統的な食文化の中で重要な位置を占める蕎麦は、その独特な風味と食感で多くの人々に愛されており、栄養価が高くヘルシーな食材としても知られています。シンプルに茹でてつゆで食べるだけでなく、奥深い味わいを持つ蕎麦は、和食の中でも特に人気のある料理です。

特に、冷たい蕎麦や温かい汁蕎麦は、日本の四季を感じさせる料理として親しまれています。また、年越しそばとして年末に食べる習慣は、長い健康と寿命を願う意味合いが込められています。

これらの習慣は、日本の伝統や文化と密接に結びついており、蕎麦の文化的価値を高めています。蕎麦は和食文化に欠かせない食材の一つであり、日本の食文化を代表する存在です。


現代における蕎麦の位置づけ

現代の日本では、蕎麦は依然として人気のある食品です。スーパーやコンビニエンスストアでも、手軽に蕎麦を買うことができます。また、蕎麦屋は日本全国に広がり、地域によって異なる蕎麦文化が育まれています。

健康志向の高まりと共に、蕎麦の栄養価が再評価されています。特に、低カロリーで高たんぱく質、また豊富な食物繊維やルチンを含むことから、健康的な食品として注目されています。
さらに、グルテンフリー食品としての需要も増加しており、アレルギーを持つ人々にも安全な選択肢となっています。

このことから海外でも蕎麦の人気が高まっており、アメリカやヨーロッパなどでも、蕎麦を使ったレストランやカフェが増えています。蕎麦は現代においても、日本や世界で広く親しまれている食材なのです。

蕎麦の栄養価と健康効果

 蕎麦の健康効果

蕎麦の栄養素

蕎麦は、その栄養価の高さで知られています。

たんぱく質:100gあたり11.6g(白米の約2倍)
食物繊維:100gあたり10.8g(白米の約4倍)
ビタミンB1:100gあたり0.6mg(白米の約1.5倍)
ルチン:100gあたり20mg(白米の約100倍)

特に、蕎麦に含まれるたんぱく質は植物性でありながら、動物性たんぱく質に匹敵する質を持っています。また、蕎麦は低炭水化物であり、ダイエットや血糖値管理にも適しています。
さらに、蕎麦にはビタミンB群やミネラル、特にマグネシウムが豊富に含まれており、これらは心臓病のリスクを減らす効果があるとされています。ルチンは、血管を丈夫にし、血液をサラサラにする働きがあります。


蕎麦の健康効果

蕎麦には、さまざまな健康効果が期待されています。

〇血圧低下
〇動脈硬化予防
〇生活習慣病の予防
〇ダイエット
〇美肌効果

高いルチン含有量は、血圧の低下や血管の強化に貢献するとされています。また、蕎麦はコレステロール値の改善にも役立ち、心臓病や糖尿病の予防に効果があると考えられています。
蕎麦に含まれる食物繊維は消化を助け、便秘解消にも一役買います。さらに、アンチエイジング効果や抗酸化作用も期待されており、美容と健康の両面で注目されています。

健康食材としての可能性

蕎麦は健康食材としての可能性を大いに秘めています。その栄養価の高さは、現代人の健康志向にマッチしており、多くのダイエットや健康維持に関心を持つ人々に適しています。

グルテンフリー食品としての需要も高まっており、セリアック病患者やグルテン不耐性を持つ人々にとっても安全な選択肢となっています。

これらの特性から、蕎麦は世界的に健康食材としての認知が高まり、広く普及する可能性があります。また、その多様な調理法や食べ方が、さらなる普及を後押しすることでしょう。


蕎麦アレルギーと対策

そばとアレルギー対策

蕎麦アレルギーの原因

蕎麦アレルギーは、蕎麦に含まれるソバアルブミンというタンパク質に対するアレルギー反応です。ソバアルブミンは、蕎麦に特有のタンパク質で、体内で異物と認識されることにより、免疫系が過剰に反応してしまうのです。

