ロスゼロブログ

カテゴリ一覧

食品ロス削減はSDGsの何番のゴールに貢献するの?

公開日: 更新日:2023.09.04
食品ロス削減はSDGsの何番のゴールに貢献するの?

SDGsとは? その目標と重要性

グリーンとSDGS

SDGsの具体的な目標とその意義

持続可能な開発目標(SDGs)は、社会、経済、環境の三つの側面を網羅した17のゴールと169のターゲットが定められています。

ゴールには貧困と飢餓の撲滅、健康と教育の向上、ジェンダー平等の実現、気候変動の防止などが含まれており、これらは人間の生活を向上させ、地球を守ることを目指しています。

これらのゴールは相互に関連しており、一つのゴールが達成されれば他のゴール達成にも寄与すると考えられています。


SDGsと環境問題:直接の関係

SDGsは環境問題にも深く関与しています。例えば、ゴール13は「気候変動に具体的な対策を」講じることを求め、ゴール14は「海の豊かさを守ろう」として、海洋と海洋資源を保全・持続可能に利用することとしています。

食品ロスの削減は、これらの目標に直接関わっています。食品ロスが減少すると、食品生産のために必要な資源の消費も抑えられ、それにより環境負荷を減らすことが可能となります。


SDGs達成に必要な全体の取り組み

SDGsの達成には、個々人から政府まで全社会の取り組みが求められます。政策立案や法制度の整備だけではなく、消費者の行動変革や企業の事業戦略も大きく影響します。

特に食品ロス削減については、消費者の意識改革や食習慣の見直し、企業のサプライチェーンの最適化、行政の支援策等が必要とされます。SDGs達成に向け、全体で協力し取り組むことが重要です。


食品ロス削減が直接関わるSDGsのゴール

ゴール12

食品ロス削減とSDGsゴールの具体的な関連性

食品ロス削減とSDGsの具体的な関連性を考えるとき、まず最初に思い浮かぶのはゴール2「飢餓をゼロに」です。

FAO(国際連合食糧農業機関)によれば、世界の食品ロスは全食品生産量の約1/3、約130億トンにも上ります。これは、世界の約8億人が飢餓に苦しむ現状に照らすと、適切な食品の流通や消費が行われれば飢餓問題を大きく改善する可能性があることを示しています。


食品ロス削減が目指すSDGsのゴール

食品ロス削減が目指すSDGsのゴールは「12 つくる責任 つかう責任」です。この目標は、地球資源を持続的に利用し、消費者や生産者が社会・経済・環境の観点から持続可能な選択を行うことを推奨しています。
具体的には、ターゲット12.3は2030年までに世界の食品ロスを半減するという明確な目標を設けています。生産者から消費者まで、全ての段階で食品ロス削減が求められます。


食品ロス問題が直接影響を与えるSDGsのゴール

食品ロス問題はゴール13「気候変動に具体的な対策を」にも直接影響を与えます。食品の生産、輸送、消費、廃棄に至る過程で大量のCO2が排出されています。

特に、生産から廃棄に至るまでの食品ロスがもたらすCO2排出量は、全世界の温室効果ガス排出量の約8%を占めると言われています。食品ロス削減は気候変動対策とも密接に関連しているのです。


食品ロス削減が間接的に影響を及ぼすSDGsのゴール

ゴール6ゴール15ゴール1


食品ロス削減とSDGsの間接的な関連

食品ロス削減とSDGsの間には間接的な関連性も見られます。例えば、ゴール6「 安全な水とトイレを世界中に」がそうです。
世界保健機関(WHO)によると、食品生産は淡水資源の70%を消費しています。食品ロスが減少すれば、食品生産に必要な水資源の需要も相対的に低減します。これは、特に水資源が不足する地域での水資源の適切な配分と利用に寄与します。


食品ロスと間接的に関わるSDGsのゴール

食品ロス問題は、ゴール15「 陸の豊かさも守ろう」にも間接的に関与しています。食品の生産は土地利用を必要とします。
FAOによると、世界の食品ロスと廃棄物により消費される農地は全農地面積の約28%にあたります。その土地利用は森林減少や生物多様性の喪失につながっています。食品ロス削減により、必要な土地の量を抑制し、生物多様性の保全に貢献できます。


