固形石けんが小さくなってしまったらどうしますか?
捨ててしまうのはもったいないですよね。
小さくなった固形石けんを無駄なく使い切るための賢いコツとアイデアをご紹介します。
ネットを使ってふわふわ泡を作ったり、排水溝ヌメリや油汚れを落とす掃除グッズにリメイクしたり、世界に一つだけのオリジナル作品を作ったり。
サステナブルな暮らしにも役立つ、石けん活用術をたっぷりお届けします。
地球にもお財布にも優しい、賢い石けん活用を始めましょう!
ネットで泡立てパワーアップ!
ネットでふわふわ泡作り
小さくなった固形石けんは、ネットを使うことで泡立ちが格段に向上します。石けんネットの摩擦によって、石けんの表面積が増えるため、より多くの空気を含んだ泡を作ることができます。
一般社団法人日本石けん洗剤工業会が実施した調査によると、石けんネットを使用することで、泡立ちが約2倍になることが確認されています。また、泡立ちが良くなることで、肌への摩擦が減り、洗顔後のつっぱり感も軽減されます。
石けんネットは、100円ショップでも手軽に購入できます。石けんのサイズに合ったものを選び、使い古した石けんもネットに入れれば、最後まで無駄なく使い切ることができます。
小さな石けんもしっかりと
小さくなった石けんは、手で持ちにくく、使いにくいと感じる方も多いでしょう。
そんな時にも、ネットが役立ちます。ネットに入れることで、石けんが滑りにくくなり、しっかりと握ることができます。さらに、ネットは石けんの破片をキャッチするため、洗面台やお風呂場に石けんカスを残すことなく使用できます。
捨てずにリメイク!環境にも優しい掃除グッズ
排水溝のぬめり汚れは、食べ物の残りや皮脂、石けんのカスが原因で発生します。これらが排水溝に蓄積することで、バクテリアが増殖しやすい環境ができ、ぬめりや悪臭の原因となります。
小さくなった石けんと重曹を使った排水溝の掃除方法は、安全で環境にも優しい選択肢です。
排水溝ヌメリ落としガイド
【材料】
- 小さくなった石けんのかけら(適量)
- 重曹(大さじ2〜3)
- お湯(約60度、500ml程度)
【作り方】
- 小さくなった石けんのかけらをさらに細かく砕くか、おろし金で削って粉状にします。
- 重曹と砕いた石けんを混ぜ合わせます。
- 混合した石けんと重曹を排水溝に均等に振り分けます。
- お湯をゆっくりと排水溝に注ぎます。この時、お湯は石けんと重曹が反応して泡立つのを促します。
- 約10分間放置した後、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。
【効能】
- 石けん: 天然の洗浄力があり、排水溝の油脂汚れを分解します。
- 重曹: アルカリ性で、脂肪酸を中和しやすく、臭いの元となる微生物の増殖を抑制します。また、重曹は軽い研磨作用もあり、排水溝のぬめりを物理的に取り除くのにも役立ちます。
- 熱湯: 熱湯は重曹と石けんの反応を活性化させ、さらに排水溝内の油脂を溶かしやすくします。
この方法で排水溝のぬめりや臭いを効果的に除去できます。定期的な掃除を心がけることで、排水溝を清潔に保つことができます。
※石けんと重曹ペーストを使用時の注意!
・換気を良くして掃除しましょう。
・皮膚が弱い方は、ゴム手袋を着用しましょう。
油汚れ落としガイド
小さくなった石けんを利用してキッチンの油汚れを落とす方法は、環境に優しく経済的です。石けんは天然成分でできているため、安心して使うことができます。以下にそのレシピと効能を詳しく説明します。
【材料】
- 小さくなった石けんのかけら(適量)
- お湯(約60度、適量)
【作り方】
石けんの準備: 小さくなった石けんのかけらを細かく砕くか、おろし金で削って粉状にします。
- お湯の用意: お湯を沸かします(約60度)
- 粉状にした石けんをボウルに入れ、熱水を少しずつ加えながらペースト状になるまで混ぜます。
- この石けんペーストをスポンジに取り、油汚れが気になる場所に直接塗り付けます。
- 汚れをしっかりとこすり、汚れを落とします。
- 清水でよくすすぎます。
【効能】
- 石けんは天然の洗浄成分であり、油分を乳化させて水と一緒に洗い流しやすくします。
- 化学物質を含まないため、手肌に優しく、アレルギーの心配も少ないです。
- 使い残した石けんを活用することで、新たに洗剤を購入するコストを削減できます。
この方法でキッチンの油汚れを効果的に落とし、かつ環境にも手にも優しい掃除が可能です。定期的に使用することで、キッチンを清潔に保つことができます。
世界に一つだけ!石けんが生まれ変わるリメイク
石けんの溶かし方いろいろ
小さくなった石けんをリメイクして新しい石けんにすることは、無駄を減らす素晴らしい方法です。以下に、お湯(約80~90度)、湯せん、そして電子レンジを使った簡単な石けんの溶かし方を説明します。
お湯を使う方法
- 小さくなった石けんのかけらを細かく切ります。
- 切った石けんを耐熱容器に入れ、熱湯をかけて完全に覆います。
- 石けんが柔らかくなるまでしばらく待ち、スプーンでかき混ぜて滑らかなペースト状にします。
- 溶かした石けんを型に入れ、冷やして固めます。
湯せんを使う方法
- 小さくなった石けんを細かく切るか、おろし金で削ります。
- 石けんを耐熱容器に入れ、その容器を鍋に入れた熱い水の中に置きます。水が容器に入らないように注意してください。
- 中火で熱しながら、石けんが溶け出すのを待ちます。溶けたらスプーンでよくかき混ぜます。
- 溶けた石けんを型に流し込み、冷まして固めます。
電子レンジを使う方法
- 石けんを細かく切るか削ります。
- 石けんを耐熱容器に入れ、電子レンジで30秒間加熱します。取り出してかき混ぜ、まだ固い部分があればさらに30秒加熱を繰り返します。
- 溶けた石けんを型に流し込み、室温で冷ましてから冷蔵庫で固めます。
石けんを溶かす時の注意点
- 石けんを溶かす際には高温になりすぎないよう注意してください。石けんが焦げると使い物にならなくなります。
- 一度に大量に溶かさない。少量ずつ溶かすことで、均等に溶けやすくなります。
- 溶かした石けんは型に入れて固めますが、完全に冷ましてから型から取り出してください。
これらの方法で、小さくなった石けんを有効活用して、新しい石けんを作ることができます。シンプルで効果的な方法で、石けんの無駄を減らしましょう。
小さくなった石けんでオリジナル作品を!