蕎麦アレルギーの原因は、はっきりとはわかっていませんが、遺伝的要因が関わっていると考えられています。また、幼少期に蕎麦を食べたことで、アレルギー反応が引き起こされるようになるという説もあります。

このアレルギー反応は、蕎麦を食べた後にすぐに現れることが多く、症状としては、皮膚のかゆみ、発疹、喉の腫れ、呼吸困難などが挙げられます。特に、蕎麦アレルギーは他の食物アレルギーよりも重症化しやすいとされ、注意が必要です。


蕎麦アレルギーの対策

蕎麦アレルギーの対策として最も重要なのは、蕎麦を含む食品の摂取を避けることです。外食時や加工食品を購入する際には、成分表示を確認し、蕎麦が含まれていないかをチェックする必要があります。

特にアレルギー反応が強い人が麺類の飲食店を利用するときは、蕎麦とは別の鍋で茹でられているかを確認することも大切です。

蕎麦アレルギーが疑われる場合には、医療機関で適切な検査を受け、必要に応じて医師の指導を仰ぐことが重要です。


蕎麦のデメリット

蕎麦には多くの健康効果がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

最も顕著なのは蕎麦アレルギーですが、他にも注意が必要な点があります。
例えば、蕎麦は冷え性の人には不向きな食品とされており、冷えを感じやすい人は摂取量に注意する必要があります。また、蕎麦は食物繊維が豊富であるため、胃腸の弱い人は、食べ過ぎるとお腹が張ったり、下痢をしたりすることがあります。

なお、一部の蕎麦製品には小麦粉が混ぜられている場合があり、グルテンフリーを目指す人には不適切な場合もあります。 蕎麦を食べる際には、これらの点にも留意することが大切です。


世界市場での蕎麦の立ち位置

世界市場での蕎麦の立ち位置

 

世界の蕎麦生産量と消費量

世界の蕎麦生産量は、2020年時点で約200万トンと推定されています。このうち、日本が約40万トンと、世界最大の産地です。
世界の蕎麦消費量は、2020年時点で約100万トンと推定されています。このうち、日本が約70万トンと、世界最大の消費国です。

世界における蕎麦の生産量と消費量は、その健康効果と独特の風味により年々増加しています。主な生産国は日本、中国、ロシアで、これらの国々では長い歴史を持ち、伝統的な食文化として根付いています。特に日本では、蕎麦は一般的な食材として広く消費されており、年間の生産量も高い水準を保っています。

海外でも健康志向の高まりとともに、蕎麦の需要が拡大しており、輸出量も増加傾向にあります。


蕎麦の海外における可能性

蕎麦は、その栄養価の高さとグルテンフリーの特性から、海外市場でも注目を集めています。特に健康意識の高い消費者やグルテンに敏感な人々の間で、蕎麦は健康食材として認識されています。

また、異文化への興味やグローバルな食文化の広がりにより、蕎麦は新しい市場を開拓しています。海外のレストランやスーパーマーケットでも、蕎麦を使った製品や料理が徐々に増えており、蕎麦を使ったレストランやカフェが増えています。

蕎麦は、世界的食品として普及する可能性は十分にあると考えられます。


世界の蕎麦料理

蕎麦は世界各国で様々な料理に用いられています
日本では、冷たい蕎麦や温かい蕎麦汁、天ぷら蕎麦など、多様なバリエーションが楽しまれています。ロシアでは、蕎麦粉を使ったパンや粥が食べられています。中国では、蕎麦粉を使った麺や餃子などの料理が食べられています。また、インドやネパールでは、蕎麦粉を使ったパンや麺が食べられています。このように異なる形で蕎麦が食されています。

最近では、イタリアンやフュージョン料理にも蕎麦が取り入れられ、新しい味わいの創造が試みられています。蕎麦は世界各国で異なる文化的背景を持ち、多様な料理で楽しまれています。


