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『生物とSDGs6』人間が光合成するとどうなる?

公開日: 更新日:2023.12.22
『生物とSDGs6』人間が光合成するとどうなる?

こんにちは、進です。
生物に関することを中心に記事を書いています。

よろしくお願いします。


みなさんは、植物を見てこう疑問に思ったことは無いでしょうか。


「植物って何も食べなくてもいいの?」


我々は当然ですが動物であり、何かを食べていかないと生きてはいけません
ですが植物は何かを食べて生きているイメージはありませんよね。


実は植物は動物のように食べ物を基本的に必要としません!


ではどうやってエネルギーを得ているのでしょうか。


ご存じの方も多いかもしれませんが、植物は「光合成」というものを行っています。


光合成とは

光合成とは、次のような仕組みです。


光合成の仕組み


「水+二酸化炭素⇒エネルギー+酸素」


水(H2O)と二酸化炭素(CO2)からエネルギーと酸素(O2)を産み出す時に光が必要となります。 光合成をざっくり説明するとこんな感じです。

二酸化炭素を減らして酸素を産み出すってすごい環境にやさしい。


動物は食べ物からエネルギーを得ていますが、代わりに植物は光合成をしてエネルギーを得ているのです。
なんというか、エコですね。


人間が光合成すると

日光浴する家族


では、人間が光合成をすると、なんにもご飯を食べる必要がなくなるのではないでしょうか。


光合成をすれば温室効果ガスである二酸化炭素は減りますし、食べ物もいらないから食料問題も解決じゃないか!
ということです。一石二鳥どころの話じゃない。


しかし、光合成は植物のみが持っている仕組みなので、そう簡単に人間が行えるモノではありません。

先ほどはざっくり説明しましたが、当然いろいろなものが揃って初めてできることなので、植物の細胞をヒトに埋め込んだところで真似はできません。


現代の技術ではこれは実現不可能ですが、一旦すべての問題が解決したとして
人間が光合成ができると仮定します!!


人が光合成をする場合、関わってくる要素は以下の3つです。

1.太陽から届く光のエネルギー:1㎡あたり1時間で860kcal

2.ヒトの表面積:成人男性でおよそ1.7㎡

3.光合成の変換効率(光からどれだけエネルギーを得られるか):高くて5%


この式から人が行う光合成のエネルギー量は860×1.7×0.05=1時間当たり約70kcal


ちなみに成人男性の1日の消費カロリーは2000kcalは必要です。全然ダメでしたね。

夢のある仮説でしたが、結局は食べ物を食べなくてはいけなさそうです。


他にも、こうすれば環境問題は解決するんじゃないかな
といった仮説は数多く存在します。

いつの日か問題が解決することを祈っています。


余談ですが、光合成を行うためには葉緑体という緑の物質が必要です。
植物が緑なのはそのためです。

もし人が光合成を行うなら全身緑の人間にならなくちゃいけません。

それは嫌ですね...。



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この記事を書いた人

現在、京都の大学にて農学を学んでいる。ロスゼロでは主に「自然・環境・生物」に関する記事を担当。趣味は、もっぱら体を動かすこと。暇があればジムで筋トレしている。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。