二酸化炭素は、化学式でCO2と表される無色無臭のガスで、地球の大気中に自然に存在します。炭素と酸素が結合したこの無機化合物は、動植物の生命活動に欠かせないもので、動物が呼吸することで排出され、植物は光合成によりこれを吸収します。二酸化炭素は飲料水や海水に溶けやすく、炭酸として存在します。工業では、冷却材、消火器、炭酸飲料の製造など、多岐にわたる用途で使用されます。
二酸化炭素は温室効果ガスの一つであり、地球温暖化の主要な要因の一つとされています。また、海洋に溶け込むことで海洋酸性化を引き起こし、生態系に悪影響を与えることがあります。現代では、化石燃料の燃焼など人間の活動によって大気中の二酸化炭素濃度が増加しており、これが地球環境に与える影響は国際的な懸念事項となっています。そのため、二酸化炭素の排出削減は地球温暖化対策の重要な部分を占めており、環境保全の観点からその管理が求められています。
性質
- 分子式:CO2
- モル質量:44.01 g/mol
- 沸点:-78.5℃
- 凝固点:-56.6℃
- 溶解度:水に溶ける
- 密度:1.977 g/L(0℃、1気圧)
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