蕎麦の生産と現状

オーガニック農業に適するそば

蕎麦の栽培方法

蕎麦の栽培は、そのシンプルさと環境に優しい特性から注目されています。蕎麦は肥料や農薬を少なくとも済むため、オーガニック農業にも適しています

蕎麦は、主に秋まきと春まきの2種類があります。秋まきは、9月から10月に播種し、翌年の5月から6月に収穫します。春まきは、3月から4月に播種し、同年8月から9月に収穫します。

蕎麦は比較的短期間で成熟し、乾燥した土壌でもよく育つため、多様な気候条件下での栽培が可能です。また、蕎麦は土壌の肥沃化にも貢献し、次の作物の生育を助けることができます

これらの特性は、蕎麦を環境に優しい持続可能な農業の選択肢として魅力的にしています。


蕎麦の生産量の推移

世界、日本ともに蕎麦の生産量は、1960年代から2000年代にかけて増加傾向にありました。しかし、2010年代以降は減少傾向にあります。

蕎麦の生産減少の主な理由は、労働力不足、農地の高齢化、そして利益の低さにあります。労働集約的な栽培方法と収穫作業に加え、若い世代の農業離れが影響しています。

また、蕎麦を栽培するための適切な土地が限られており、他の作物に比べて収益性が低いことも、生産減少の要因となっています。

しかし、近年、これまであまりそばを食べてこなかった地域でも、グルテンフリー食品としての需要が高まっています。特に健康志向の高い消費者やグルテン不耐性を持つ人々の間で、蕎麦の人気は高く、今後も健康食材としての認識が広がるにつれ、蕎麦の生産量はさらに増加することが予想されます。


蕎麦生産の持続可能性

地域に貢献するそば

蕎麦は、環境への影響が少なく、地域経済にも貢献する、持続可能性の高い作物として注目されています。


環境負荷の低さ

【肥料や農薬への依存度が低い】
蕎麦栽培は肥料や農薬への依存度が低いことが大きな特徴です。蕎麦は土壌中の窒素を効率的に利用し、化学肥料の必要性を大幅に減少させます。また、蕎麦は病害虫に対して自然に強い耐性を持つため、農薬の使用量を削減でき、土壌汚染や水質汚濁のリスクを最小限に抑えることができます。

これらの特性は、生態系に優しい農業実践への重要な一歩です。

【土壌の健康維持】
蕎麦は土壌の健康を維持し、改善する効果があります。有益な栄養素を土壌に供給し、雑草の抑制や土壌侵食の防止に貢献することで、土壌の質を長期にわたって保つことができます。

【生物多様性の保護】
蕎麦の花は重要な蜜源となり、蜜蜂や蝶などの受粉昆虫にとって価値があります。蕎麦畑はこれらの昆虫やさまざまな小動物の生息地として機能し、農地の生物多様性を促進します。

蕎麦の栽培は環境負荷の低減、土壌の健康維持、生物多様性の保護という三つの重要な要素を通じて、環境に優しい農業のモデルとして機能します


地域経済への貢献

【小規模農家でも栽培可能】
蕎麦は大規模な機械設備や広大な土地を必要とせず、比較的少ない初期投資で栽培を始めることができるため、小規模農家にとっても収益性の高い選択肢となります。
特に、高齢者や女性など、農業に新たに参入する人々にとっては、低リスクで始められる農業の形態として魅力的です。

【地域特産品の開発】
各地域の気候や土壌に適した蕎麦品種を選び、栽培することで、その地域独自の蕎麦を生み出すことが可能です。これらの地域特産品は、地域のブランド価値を高め、観光振興にも寄与します。訪れる観光客が地元の蕎麦を楽しむことは、地域経済の活性化に直結します。

【雇用創出】
蕎麦の栽培から加工、販売に至るまでの各段階で新たな雇用機会が生まれます。これは地域の雇用創出に貢献し、地域住民の生活基盤を強化します。
蕎麦を通じて、農業、加工業、販売業、さらには観光業まで幅広い産業にわたる経済的利益がもたらされるため、蕎麦栽培は地域経済にとって重要な役割を果たしています。


