電気料金の値上がりが話題になっています。
自宅に届いた電気料金の請求書を見て、電気代の高さに驚いた人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、すぐに取り組める節電方法を紹介します。
冬の電気料金の値上げ対策として、お役立てください。
すぐに取り組める節電方法4選
電気をたくさん使う家電には、エアコンや冷蔵庫、テレビなどがあります。
まずはこうした家電の節電を心がけると、効果を感じやすいでしょう。
ほかにも、家の中を見回して、白熱電球などのままになっている照明があれば、LEDに買い換えることで、電気の使用量を大幅に抑えることができます。
LED照明への買い替えは、大型の家電を買い換えるよりお金がかからず、取り組みやすい節電方法の一つです。
①エアコンの節電
冬のエアコンの節電では、まず、フィルターを月に1〜2回掃除することが大切です。
フィルターがホコリで目詰まりすると、エアコンが余計に電気を使ってしまうからです。
毎月第1・第3週の週末などと、自分でスケジュールを組んでおくとフィルター掃除を習慣にしやすくなります。
また、エアコンの室外機の吹き出し口の周りにはモノを置かず、常にすっきりとさせておきましょう。
冬場には、室内の熱の約6割が窓などの開口部から逃げてしまいます。
そのため、床まで届く厚手のカーテンを使って、熱が逃げるのを防ぐことも重要です。
断熱タイプのカーテンを使えば、より効果的です。
ほかにも、膝掛けや湯たんぽを使うなど、エアコンだけに頼らずに暖かく過ごす工夫をしてみてはいかがでしょうか。
自分や家族の体調と相談しながら、くれぐれも無理はせず、エコに暖かく過ごせるように取り組んでみてください。
(参考:経済産業省 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報)
②冷蔵庫の節電
冷蔵庫の温度設定が、冬場でも「高」になっていませんか?
気温の低い冬場は、温度設定を低くしても食品の品質に問題ないこともあります。
庫内の食品の状態をみながら、温度設定を調整してみてはいかがでしょうか。
また、冷蔵庫を開け閉めするたびに庫内の温度が上がります。
開け閉めの時間はなるべく短くし、庫内は常に整理整頓を心がけましょう。
冷蔵庫の周りにモノを置くことも、冷蔵庫が余計な電気を消費する原因に。
冷蔵庫の周囲はなるべく空間をあけ、冷蔵庫が効率よく冷やすことができるようにサポートしてあげましょう。
(参考:経済産業省 キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報)
③テレビの節電
自宅で過ごす時間が増えると、おのずとテレビをつけている時間も長くなっているかもしれません。
まずは、テレビの「省エネモード」などが設定されているかどうか、確認してみましょう。
「省エネモード」を設定すると、誰も見ていないテレビがつけっぱなしになるのを防いだり、テレビ画面の明るさを自動で調整したりする機能が搭載されています。
そのため、頻繁に操作しなくてもテレビが勝手に節電してくれるので、とても便利です。
また、テレビ画面には、静電気によってホコリがつきやすくなります。
画面にホコリがたまると、暗く感じたり、鮮やかさが損なわれたりすることがあります。
週に1回は画面を乾いた布で拭くようにすると、テレビ画面の明るさを調整しなくてもくっきりと見えるようになるでしょう。
ほかにも、旅行などで長時間テレビを使わない場合には、主電源からオフにすることで、余計な待機電力を抑えることができます。
(参考:経済産業省 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト)
④照明の節電
はじめに、家じゅうの照明をチェックして、白熱電球などが残っていれば、LED照明に買い換えるようにしましょう。
LED照明は寿命が長く、消費する電気も非常に少なくて済みます。
洗面所や浴室、玄関、廊下なども見落とさないようにチェックするのがポイントです。
その際、電球にカバーをつけるタイプの照明やダウンライトなどであれば、「密閉器具対応型」「断熱材施工器具対応タイプ」のLED電球を選ぶように注意してください。
「密閉器具対応型」「断熱材施工器具対応タイプ」のLED電球を使わない場合、熱によってLED電球が故障してしまう可能性があるからです。
シーリングライトの場合には、ライト本体に「Sマーク」がついていれば、「断熱材施工器具対応タイプ」のLED電球を選びましょう。
(参考:電球形LEDランプ(LED電球)の正しい選び方 | LED照明ナビ | JLMA 一般社団法人日本照明工業会)
電気代はこれからどうなる?
この1年あまり、電気料金の値上がりが続いています。
その主な原因は、電気料金を構成する要素の一つ「燃料費調整額」というものです。
これは、電力会社が発電するために調達した石油、石炭、天然ガスなどの燃料費を調整するための項目とされています。
どういうことかというと、石油や石炭、天然ガスといった化石燃料は、世界情勢の影響を受けて値動きしています。
つまり、電力会社の取り組む経営努力とは関係のない理由で、価格が変動してしまうということです。
そのため、「燃料費調整額」という項目にこうした値動きを反映することで、電力会社の経営努力と、世界情勢などの外部要因を切り分けるようにしているのです。
「燃料費調整額」は、足元では高い価格で推移していますが、数年前まではマイナスの額だったこともあります。
しかし、現在、世界的な燃料価格の高騰や円安の影響などによって「燃料費調整額」も大幅に値上がりしており、私たちの電気料金を引き上げる原因になっているのです。
こうした背景から、世界の情勢によっては、今後も電気料金が上がり続ける可能性も否定できません。
そのため、自分たちで節電・省エネに取り組むことがとても大切になっていきます。
無理なく節電や省エネを暮らしに取り入れ、家計にも環境にもやさしいライフスタイルを実践するよう心がけましょう。