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【着るSDGs】未来への投資!サステナブルファッションで、地球と私たちを守る

公開日: 更新日:2024.07.02
ペットボトルからリサイクル素材へ

地球温暖化や環境破壊など、地球規模の課題が深刻化する中、私たち一人ひとりができることは何か?その答えの一つが、サステナブルファッションです。

サステナブルファッションとは、環境負荷を低減しながら、人や社会に配慮したファッションのこと
従来の大量生産・大量消費型のファッションとは異なり、環境に優しい素材や製法で作られた製品を選び、長く愛用することで、地球環境を守ることができます。
このブログでは、サステナブルファッションのメリット、実践方法、そして子供と一緒に行える取り組みなどを紹介します。

未来への投資として、サステナブルファッションを取り入れてみませんか?


リサイクル素材の種類

リサイクルコットン

ポリエステルのリサイクル

リサイクル素材の中でも特に注目されているのが、ポリエステルです。ペットボトルや衣類などの廃棄物を原料として、新たなポリエステル繊維を作り出す技術が確立されています
実際に、グローバル市場におけるリサイクルポリエステル繊維の生産量は、年々増加傾向にあります。衣料品や家具、自動車部品など、さまざまな分野で活用されており、今後も需要拡大が予想されます。


リサイクルコットンの特徴

リサイクルコットンは、古着や工場で発生する裁断くずなどを原料として作られる綿素材です。天然素材であるコットンは、肌触りが良く、吸湿性や通気性に優れています。また、リサイクルコットンは、従来のコットンと比べて、環境負荷を低減できるというメリットがあります。

具体的には、リサイクルコットンは、従来のコットンに比べて、水使用量を最大70%、CO2排出量を最大80%削減することができます。これは、コットン栽培における水不足や温室効果ガスの排出といった環境問題を解決する上で大きな貢献となります。
また、化学薬品の使用も最小限に抑えられており、環境負荷を軽減します。

ただし、リサイクルコットンは繊維の強度がやや低下するため、バージンコットンと混紡されることが一般的です。リサイクルコットンの普及は、持続可能な繊維産業の推進において重要な一歩といえるでしょう。


サステナブルな繊維

近年、リサイクル素材以外にも、環境負荷を低減したサステナブルな繊維が続々と開発されています。

サステナブルな繊維には、竹繊維、麻、テンセルなどがあります。は成長が早く生命力が非常に強いため、農薬や化学肥料を必要としない、環境に優しい素材とされています。また、は、耐久性が高く、土壌の質を改善する効果があるため、持続可能な農業に貢献します。

テンセル(リヨセル)は、ユーカリやブナなどの木材から作られ、閉鎖型の製造プロセスにより、溶剤の99%が回収・再利用されるため、環境負荷が低い素材です。

これらのサステナブル繊維は、従来の繊維に比べてエコフレンドリーなだけではなく、機能性やデザイン性も向上しており、今後もますます注目が高まっていくことが予想されます。


環境へのメリット

リサイクル素材|環境へのメリット

リサイクル素材の利用は、環境負荷の軽減、廃棄物の削減、そして着用によるエコという、3つの大きなメリットをもたらします。


環境負荷の軽減

リサイクル素材は、従来の素材に比べて、石油などの天然資源の使用量を大幅に削減することができます。例えば、リサイクルナイロンは、従来のナイロンと比べて、石油由来の原料の使用量を最大90%削減することができます。

また、リサイクル素材は、生産工程におけるエネルギー消費量やCO2排出量も削減することができます。例えば、リサイクルウールの場合、従来のウールと比べて、水使用量を約50%、エネルギー消費を約40%削減できます。
さらにリサイクルナイロンは、新たなナイロンの生産に比べて、CO2排出量を最大90%削減することができます。

これらの数字は、リサイクル素材が資源の消費を抑え、CO2排出量を削減する効果を示しています。さらに、環境に有害な化学薬品の使用も最小限に抑えられ、土壌や水質の汚染を防ぐ役割も果たしています。これにより、リサイクル素材の導入は、持続可能な社会の実現に貢献する重要なステップとなります。


廃棄物の削減効果

リサイクル素材は、廃棄物の削減にも貢献します。衣類などの繊維製品は、毎年大量に生産されており、新たな衣類の生産にリサイクル素材を使用することで、ペットボトルなどの廃棄物量を大幅に減らすことができます。

例えば、古くなったり、破棄された漁網を回収してリサイクルナイロンを作ることにより、廃棄物を減らし、海洋生態系を保護することができます。
また、リサイクルコットンは、製造過程で発生する繊維くずを再利用するため、工場での廃棄物も減少します。


着ることでエコ

リサイクル素材は、着用することで簡単にエコを実践することができます。
リサイクル素材で作られた衣類を選ぶことは、個々の消費者が環境保護に貢献する具体的な方法です。

例えば、リサイクルポリエステル製のジャケットを一着購入することで、バージン素材を使用した場合に比べて約0.7kgの二酸化炭素排出を削減できます。また、リサイクルコットンのTシャツを選ぶことで、通常のコットン製品と比較して水の使用量を約70%削減できます。