食料安全保障への貢献

【栄養価の高い食材】
蕎麦はタンパク質やビタミンB群、ミネラル(マグネシウム、鉄、亜鉛など)を豊富に含む栄養価の高い食材です。
これらの栄養素は、人々の健康維持に不可欠であり、バランスの取れた食事に貢献します。

【アレルギー対応】
蕎麦はグルテンを含まないため、小麦などのグルテンを含む穀物に対するアレルギーや不耐性を持つ人々にとって、安全な代替食品となり得ます。これにより、食物アレルギーを持つ人々の食生活の選択肢を広げ、健康的な食習慣を支援します。

【食料自給率の向上】
国内での蕎麦の生産量を増やすことは、食料自給率の向上に直接貢献します。蕎麦は生育期間が短く、比較的過酷な気候や土壌条件でも育つことができるため、さまざまな地域での栽培が可能です。これにより、国内での食料生産の多様化と安定化を図ることができ、食料供給の安定性を高めることが期待されます。


気候変動への適応

【耐暑性・耐乾性】
蕎麦は高温や乾燥といった過酷な気象条件に対して、強い耐性を持っています。この耐暑性と耐乾性は、地球温暖化に伴う気候変動が進む中で、農業が直面する挑戦に対処する上で重要な特性です。

【短期間で収穫可能】
蕎麦は播種から収穫までの期間が約3ヶ月と短く、一年のうちで天候の変動が大きい時期を避けて栽培することが可能です。この短期間で収穫できる特性は、不確実な気候下での農業生産のリスクを軽減します。
蕎麦は気候変動に強く、さまざまな環境での栽培が可能なため、将来的に食料生産の安定性を高める上で重要な役割を担うことが期待されています。


文化的価値

【伝統的な食文化】
蕎麦は、その独特な風味と栄養価の高さから、日本をはじめ東アジア地域において長い歴史を持つ伝統的な食材です。数百年にわたり、日本の食文化の中心的な役割を果たしてきました。

特に、年越し蕎麦(としこしそば)の習慣など、蕎麦を食べることには、健康を願う意味合いや、さまざまな文化的・社会的な意義が込められています。


【地域文化の活性化】
地域によっては、蕎麦作りや蕎麦打ちが伝統工芸として受け継がれており、これらの技術を学ぶことで地域文化の継承が行われています。

また、蕎麦をテーマにした祭りやイベントは、地域コミュニティの活性化に大きく寄与しています。これらの祭りでは、地元の蕎麦を味わうことができるほか、蕎麦打ち体験などを通じて訪問者がその文化に触れる機会を提供しています。

 蕎麦は単なる食材を超えて、人々の生活や文化に深く根ざした存在となっており、地域文化の活性化と継承に貢献しています。


このように、蕎麦の生産は環境、経済、社会、文化など、さまざまな側面において持続可能な未来への道を拓いているのです。


蕎麦料理の簡単レシピ集

フランスのガレット・ブルトンヌ

 

基本的な蕎麦の食べ方

蕎麦は、シンプルだからこそ奥深い味わいが楽しめる食材です。

【準備】
1)蕎麦を茹でる: 沸騰したお湯に蕎麦を入れ、約3分茹でます。
2)つゆを用意する: めんつゆやお出汁で基本のつゆを作ります。お好みで醤油、みりん、砂糖などを加えて調整しましょう。
3)薬味を用意する: ネギ、わさび、七味唐辛子など、お好みの薬味を用意します。

【ざる蕎麦】
1)茹で上がった蕎麦を冷水でしめ、水気を切ります。
2)蕎麦をざるに盛り、器につゆを準備します。
3)薬味を添えていただきます。

 【かけ蕎麦】
1)鍋に温かい出汁を入れ、沸騰させます。
2)どんぶりなどに茹でた蕎麦を入れ、温かい出汁を蕎麦の上からかけます。
3)薬味を添えていただきます。

【ポイント】
蕎麦は茹で過ぎないようにしましょう。
v つゆは、蕎麦の風味を活かせるように薄味に調整するのがおすすめです。
薬味は、蕎麦の味わいにアクセントを加えてくれます。

