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秋の味覚で健やかに!旬な食生活のススメ

公開日: 更新日:2024.10.07
落ち葉と秋の味覚

涼しくなり、過ごしやすい季節になってきました。とはいえ、夏の疲れが残っていたり、気温の変化や乾燥によって体調を崩しがちに。
そんな時こそ、旬の食材のパワーを借りてみませんか?

「食欲の秋」は旬の食材が美味しいだけでなく、栄養たっぷり!
この季節にぴったりの食材を取り入れることで、体を内側から強くし、さまざまな季節の変わり目に起こりがちな健康問題に備えましょう。


毎日摂りたい健康に大事な栄養素

食材と健康と生活のイメージ

必須栄養素で健康に

私たちの体は、食べたもので作られています。特に、免疫力を高めるためには、バランスの取れた食事が大切です。

免疫細胞の材料となるタンパク質は、肉や魚、大豆製品などに豊富に含まれています。また、ビタミンCは、免疫細胞を活性化し、風邪などの感染症から体を守る働きがあります。柑橘類やいちごなど、酸味の強い果物に多く含まれています。

また、ビタミンDは、太陽の光が少なくなる秋冬に欠かせない栄養素で、カルシウムの吸収を促進し、骨の健康を支えるとともに、免疫システムのバランスを整えます。これらのビタミンは、かぼちゃやキノコ類、リンゴなど、秋に旬を迎える食材に豊富に含まれています。


免疫力アップの鍵を握る

免疫力を高めるためには、さまざまな栄養素が必要ですが、その中でも特に重要なのがビタミンDです。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨を丈夫にするだけでなく、免疫細胞を活性化させる働きもあります。ビタミンDは、日光を浴びることで体内で合成されますが、現代人は日照時間が短いため、不足しがちです。

免疫力を高めるには、鉄分亜鉛などのミネラルの摂取も重要です。鉄分は赤血球を作るために必要で、充分に摂取することで免疫細胞の機能を高めます。また、亜鉛は細胞の修復と成長に関わり、免疫細胞の成熟と活動を助ける役割を果たします。これらの栄養素は、さんまやほうれん草、レンコンなどに多く含まれているため、これらの食材を上手に食事に取り入れることが推奨されます。


カラダを強くする栄養素

オメガ3脂肪酸は、体内で炎症を抑える作用があり、慢性的な病気の予防にもつながります。特に秋には、鮭や柿など、オメガ3脂肪酸を含む食材が旬を迎えます。
また、セレンも免疫力を高める上で重要なミネラルです。ブラジルナッツや魚介類などに多く含まれています。セレンは、抗酸化作用があり、体内の酸化を防ぎ、細胞を保護する働きがあります。

これらの食材は、健康な体を維持するために役立つだけでなく、免疫系の機能を正常に保つのにも必要です。積極的にこれらの食材を日常の食事に取り入れることで、免疫力を自然に高めることができます。


秋が旬の免疫力アップ食材

王道の秋の味覚

秋の味覚で免疫力アップ

秋になると、多くの旬の食材が市場に出回りますが、特にキノコ類は免疫力向上におすすめです。

【キノコが免疫力を高める理由】
ビタミンD:シイタケに多く含まれ、免疫細胞を活性化し、感染症予防に役立ちます。
βグルカン:マイタケなどに多く含まれ、自然免疫を活性化し、体を守る力を高めます。
抗酸化作用:ビタミンCやβ-カロテンなど、活性酸素を除去し、老化や病気から体を守ります。
食物繊維:腸内環境を整え、免疫力を高めます。

【さまざまな種類のキノコ】
シイタケ:ビタミンDが豊富で、免疫力アップに効果的。
マイタケ:βグルカンが豊富で、自然免疫を活性化。
マッシュルーム:さまざまな料理に使いやすく、栄養満点。
エノキ茸:食物繊維が豊富で、腸内環境を整える。


旬の食材で元気に過ごそう

秋はさつまいもやかぼちゃなど、栄養価が高く、身体に良い食材が豊富な季節です。これらの食材には、ビタミンA、ビタミンC、β-カロテンなど、抗酸化作用の高い栄養素が豊富に含まれています