こうした数値は、消費者の選択が環境に与える影響を明確に示しています。リサイクル素材の衣類を選ぶことは、日常生活の中で持続可能なライフスタイルを実現する一助となります。


リサイクル素材のデメリット

リサイクル素材の課題

コストと品質問題

リサイクル素材の利用には、コストと品質の問題がつきまといます。
リサイクルポリエステルの生産コストは、バージンポリエステルに比べて約20%高いとされています。これは、収集、分別、洗浄、再加工といった複雑な工程が必要なためです。また、リサイクルコットンは繊維の強度を保つために高度な技術が必要であり、これが生産コストを押し上げます。これらが価格に反映され、消費者にとっての経済的負担が増えてしまいます。

また、リサイクル素材は、品質が安定しないという問題もあります。
リサイクルコットンは繊維が短くなるため、バージンコットンと混紡しなければならず、これが品質の一貫性に影響を与えます。
このようにリサイクル原料の品質が一定していないため、リサイクル素材も品質がばらつくことがあり、従来の素材と同等の品質を確保することが難しい場合があります。

リサイクル繊維を用いた製品は、耐久性や手触りにおいてバージン素材に劣ることがあり、これらの要因がリサイクル素材の普及を妨げる一因となっています。


生産過程の課題

リサイクル素材の生産過程には、環境負荷が発生する可能性があります。例えば、リサイクルポリエステルの場合、従来のポリエステルと比べて、エネルギー消費量やCO2排出量が多くなります。リサイクルポリエステルの場合、使用済みペットボトルを集め、洗浄し、再溶解して新たな繊維を作る工程が必要です。
この過程で適切な分別が行われなければ、不純物が混入し、品質に影響を与える可能性があります。

さらに、リサイクルコットンの生産では、有害物質が発生する可能性もあります。リサイクルコットンは従来のコットンと比べて、染料や漂白剤の使用量が多くなり、環境汚染につながる可能性があります。また、繊維の強度を保つために高度な技術が必要であり、これが生産コストを押し上げます。リサイクル素材の生産にはエネルギーと水が依然として必要であり、これらのリソースを最小限に抑えることが課題です。効果的な生産プロセスの確立が求められます。


消費者の認知度

リサイクル素材の普及には、消費者の認知度向上が不可欠です。多くの消費者は、リサイクル素材の存在やその環境への利点について十分に理解していないのが現状です。ある調査では、消費者の約60%がリサイクルポリエステルの存在を知らないとされています。

また、リサイクル素材の製品は、しばしばバージン素材の製品よりも高価であるため、価格が購買意欲を削ぐ要因となります。これに対し、企業や団体はリサイクル素材の利点を広く啓蒙し、消費者に対してその価値を訴求する必要があります。

消費者がリサイクル素材の価値を理解し、選択することで、持続可能な社会の実現が加速するでしょう。


賢い選び方

リサイクル素材の選び方

リサイクル素材は、環境へのメリットがある一方で、課題も存在します。賢くリサイクル素材を選ぶためには、以下の3つのポイントに注意しましょう。


サステナブルブランドの見極め

サステナブルブランドを見極めるためには、企業の透明性と具体的な環境保護の取り組みを確認することが重要です。

〇環境に配慮した素材を使用しているか
〇フェアな労働条件で生産されているか
〇リサイクルやアップサイクルに取り組んでいるか
〇透明性の高い情報開示を行っているか

企業はこれらの情報(サステナビリティレポート)を、ブランドのホームページや公式SNSなどで公開しており、具体的なデータをもとに消費者がその信頼性を確認できます。 透明性のあるブランドを選ぶことが、賢い選択につながります。


素材表示のチェック

衣類などの繊維製品には、必ず素材表示ラベルが付いています。素材表示ラベルには、使用されている素材の種類と割合が記載されています。リサイクル素材を選ぶ際には、素材表示ラベルをよく確認しましょう。

リサイクル素材には、以下のような表示があります。

〇リサイクルポリエステル:再生ポリエステル、リサイクルPET
〇リサイクルコットン:再生綿、リサイクルコットン
〇リサイクルウール:再生ウール、リサイクルWOOL

これらの表示を見かけたら、リサイクル素材が含まれている可能性があります。

素材表示をチェックすることは、環境に優しい選択をするための基本です。製品タグやラベルには、使用されている素材とその割合が記載されています。たとえば、「リサイクルポリエステル50%」「オーガニックコットン100%」といった表示を確認しましょう。

また、Global Recycle Standard(GRS)OEKO-TEXなどの認証マークがあるかも重要です。これらの認証は、製品が厳格な環境基準を満たしていることを保証します。さらに、素材表示に含まれる化学薬品の情報も確認し、環境や健康への影響を考慮することが必要です。
素材表示を正しく理解することで、よりエコフレンドリーな製品を選べるようになります。