【その他】
天ぷらや山菜など、お好みの具材を添えて食べるのもおすすめです。
蕎麦湯は、蕎麦の栄養が詰まった汁なので、ぜひ味わってみてください。


定番の蕎麦料理

蕎麦を使った料理には、つゆで食べるもの以外にもさまざまなバリエーションがあります。

蕎麦寿司

蕎麦ずしは、蕎麦を使った寿司の一種で、冷たい蕎麦を酢飯の代わりに使用し、様々な具材を巻いたり乗せたりして楽しむ料理です。具材には、魚介類、野菜、卵などがよく用いられ、蕎麦の風味と相まって独特の美味しさを提供します。

【材料】
乾燥蕎麦:200g
寿司酢:適量
好みの具材(アボカド、きゅうり、刺身用の魚など)
海苔:適量

【作り方】
1)蕎麦をパッケージの指示に従って茹で、冷水でしっかり洗い流して水気を切る。
2)蕎麦が冷めたら、寿司酢を軽く混ぜ込む。
3)海苔の上に蕎麦を広げ、その上に薄切りにした具材を並べる。
4)海苔と蕎麦を具材を巻き込むようにして巻き、好みのサイズに切る。


蕎麦サラダ

蕎麦をさまざまな野菜やハム、卵などと混ぜ合わせ、ドレッシングで和えたサラダです。軽やかで健康的なこの料理は、特に暑い季節に人気があります。ドレッシングには、和風ドレッシングやマヨネーズベースのものがよく合います。

【材料】
蕎麦:200g
きゅうり:1本
ミニトマト:10個
ハム:4枚
レタス:適量
ドレッシング:和風またはお好みで

【作り方】
1)蕎麦を茹で、冷水で洗って冷ます。
2)きゅうりは薄切り、ミニトマトは半分に切り、ハムは細切りにする。
3)レタスを手でちぎり、水気を切る。
4)全ての材料を大きなボウルに入れ、ドレッシングで和える。


蕎麦がき

蕎麦がきとは、蕎麦粉を水またはお湯で溶いて練り、塊状にした食べ物のことです。もちもちとした食感が特徴で、そのまま食べるほか、煮物や汁物の具としても用いられます。また、甘味を加えて和菓子のように楽しむこともできます。

【材料】
蕎麦粉:200g
水または湯:約100ml

【作り方】
蕎麦粉に水(または湯)を少しずつ加えながら粉がまとまるまで混ぜる。

【食べ方】
1)箸などで小さく取って醤油やそばつゆにつけていただきます。薬味をトッピングしても美味しいです。
2)餅の代わりにお汁粉などに入れたり、黒蜜やきな粉をかけていただきます。和スイーツとして楽しめます。
3)お団子状にして、鍋の具材としてもよく合います。


海外の蕎麦料理

ロシアのグレチカ・ピラフ(гречка

グレチカ(гречка)は、ロシアや東ヨーロッパで一般的な蕎麦の一種です。ロシアでは蕎麦粒(蕎麦の実)を「グレチカ」と呼び、これを食材として利用します。栄養価が高く、特にビタミンB群やミネラル、食物繊維が豊富で、健康的な食品としても注目されています。グレチカはサイドディッシュ、サラダ、スープなど、様々な料理に使用されます。

【材料(4人分)】
グレチカ(蕎麦の実):1カップ
玉ねぎ:1個(みじん切り)
にんじん:1本(みじん切り)
植物油:大さじ2
水:2カップ
塩:小さじ1(お好みで調整)
黒胡椒:少々

 【作り方】
1)グレチカを水で軽く洗い、ざるにあげて水気を切ります。
2)フライパンに植物油を熱し、みじん切りにした玉ねぎとにんじんを中火で炒め、玉ねぎが透明になるまで炒めます。
3)炒めた野菜にグレチカを加え、さらに2-3分炒め合わせます。このとき、グレチカが軽く焦げると香ばしさが出て美味しくなります。
4)水、塩、黒胡椒を加え、混ぜ合わせた後、蓋をして中火で約15分煮込みます。
5)蒸らし:火を止めてから10分ほど蒸らし、グレチカがふっくらとしたら完成です。