グリッター石けん
【材料】
- リメイクするための石けんのかけら
- 食品用グリッターまたは無害なキラキラ素材
- エッセンシャルオイル(お好みで)
- シリコン型
【作り方】
- 石けんを小さく切って湯せんまたは電子レンジで溶かします。
- 溶けた石けんにエッセンシャルオイルを数滴加えて香りをつけます。
- シリコン型に少し溶かした石けんを流し込み、その上にグリッターを振りかけます。
- 残りの石けんを型に流し込み、冷やして固めます。
- 固まったら型から外して完成です。
レインボー石けん
【材料】
- リメイクする石けんのかけら(異なる色があれば良い)
- シリコン型
- エッセンシャルオイル(お好みで)
【作り方】
- 異なる色の石けんをそれぞれ小さく切り、別々に湯せんまたは電子レンジで溶かします。
- 溶けた各色の石けんにお好みでエッセンシャルオイルを加えます。
- シリコン型に色を層になるように少しずつ流し込みます(例えば、赤、オレンジ、黄色と続けて)。
- 全ての層を流し込んだら、冷やして固めます。
- 固まったら型から外して完成です。
ハーブ石けん
【材料】
- リメイクするための石けんのかけら
- ドライハーブ(ラベンダー、ローズマリー、カモミールなど)
- シリコン型
- エッセンシャルオイル(お好みで)
【作り方】
- 石けんのかけらを小さく切って湯せんまたは電子レンジで溶かします。
- 溶けた石けんにエッセンシャルオイルを加えて香りをつけます。
- ドライハーブを少量手に取り、シリコン型の底に敷き詰めます。
- 溶けた石けんを型に流し込み、冷やして固めます。
- 固まったら型から外して完成です。
これらの方法で、安全に楽しく石けん作りを体験できます。家庭にある材料で簡単に始められるので、週末のプロジェクトとしてもおすすめです!
リメイク石けんの取り扱い
- リメイクする石けんが複数ある場合は、種類ごとに分けて溶かすことをおすすめします。
- 石けんを溶かす前に、細かく刻んでおくと、早く溶かすことができます。
- 電子レンジや湯煎で加熱する際は、様子を見ながら少しずつ加熱しましょう。
- リメイクした石けんは、早めに使い切るようにしましょう。
保存方法も意識しよう!
石けんの保存方法は、その状態によって異なります。ここでは、使用中の石けんと未開封の石けんの適切な保存方法をそれぞれ説明します。
使用中の石けん
〇水はけ良い石けん置きを使用: 石けんが水に浸かった状態で放置されると溶けやすくなります。使用中の石けんは、水はけの良いソープディッシュを使用してください。ソープディッシュには水が溜まらないように、底に溝や穴が開いているものを選びましょう。
〇通気性の良い場所で保管:空気が流れる場所が理想的です。湿気が多いと石けんが溶けやすくなり、菌が繁殖しやすくなるためです。
〇直射日光を避ける:石けんに直射日光が当たると色が変わることがあります。また、温度が高くなりすぎると石けんが柔らかくなることがあるため、避けましょう。
未開封の石けん
〇涼しく乾燥した場所: 未開封の石けんは、涼しく乾燥した場所に保管してください。湿気が少ないクローゼットや引き出し、キャビネットなどが適しています。
〇直射日光を避ける: 長期間直射日光にさらされると、石けんの品質が低下する可能性があります。色や香りが変わることがあるので、日の当たらない場所を選びましょう。
〇通気性のある包装: 石けんが呼吸できるように、通気性のある包装材で保管すると良いです。プラスチックラップよりも紙や布が適しています。
これらの方法で石けんを適切に保管することで、品質を長持ちさせることができます。また、石けんの種類によっては特有の保存方法が必要な場合もありますので、パッケージに記載されている指示にも注意してください。
石けんを使い切ることは、SDGs(持続可能な開発目標)にも繋がる環境保護の具体的な行動です。
石けんの製造には多量のエネルギーと水が必要であり、使い残しはそれらの資源の無駄遣いにつながります。小さくなった石けんを活用することで、これらの問題を防ぎ、資源の効率的な使用を促進します。
石けん一つ一つを大切に使うことで、資源を守り、持続可能な消費と生産の実現に貢献しましょう。この行動はSDGsの目標達成にも寄与するため、日常の小さな習慣から地球環境を考えることが重要です。
ぜひ、これらの方法を参考に、石けんを最後まで使い切り、環境保護に貢献しましょう。
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