リサイクル素材の見分け方

見た目では従来の素材と区別がつかないリサイクル素材も多くあります。リサイクル素材を見分けるためには、まずその特性を理解することが必要です。
リサイクルポリエステルは、通常のポリエステルと見た目や手触りはほとんど変わりませんが、製品タグに「リサイクル」や「再生ポリエステル」と記載されています。

リサイクル素材かどうかを見分けるためには、製品タグ以外に以下の点に注目しましょう。

〇肌触り:リサイクル素材は、従来の素材と比べて、肌触りが硬かったり、ゴワゴワしたりすることがあります。
〇光沢:リサイクル素材は、従来の素材と比べて、光沢が鈍かったり、ムラがあったりすることがあります。
〇臭い:リサイクル素材は、従来の素材と比べて、特有の臭いがある場合があります。

これらの点に注意すれば、リサイクル素材かどうかをある程度見分けることができます

購入する際には、店舗スタッフにリサイクル素材の製品について尋ねることも有効です。消費者がリサイクル素材の特徴を把握し、製品情報をしっかり確認することで、環境に配慮した選択をすることができます。


リサイクル素材の未来

リサイクル素材の未来

リサイクル素材は、環境問題解決に貢献する重要な素材であり、今後ますます重要性が高まっていくことが予想されます。


リサイクル技術の進歩

近年、リサイクル素材は目覚ましい進化を遂げています
技術革新により、品質が向上し、コストも低下。環境負荷を抑えながら、従来の素材と遜色ない性能を実現するリサイクル素材は、今まさにサステナブルな社会の実現を牽引する存在と言えるでしょう。
今後も、さらに高効率なリサイクル技術が開発されることで、リサイクル素材の利用拡大が加速していくと考えられます。

欧州連合(EU)は、2030年までに全てのプラスチック包装材をリサイクル可能にするという壮大な目標を掲げました。 これは、リサイクルポリエステルの需要を飛躍的に増加させるだけでなく、循環型経済への移行を加速させるでしょう。

日本でも、政府や企業が積極的にリサイクル素材の普及に取り組んでいます。 公的な支援制度や啓蒙活動が推進され、消費者の意識も高まりつつあります。

リサイクル素材のメリットは多岐にわたります。 環境負荷の低減はもちろん、廃棄物削減、資源節約、新たな雇用創出など、社会全体にプラスの影響をもたらします。


サステナブルな選択

近年、消費者の意識は大きく変化しています。環境への配慮が購買行動に直接影響を与える時代となり、リサイクル素材の製品を選ぶことが一つのトレンドとなっています。
調査によると、消費者の約7割が持続可能なファッションに関心を持ち、そのうち6割が実際にリサイクル素材の衣類を購入しているというデータがあります。 これは、消費者が地球環境への責任を意識し、積極的にサステナブルな選択をしていることを示しています。

この動きを受け、多くのブランドも環境に優しい素材や製造工程を採用し、消費者が簡単にエコフレンドリーな選択をできる環境が整いつつあります。 サステナブルな選択は、環境保護だけでなく、経済的にも長期的なメリットをもたらします

例えば、リサイクル素材の使用は、石油などの天然資源の使用量を削減し、廃棄物も減らします。これは、環境負荷の低減だけでなく、コスト削減にもつながります。 さらに、サステナブルな製品は、消費者の支持を集めやすく、企業のブランドイメージ向上にも貢献します。


継続的な取り組み

リサイクル素材やサステナブルな素材は、環境問題解決に貢献できる重要な素材ですが、課題も存在します。コストや品質問題、生産過程の課題、そして消費者の認知度など、これらの課題を解決していくためには、継続的な取り組みが必要です。

政府や企業、そして消費者それぞれが協力し、リサイクル素材やサステナブルな素材を普及させていくことが重要です。

そして、消費者は、リサイクル素材の製品を選び、リサイクルの重要性を理解することが必要です。こうした継続的な取り組みにより、リサイクル素材の普及が進み、持続可能な未来が実現されるでしょう。



リサイクル素材は、環境負荷低減、資源有効活用だけでなく、経済的メリットも秘めています。
サステナブル消費の知識を深め、行動に移すことが、持続可能な社会への第一歩です。
SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」も、持続可能な消費・生産パターンの確保を掲げています。

一人ひとりが、リサイクル素材を選ぶ、長く使えるものを選ぶ、必要なものだけを購入するなど、小さな行動を積み重ねることが、地球環境を守り、未来を築くことにつながります。

今こそ、サステナブルな選択を心がけ、未来を紡ぎましょう。



一般社団法人PETボトルリサイクル推進協議会
日本サステナブル・コットン・イニシアチブ
・環境省:「プラスチック資源循環戦略」について
・環境省:サステナブルファション
・経済産業省:繊維製品における資源循環システムの検討検討会
・消費者庁:令和3年度「サステナブルファッション」に関する消費者意識調査






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この記事を書いた人

中川

環境開発学を専攻し、大学時代に訪れた北欧でエコライフに目覚めました。帰国後、国内外のエコプロジェクトに参加し、サステナブルな食文化や食品ロス削減のヒントを発信しています♪

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。