さつまいも:β-カロテンが豊富で、粘膜を保護し、病原体から体を守ります。
かぼちゃ:ビタミンA、Cが豊富で、抗酸化作用が高く、免疫力を高めます。
秋鮭:アスタキサンチンという赤い色素が豊富で、ビタミンEの約1000倍の抗酸化作用を持つと言われています。

これらは抗酸化作用により体の細胞を保護し、免疫システムを強化します。
秋の期間中にこれらの食材を積極的に摂ることで、寒い季節を迎える前に体の防御力を高め、元気に過ごすことが可能です。


カラダに嬉しい秋の味覚

秋には、いろいろなフルーツが旬を迎えます。これらの果物は健康をサポートしてくれる栄養満点の食材です。

ぶどう:ビタミンC、カリウム、ポリフェノールが豊富。むくみ予防や疲労回復に効果的です。
:ビタミンC、カリウム、タンニンが豊富。免疫力アップ、高血圧予防、便秘解消に効果的です。
:ビタミンB1、ビタミンC、ミネラルが豊富。疲労回復や脳の働きを活発にする効果が期待できます。

秋の果物を活用することで、美味しく健康的な生活を送ることができます。


おすすめ免疫力アップレシピ

☆きのことさつまいものポタージュ☆
材料:しめじ、さつまいも、玉ねぎ、牛乳、コンソメキューブ、塩コショウ
ポイント:きのこのβ-グルカンとさつまいものβ-カロテンが免疫力を高め、抗酸化作用も期待できます。

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☆カボチャと鮭のチーズ焼き☆
材料:カボチャ、秋鮭、チーズ、オリーブオイル、塩コショウ
ポイント:カボチャのβ-カロテンと鮭の良質なタンパク質が、体の抵抗力を高めます。

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☆きのこと栗の炊き込みご飯☆
材料:米、きのこ類、栗、だし汁、醤油、みりん
ポイント:きのこのβ-グルカンと栗のビタミンB群が、体の代謝を活発にし、免疫力を高めます。

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☆柿とヨーグルトのサラダ☆
材料:柿、ヨーグルト、ナッツ、ハチミツ
ポイント:柿のビタミンCが免疫力を高め、ヨーグルトの乳酸菌が腸内環境を整えます。

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☆さつまいもとカボチャの甘煮☆
材料:さつまいも、カボチャ、砂糖、醤油
ポイント:さつまいもとかぼちゃのβ-カロテンが、抗酸化作用を発揮し、免疫力を高めます。


呼吸器系の病気に備えましょう

ほうれん草とニンニクいため

予防に役立つ食材

秋は気温が下がり、空気が乾燥しやすくなるため、風邪やインフルエンザなどの呼吸器系の病気にかかりやすい季節です。
これらの病気から身を守るためには、免疫力を高めることが大切です。

にんにく:にんにくに含まれるアリシンは、抗菌作用があり、風邪の原因となるウイルスや細菌の活動を抑える助けになります。
ねぎ:ねぎに含まれる硫化アリルは、呼吸器系の粘膜を強化し、病原体の侵入を防ぐ作用があります。
生姜:温性の食材で、体を温め、血行を促進することで呼吸器系の健康を支えます。抗炎症作用も持っており、呼吸器の炎症を抑えるのに役立ちます。

これらの食材を日常的に取り入れることで、秋の寒暖差による体調不良を予防できます。


呼吸器を強くする食材

秋には、呼吸器を強化するのに役立つ旬の食材もあります。

ほうれん草:ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンなどの抗酸化物質を豊富に含み、これらが免疫系の機能をサポートし、呼吸器系の健康を保ちます。
長芋:ムチンとビタミンCが豊富で、粘膜を強化し免疫力を高めます。呼吸器の健康をサポートし、風邪予防にも効果的です。
:ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富。喉の乾燥を防ぎ、消化を助けます。

