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「農業は人を幸せにする」原田ファームが目指す農業の形とは?

公開日: 更新日:2023.06.21
「農業は人を幸せにする」原田ファームが目指す農業の形とは?

こんにちは!

同志社大学グローバル・コミュニケーション学部Food Linksの早田と吉野です。

 

私たちFood Linksは「フードロスをより身近なものとして知ってもらう」という活動目標を掲げ、販売・食育・SNSの3つのグループに分かれて活動しています。

 

今回のブログでは、販売チームがお世話になっている原田ファームさんの取り組みについてご紹介します。

 

私たち販売チームは、10/28(金)と10/29(土)の2日間、株式会社Style Agentさんのご協力のもと、神戸三宮の食職キッチンにて、形が不揃いな規格外野菜を活用したカレーライスを販売しました。


同志社大学のはた

 

京都市伏見区の原田ファームさんからは、ナスやさつまいも、万願寺とうがらしをいただき、その他農家さんからも規格外のブロッコリーやにんじんを提供していただきました。

 

そして、集めた規格外の野菜を素揚げにして、カレーライスにトッピングしました。

お値段はワンコインの500円です!

 

規格外野菜を使ったカレー

 

たくさんの規格外野菜を使用し、学生が一から作ったカレーで、多くのお客様に注文していただき、好評でした。

 

カレーライスの販売を通して一人でも多くの人に食品ロス問題について知る・考えるきっかけを提供できればという想いで取り組みました。

 

販売イベント前に、実際に私たちは原田ファームさんを訪れました。


以下の写真は、原田さんが実際に作られている「なす」の写真です。

 

ナスを手に持っている

 

江戸時代から続く原田ファームの6代目原田淳史さんに、

農業をする上で大切にされていることをお伺いしました。

畑の中に座っている男性

(6代目 原田淳史さん)

 

原田さんは一度民間企業に就職をしたのち、農業に携わる事を決意されました。

 

「農業は人を幸せにする」と気付いたからだそうです。

 

きっかけは、お客様と直接関わり、誰を喜ばせているかが明確になったことです。

 

かつては市場や農協に卸すだけで、実際にどのようなお客様にお野菜が届いているのか、わからなかったそうです。

 

しかし、原田淳史さんの6代目からはエンドユーザーや企業の担当者などに販売するようになったそうです。

 

また「自分にしかできない農業の形」という言葉が印象的でした。

 

大きな裁量権がある農業では、原田さんの負けず嫌いな性格を活かして努力できる土俵であると考えたそうです。

 

自分にしかできない農業の形として、以下3つのこだわりを持っておられます。

こだわり1:作ってほしいと言われるものを作る。

お客様から求められるものを作り続ける事で期待に応え、信頼される農家でありたいとおっしゃっていました。

実際に卸業者の方から万願寺唐辛子を作ってほしいと相談され、作っています。

以前は作ったことがなかった万願寺唐辛子でしたが、「やってみる価値はある」とリスクを厭わず挑戦されました。

ちなみに万願寺唐辛子はカレープロジェクトにもご提供いただきました!!

 

こだわり2:リードタイムを短くする。

リードタイムとは、納品までにかかる時間のことです。

朝収穫をして、すぐに出荷をする事で

新鮮な野菜がお客様に届く事を大切にされています。

お話をお伺いした日は、朝4時に収穫されたとおっしゃっていました!

 

こだわり3:人柄を発信する。

お客様から頼まれるという事自体も信頼の証でもある為、

大きなこだわりとして持っておられます。

そのため、Instagramやホームページのブログでは農業についてのみではなく、原田さん自身の人柄が分かるような内容を書かれています。

私たちも実際に読んで、初めて会う前から原田さんの人柄の良さが伝わりました。

これからもブログの更新を楽しみにしています。

 

また、原田さんの今後のビジョンについてもお伺いしました。

「発展途上国に自給自足の術を教えること」だそうです!

 

今までサッカーコーチや英語の先生、バスケットボールのコーチなどをご経験され、将来も教える立場にありたい、また世界を股にかけたいという想いがあるそうです。

 

そのため、社会インフラが整っていない途上国で自給自足の術を伝えたいというビジョンを持つようになったそうです。

 

農業というと国内で完結してしまう印象を持っていましたが、原田さんのグローバルな視野を持ったお話に感激しました。

 

私たちのプロジェクトの利益は、Table for Twoに寄付する予定です。

Table for Twoは、アフリカやアジアの子どもたちに給食を届ける非営利団体です。

グローバル・コミュニケーション学部の私たちも国際的な視野を持っており、食という観点からこの団体に寄付を決めました。

原田さんにもお話したところ、ビジョンと少し関連していると喜んでいただきました。

 

私たちは、プロジェクトが立ち上がった初期からご協力、ご相談をさせていただいていた原田さんに何かお礼ができないかを話し合いました。

そして、後日ナスと万願寺唐辛子の畑のお片付けをさせていただけることになりました。

私たちにとって、新たな学びや発見を得ることができる機会になるのではないかと思います。

 

12月は、販売当日の様子や販売後の感想などを交えたブログを掲載予定です。

乞うご期待ください!

 

原田ファーム詳細


HP: 原田ファーム|京都宇治・伏見の都市近郊農業

Instagram: 原田ファーム|🍆人が集う農園の新鮮京野菜🥬|バスケ農家|京都伏見

 

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