イタリアのニョッキ・ディ・グラノ・サラーチョ

サラーチョ(そば粉)を使用したイタリア料理の一種で、伝統的なニョッキにひと味違う風味と食感を加えたバリエーションです。グラノ・サラーチョ(そば粉)は、その独特の風味が特徴で、グルテンフリーの代替品としても人気があります。このニョッキは、特に北イタリアの地方で好まれることが多く、地域によっては伝統的な料理として受け継がれています。

【材料(4人分)】
そば粉:200g
じゃがいも:400g(約2個の大きさ)
塩:小さじ1
卵:1個
パルメザンチーズ(おろしたもの):大さじ2(オプション)
バター、またはお好みのソースで仕上げ

【作り方】
1)じゃがいもは皮をつけたまま、柔らかくなるまで茹でます。茹で上がったら皮を剥き、マッシャーでよく潰して滑らかにします。
2)まだ温かいじゃがいものマッシュにそば粉、塩、卵、パルメザンチーズ(使用する場合)を加え、よく混ぜ合わせて生地を作ります。
3)生地を適当な厚さのロープ状にし、小さく切り分けます。それぞれのピースをフォークの背で軽く押し、ニョッキ特有の溝をつけます。
4)大きな鍋に塩を加えた湯を沸かし、ニョッキを茹でます。ニョッキが浮き上がってきたら、それは茹で上がったサインです。すぐに取り出して、冷水でしめます。
5)ニョッキはバターを溶かしたもので和えるか、お好みのソース(例えば、セージバターソースやトマトソース)で味付けをしてください。


フランスのガレット・ブルトンヌ

そば粉を主成分としたクレープです。主に塩味であり、さまざまな具材を包んで食べるのが一般的です。具材としては、ハム、チーズ、卵が特に人気で、朝食やブランチ、軽食として楽しまれます。ガレットはそのシンプルさとヘルシーさから、多くの人々に愛されています。

【材料(4枚分)】
そば粉:100g
小麦粉:50g(オプションで加えると生地が扱いやすくなります)
塩:小さじ1/2
水:300ml
卵:1個
バター:適量(生地に加える用と焼く用)
具材例:ハム、チーズ、目玉焼き

【作り方】
1)そば粉、小麦粉(使用する場合)、塩をボウルに入れて混ぜ合わせます。中央をくぼませ、そこに卵を割り入れ、少しずつ水を加えながら生地を滑らかになるまで混ぜます。
2)生地を30分程度休ませることで、粉が水分を吸収し、扱いやすくなります。
3) 中火に熱したクレープパンまたはフライパンに少量のバターを溶かし、適量の生地を流し入れて薄く広げます。生地の端が乾き始め、中央が固まってきたら、具材をのせます。
4)ハム、チーズをのせ、卵を割り入れたら、生地の端を折り込んで四角い形にします。具材が温まり、チーズが溶けたら完成です。
5)ガレットを皿に移し、好みで追加のバターやハーブを加えます。


これらの料理は、それぞれの国の蕎麦文化を反映しており、蕎麦を使った多様な食べ方を示しています。日本ではまだあまり知られていないかもしれませんが、蕎麦の新たな味わいや食文化を体験する絶好の機会を提供してくれます。



蕎麦は、健康、環境、文化、そして世界市場において、様々な可能性を秘めたスーパーフードです
今後は、蕎麦の新たな魅力が次々と発見されていくことでしょう。

蕎麦を食べることは、自分自身の健康だけでなく、地球環境や地域経済にも貢献することになります。
ぜひ、今日から食卓に蕎麦を取り入れて、その奥深い魅力を味わってみてください。






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この記事を書いた人

中山

地球を愛する料理研究家であり、SDGsと食品ロスに情熱を傾けるライターです。食品ロス削減を通じて、環境保護と健康的な食生活の両立を促進し、持続可能な社会の実現を目指しています。趣味は家庭菜園。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。