シリーズでお届けしている 食品ロス削減に向けた世界の取り組み紹介。
第3回目となる今回は【イギリス】と【ドイツ】です。 世界を代表する先進国2国ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。
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ーイギリスー
【取り組み紹介①】アプリ「OLIO」
【特徴】
・余剰食品を流通させるためのWebプラットフォームアプリ
・誰でも手軽に余剰食品の情報をアップロードできる
・食品だけでなく、冷蔵庫の空きスペースなどを活用して余剰食品の流通を促進
【デンマークのアプリTGTGとの違い】
・店舗のみならず誰でも食品の提供者になれる(CtoCの取引も許容)
・あげる人/ほしい人が各自で受け取り時間は場所を相談
・あげる人/ほしい人が直接会うことが難しい場合はDrop Boxと呼ばれる
仲介スペースを利用することもできる
ードイツー
【取り組み紹介】コミュニティ活動「Foodsharing.de」
【特徴】
・地域におけるフードシェアリング活動
・各地に点在する「Fairteiler(連帯冷蔵庫)」に余剰食品などを入れる
・利用者は連帯冷蔵庫内の好きな食品を自由に持ち帰ることができる
・どのような食品があるのかは地域住民らがサイトへ投稿
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第1回目から3回に渡ってヨーロッパ諸国の取り組みをご紹介してきましたが、 印象的だったことは、取り組みの多くが「地域単位」で行われていたということです。
地域で余った食材を地域で消費する。
そうすることで、国もさることながら、 国民一人一人に食品ロスへの問題意識が芽生えていく。
けれども、顔なじみのみんなと気負いなく、楽しく、食品ロス削減に取り組む。
「地域」が持つ強みを活かしながら、社会を少しずつ変えようとする姿勢からは 学ぶこと、見習うべきことがたくさんあるように思います。
次回はヨーロッパから飛び立ち 【アメリカ】の取り組みを紹介します!
出典:「地域による食品ロス対策の取組み ー海外事例からの知見と一考察ー 」/