こんにちは広報の山口です。
突然ですが、上の図で表す地球2.8個分。
この数字が意味することが分かりますか?
これ、実は
「日本人と同じ生活スタイルを世界中の人がした時に必要な地球の数」
地球2.8個?驚きですよね。
すでに地球は足りていません。
私たちの身の回りは、”当たり前”にたくさんのモノがあり利便性に優れた生活を営んでいます。
私たち日本人が暮らしている”当たり前”を世界中の人々が同じ生活をすると、地球は保てなくなるのです。
今、日本に住む私たち。
実は地球の資源にとってもお世話になっているのです。
今回はそんな日本の実情を二つの言葉を混じえてわかりやすくお伝えしたいと思います。
またこの言葉はSDGsを学ぶ上でもとても重要です。
私も調べていて、とても勉強になりました!
一緒に地球に優しいくらしを目指しましょう????
エコロジカル・フットプリント
この地球2.8個分という数字は、エコロジカル・フットプリントという指標を元に作られています。
エコロジカルフットプリントとは「人間がそのエリアで自然環境を踏みつけた人間の足跡(Footprinto)??」という意味。
簡単にいうと、人間はどれだけ地球資源に頼っているかを表す指標なのです。
これを裏付けるようにエコロジカル・フットプリントにはこんな特徴があります。
それは、先進国の方が指数が大きく、途上国の方が指数が小さいというもの。
実際、日本は世界で38番目に大きく一人当たりの大きさで比べると、世界2位(2019)の人口を誇るインドの約4倍なのです。
先進国は様々な開発や技術が進んでおり、便利な暮らしをしている一方で実は資源の枯渇も促しているのです??
(日本のエコロジカル・フットプリント 2017 - WWFジャパン)
数字で見てみると、今の日本はとても裕福な暮らしを送っていることがわかりますね。
アースオーバーシュート・デー
もう一つ、地球の資源と関わる言葉があります。
エコロジカルフットプリントを基にして毎年発表される
これは
人が消費する自然資源が、"地球が1年間で再生可能な資源の量”と”CO2 吸収量”をオーバシュートした(=超えた)日のことを指しています。
世界全体で見ると、2020年は8月22日までに地球がもつ1年分の資源再生量を超えると発表されました。
しかし日本だけで見ると、世界全体より3ヶ月ほど早い2020年、5月12日にオーバシュート・デーを迎えたと発表されました。
ということは12日以降、私たちは地球資源を”赤字”の状態で生活しているのです。
現在すでに地球は悲鳴を上げているのですね??
アースオーバーシュート・デーは1969年の測定開始以降、年々日付が早くなる傾向にありました。
しかし今年はコロナウィルスの影響で多くの国や地域で都市封鎖となり、人々の移動が減りCO2排出が減少。
また建築等による木材伐採の減少などが大きな要因となり、世界のオーバーシュート・デーは、去年より3週間以上押し戻され、エコロジカル・フットプリントは世界平均の1.7個→1.6個に減少しました。
これは地球にとってはとっても良いことではあります。
しかしこれから経済回復に向かって歩みだす中で地球1個分で生きていくための持続可能な政策や人々の意識改革が必要ですね??
私たちにできる対策とは?
エコロジカルフットプリントを減らすことはアースオーバーシュート・デーを先延ばしにできるということ。
すでに”赤字”の状態ですから一刻も早い対策が必要です。
さて、私たちにできる対策は何でしょうか。
エコロジカルフットプリントで大きな問題要素はCO?排出です。
CO2排出は、地球環境に多大な影響を与えています。
CO2排出というと、まず思い浮かぶのはエアコンや車の排出ガス??ですがでも実は食べ物も、製造する上でもまた廃棄するのにも多くの二酸化炭素を排出しているため、食べ物が多くありふれる日本で大きな社会問題となっています。
詳しくはこちら??食品ロスと地球環境の謎を解く!
つまり私たちがco2排出量を減らすには
・冷暖房・電化製品を賢く使う
・公共交通機関を利用する
・無駄なゴミ、食品ロスを減らす
ことを心がけることは不可欠です。
また太陽光パネルなどの再生可能エネルギーも注目されています。
自然エネルギーへ移行することで日本はCO2の排出量を65%削減できます。
自宅を太陽光発電にするだけでなく、大きな規模で再生可能エネルギーも取り入れていきたいですね。
”エコロジカルフットプリント”
”アースオーバー・シュート・デー”
この二つの言葉は
SDGsにも深い関わりがあります。例えば、
SDGs12 つくる責任、つかう責任
SDGs13 気候変動に具体的な対策を
SDGs14 海の豊かさを守ろう
SDGs15 陸の豊かさも守ろう
これらの目標を達成するためには、
この二つの指標を改善することが不可欠な要素といえます。
「SDGsの目標を達成する」というと、難しい気がしますが、実は私たち一人一人の身近な生活の中で少しずつ取り入れることが大きな変化になり結果SDGsの達成につながっていくのです。
今回この二つの言葉と指標を知っていただくことが皆さんにとって小さなきっかけになってもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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