食品ロス削減が影響を与える可能性のあるSDGsのゴール

食品ロスは経済的な損失も意味し、食品ロス削減はゴール1「 貧困をなくそう」にも影響を及ぼす可能性があります。
開発途上国において、食品の生産から消費に至る過程でのロスは、農家の収入損失を招き、貧困の解消を阻害します。食品ロス削減は、食品の価値を最大限に引き出し、生産者の収入を保護することで、貧困削減に寄与します。


具体的な食品ロス削減策とSDGsへの貢献

ゴール2ゴール10ゴール12


食品ロス削減策の具体的な方法とその効果

食品ロス削減策は多岐にわたり、その効果は顕著です。
家庭では、買い物計画を立てることで無駄な食材の購入を防ぎ、適正な保存方法を用いることで食材の持ちを良くしましょう。また、消費期限と賞味期限を混同しないことも重要です。
ビジネスレベルでは、需要予測の改善や在庫管理の効率化、食材の使い切りメニュー開発などが行われています。FAOによると、これらの努力により食品ロスは20%程度減少可能であるとされています。


食品ロス削減による具体的なSDGs貢献事例

具体的な事例として、フードバンクの活動があります。
フードバンクは、余剰食品を収集し、必要な人々に再分配することで食品ロスを削減します。これにより、地域コミュニティで飢餓を軽減し、同時に食品廃棄物を減らすことができます。
フードバンクは食品ロス削減と社会的課題の解決を両立し、SDGsのゴール2「飢餓をゼロに」、ゴール10「人や国の不平等をなくそう」、そしてゴール12「つくる責任 つかう責任」の達成に寄与しています。


世界各国での食品ロス削減とSDGs達成への取り組み

世界の取り組み


フランスの食品ロス削減事例とSDGsへの貢献

フランスの食品ロス削減への取り組みは極めて先進的です。
2016年に世界初の食品廃棄物防止法を施行し、大規模スーパーマーケットに対し、未消費の食品を廃棄することを禁止しました。これらの食品は食品銀行や慈善団体へ寄付され、必要とする人々に届けられます。フ
ランスの法令は、SDGsのゴール2「飢餓をゼロに」、ゴール12「つくる責任 つかう責任」に寄与しています。


先進国・途上国における食品ロス削減の取り組み

食品ロスの課題は、先進国と途上国とで異なります。先進国では主に消費段階でのロスが問題となっていますが、途上国では収穫後の取り扱いや保管・輸送段階でのロスが顕著です。
例えば、ベトナムでは小規模農家向けの冷蔵設備の改善により、収穫後の食品ロスを削減しています。これはSDGsのゴール2とゴール12に直結する活動であり、地球全体の食品ロス削減に寄与しています。


企業の食品ロス削減の取り組みとSDGsへのインパクト

wefood


企業の食品ロス削減取り組みとSDGs達成の関係

企業が食品ロスを削減する取り組みはSDGsのゴール達成に直接寄与します。
例えば、SDGsのターゲット12.3は2030年までに世界の食品廃棄物を半分にすることを目指しています。食品産業が自社の食品ロスを明らかにし、具体的な削減目標を設定することで、これを達成するための重要な一歩となります。さらに、食品ロス削減は、資源の有効活用、CO2排出量の削減といった他のSDGsへも間接的に貢献します。


食品産業のSDGsへの貢献と社会的インパクト

食品産業がSDGs達成に向けて積極的に取り組むことは、それ自体が社会的インパクトを生むだけでなく、その企業のブランドイメージや顧客との信頼関係の構築にもつながります。
食品ロス削減を通じてSDGsに寄与する企業は、持続可能な社会を実現するためのリーダーとして、消費者や投資家からの評価を得ることができます。これは、企業が直面する環境リスクを軽減し、長期的な事業の成功に寄与します。


消費者の食品ロス削減取り組みとSDGs達成への関わり

電球が光っている


食品ロス削減とSDGs達成のための未来予想と提言

消費者の食品ロス削減への意識の高まりは、SDGs達成への道筋をつなげる重要な橋渡しとなります。消費者の意識を変えるには、企業や政府が食品ロス削減の施策を推進し、科学的根拠に基づいた政策を策定し実行することが重要です。

また、消費者自身が日々の生活の中で食品ロスを減らす行動を取ることで、持続可能な社会を目指す個々の力が集まり、大きな社会変革を生むでしょう。

ロスゼロブログ一覧へ

この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。