これらの食材は、体の抵抗力を高め、風邪やインフルエンザなどの呼吸器系の病気から身を守るのに役立ちます。


秋の喉と鼻への対策

秋の季節は空気が乾燥し、喉や鼻の粘膜が弱まりがちです。この時期には、十分な水分補給とともに、水分を多く含み、保湿や栄養素が豊富な旬の食材がおすすめです。

大根:大根は、体を冷やし、熱を下げる作用があり、乾燥による熱感を鎮める効果が期待できます。大根おろしにして食べると、辛味成分が鼻の通りをよくし、呼吸を楽にしてくれます。
秋刀魚:秋の味覚の代表格。脂が乗っていて、ビタミンAが豊富です。ビタミンAは、粘膜を保護し、乾燥を防ぐ働きがあります。また、オメガ3脂肪酸も豊富で、粘膜の健康を維持するのに役立ちます。
かつお:オメガ3脂肪酸が豊富で、粘膜の健康を保護し、炎症を抑えるのに役立ちます。また、ビタミンDは免疫系の正常な機能をサポートし、特に上気道感染への抵抗力を高めるのに役立ちます。


おすすめ呼吸器系のためのレシピ

☆生姜たっぷり!カボチャとサンマの炊き込みご飯☆
材料:秋刀魚、カボチャ、生姜、ゴボウ、米、出汁、醤油、みりん、酒
ポイント:生姜の温作用と、サンマのDHA・EPAが、喉や気道を潤し、免疫力を高めます。カボチャはβ-カロテンが豊富で、抗酸化作用も期待できます。

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☆長芋と梨の和風ポタージュ☆
材料:長芋、梨、大根、きのこ類(しめじ、まいたけなど)、コンソメスープ、生姜、塩コショウ
ポイント:長芋の粘りが喉を潤し、梨の水分が体を潤します。大根の辛味が鼻の通りをよくする効果も期待できます。

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☆ほうれん草とニンニクの炒め物☆
材料:ほうれん草、ニンニク、オリーブオイル、塩コショウ
ポイント:ほうれん草のビタミンCが免疫力を高め、ニンニクのアルリシンが抗菌作用を発揮します。


胃腸系の病気に備えましょう

りんごとナッツのヨーグルト

腸内環境を整える食材

夏の疲れで胃腸がちょっと弱りがち。そんな時は、脂っこい食事や過度のアルコール摂取は避け、食事のバランスを考えることが大切です。また、食事はゆっくりと時間をかけて噛むことで消化を助け、胃腸への負担を軽減します。

秋にはお疲れ気味の腸内環境を整えるのに役立つ食材が豊富にあります。これらの食材を日々の食事に取り入れることで、自然と腸内環境が改善し、免疫力の向上にもつながります

れんこん:ビタミンC、食物繊維が豊富で、免疫力アップと腸内環境改善に効果があります。
里芋:ぬめり成分であるガラクタンやグルコマンナンが水溶性食物繊維として働き、腸内環境を整える効果があります。
銀杏:ポリフェノールの一種であるギンコライドが豊富で、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。ただし、食べすぎるとお腹を壊すことがあるので注意しましょう。


生活習慣病予防に

生活習慣病の予防には、食生活の見直しが不可欠です。抗酸化物質を多く含む食品は、細胞の老化防止や癌予防に効果が期待できます。緑黄色野菜は、ビタミンやミネラルも豊富で、体の中から健康を支えます。
定期的にこれらの食材を食事に取り入れることで、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを減らす助けになります。

ごぼう:ポリフェノールの一種であるルチンが豊富で、抗酸化作用が高く、生活習慣病予防に役立ちます。
リンゴ:ビタミンC、食物繊維、ポリフェノールが豊富。腸内環境を整え、生活習慣病予防に効果的です。
サバ:DHAやEPAといった不飽和脂肪酸が豊富で、抗酸化作用があり、生活習慣病予防に役立ちます。


おすすめお腹の健康のためのレシピ

☆レンコンとごぼうのきんぴら☆
材料:レンコン、ごぼう、人参、油揚げ、醤油、みりん、砂糖
ポイント:レンコンとごぼうの食物繊維が腸の蠕動運動を促し、腸内環境を整えます。油揚げの食物繊維もプラスされ、より効果的です。

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☆里芋と銀杏の煮物☆
材料:里芋、銀杏、だし汁、醤油、みりん、砂糖
ポイント:里芋の食物繊維が腸内環境を整え、銀杏はビタミンB1が豊富で、疲労回復にも効果があります。

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☆りんごのヨーグルトサラダ☆
材料:りんご、ヨーグルト、ナッツ、シナモン
ポイント:りんごのペクチンが腸内環境を整え、ヨーグルトの乳酸菌が善玉菌を増やします。

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☆レンコンと鶏肉の炒め物☆
材料:レンコン、鶏むね肉、ピーマン、生姜、醤油、みりん、酒
ポイント:レンコンの食物繊維と鶏肉のタンパク質が、バランスの良い食事を作り、生活習慣病予防に役立ちます。

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☆サバ缶と秋野菜のトマト煮☆
材料:サバ缶、トマト缶、玉ねぎ、パプリカ、オリーブオイル、ハーブ
ポイント:サバ缶はサバの栄養素を手軽にとることができて、便利です。トマトのリコピンが抗酸化作用を発揮し、秋野菜の栄養をたっぷり摂ることができます。


皮膚系の病気に備えましょう

牡蠣

肌の調子を整える食材

肌の健康を保つには、ビタミンCとEが豊富な食材が欠かせません。

ブロッコリー:ビタミンCが豊富に含まれており、コラーゲンの生成を助け、肌のハリや弾力を保つのに役立ちます。またビタミンEも含まれており、抗酸化作用があり肌の健康を保ちます。
パプリカ:ビタミンCがレモンの約2倍も含まれており、抗酸化作用が非常に高いです。コラーゲンの生成を促し、肌のハリやツヤを保つ効果も期待できます。
ザクロ:ビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用により肌の老化を防ぎ、ハリや弾力を保つのに役立ちます。

ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、肌の弾力とハリを保つのに役立ちます。また、ビタミンEが豊富な食材は、肌の細胞膜を保護し、紫外線や外部ストレスから肌を守ります。これらの食材を取り入れることで、秋の肌トラブルに効果的に対処できます。


乾燥対策に効果的

秋の気候は特に乾燥しやすく、肌への影響も大きいです。ビタミンや亜鉛を含む食材を積極的に取り入れることで、秋の厳しい乾燥環境にも負けない肌を維持できます。

くるみ:ビタミンEが豊富で、肌の保湿と老化防止に寄与します。くるみの脂質は肌のバリア機能を高め、乾燥から守ります。
牡蠣:亜鉛が豊富で、肌の再生を助け、新しい細胞の生成を促します。また免疫力を高める効果もあり、免疫力が向上すると、乾燥による肌トラブルも予防できます。
ひじき:鉄分やカルシウムが豊富で、血流を改善し肌に栄養を届けやすくします。また、食物繊維も豊富で内側からの保湿に役立ちます。


おすすめお肌のためのレシピ

☆彩り美肌サラダ☆
材料:ブロッコリー、パプリカ (赤、黄)、ザクロ、くるみ、ひじき、柿、レタス、オリーブオイル、レモン汁、塩コショウ
ポイント:ビタミンC豊富なブロッコリーとパプリカ、抗酸化作用の高いザクロとくるみ、食物繊維たっぷりのひじきと柿を組み合わせることで、美肌効果がさらにアップします。

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☆牡蠣とひじきの和風パスタ☆
材料:牡蠣、ひじき、パスタ、大根、醤油、みりん、酒、生姜、オリーブオイル
ポイント:牡蠣の亜鉛はコラーゲンの生成を助ける働きがあり、肌のハリを保ちます。大根のビタミンCは、抗酸化作用が高く、肌の酸化を防ぎます。

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☆ブロッコリーとパプリカのスープ☆
材料:ブロッコリー、パプリカ、玉ねぎ、コンソメスープ、牛乳、塩コショウ
ポイント: ブロッコリーとパプリカのビタミンCが、肌のターンオーバーを促進し、美肌効果が期待できます。



旬の食材を食べることは、私たちの健康を守るだけでなく、地球の環境保護にも役立ちます
例えば、食べられる野菜の皮は剥かずに調理することで、食品ロスを減らし、貴重な栄養素を無駄なく摂取することができます。

秋の豊かな味覚を楽しみながら、健康もしっかりサポートする食生活を心がけることで、日々の生活がより充実します。

この季節の恵みを存分に活用して、体の中から元気を蓄え、快適な秋を過ごしましょう。





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この記事を書いた人

中山

地球を愛する料理研究家であり、SDGsと食品ロスに情熱を傾けるライターです。食品ロス削減を通じて、環境保護と健康的な食生活の両立を促進し、持続可能な社会の実現を目指しています。趣味は家庭菜園。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。