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【SDGs目標14】海洋プラスチック問題って?

公開日: 更新日:2023.12.26
【SDGs目標14】海洋プラスチック問題って?

SDGs目標14とは?海洋の資源を守るための目指すべきポイント

SDGS14

SDGs目標14の具体的な内容とその意義について

SDGs目標14は、海洋と海洋資源の持続可能な利用による生態系の保全を目指しています。

具体的な目標としては、海洋汚染、特に陸上活動によって海に排出される汚染物質を減少させ、漁業の持続可能な管理を強化し、海洋生物多様性の保全を図ることが挙げられています。

海洋は地球の約70%を占め、気候調節や食料供給など人間生活に不可欠な役割を果たしています。

このため、目標14の達成は地球全体、そして私たち人間の生活環境の保全に直結する重要な課題となっています。

海洋資源保全の重要性:地球と人間の生活にとってなぜ重要なのかについて

海洋資源の保全は、地球環境の安定や人間の生活の質向上に重要な役割を果たします。

海洋は大量の二酸化炭素を吸収し、気候変動の緩和に貢献しています。

また、海洋生態系は生物多様性の宝庫であり、私たちの食料供給や新たな医薬品開発の源泉となっています。

しかし、無制限の資源採取やプラスチックによる海洋汚染は、これらの貴重な海洋資源を脅かしています。

これらの問題に対応するため、海洋資源保全が急務となっています。

豊かな海洋を守るための具体的なターゲットと活動について

海洋の豊かさを守るためには、まず海洋汚染の原因であるプラスチック廃棄物や化学物質の排出を削減することが重要です。

具体的には、2025年までに全ての海洋ゴミを管理し、その排出を大幅に削減することが目標となっています。

また、過剰な漁業を制限し、海洋生物の生息環境を守る活動も必要です。

海洋生物の生態系が崩れれば、その影響は地球全体に及びます。

これらのターゲット達成のためには、各国の政策や企業の取り組みだけでなく、私たち一人ひとりの生活習慣の見直しが求められています。

 

海洋プラスチック問題の現状:全球的な規模と影響

海の中のプラスチック

海洋プラスチック問題の現状:世界と日本の比較について

海洋プラスチック問題は全球的な課題であり、その規模と影響は地域によって大きく異なります。

世界全体で見ると、年間約800万トンのプラスチックが海洋に流出しています。

一方、日本では、廃棄物の管理やリサイクル制度の整備により、海洋へのプラスチック排出量は世界平均よりも低いとされています。

しかし、日本はプラスチック消費量が世界で2位という、プラスチック依存度の高い国でもあります。

これはリサイクルだけでなく、プラスチック使用量そのものを減らす取り組みが必要であることを示しています。

毎年海洋に流出するプラスチックごみの量とその影響について

毎年約800万トンのプラスチックが海洋に流出し、このまま放置すれば2050年には海洋のプラスチック量が魚類の量を上回ると予測されています。

この海洋プラスチックは、海洋生物の死因になったり、生態系全体に悪影響を及ぼしたりします。

さらに、微小なプラスチック片(マイクロプラスチック)は、海洋生物に摂取されて食物連鎖を通じて広がり、最終的には人間の食物にまで影響を及ぼす可能性があります。

 

プラスチック廃棄物の海洋への影響:海洋生物と生態系への影響

クジラがビニールを食べようとする

プラスチック廃棄物が海洋生物に与える悪影響について

プラスチック廃棄物は海洋生物に甚大な影響を及ぼしています。

海鳥や海洋哺乳類がプラスチックを食物と誤認し、摂取してしまう事例が全世界で報告されています。

特に、海洋哺乳類や海鳥はプラスチックを食べ物と間違えて飲み込むことがあり、それが原因で体内に溜まったプラスチックにより、消化器系を閉塞させてしまうことがあります。

これは命に直結する深刻な問題であり、数々の海洋生物がプラスチック摂取により命を落としています。

海洋生物が飲み込むマイクロプラスチックとその問題点について

プラスチック廃棄物が自然環境の中で微小化したマイクロプラスチックは、海洋生物による摂取が問題となっています。

マイクロプラスチックは海洋プランクトンから魚、海鳥、海洋哺乳類といった食物連鎖の全ての段階で確認されています。

マイクロプラスチックによる影響は、生物個体の生理・行動変化から生態系レベルでの食物連鎖の崩壊という、広範で深刻な結果をもたらします。

海洋生態系への影響:食物連鎖と生物多様性の観点からについて

プラスチック汚染は海洋の食物連鎖と生物多様性に深刻な影響を与えています。

具体的には、プラスチックを摂取した生物が他の生物に食べられることで、プラスチックが食物連鎖を通じて広がります。

これにより、プラスチックやその有害な添加物が生物体内に蓄積し、最終的には人間にまで影響を及ぼす可能性があります。

また、プラスチック汚染による生物の死滅は生物多様性の低下を招き、生態系の健全な機能を阻害します。

海洋プラスチック問題への対策:国際社会の取り組み

国際会議

国際的な取り組みと協力:海洋プラスチック問題への対策について

海洋プラスチック問題は地球規模で発生しており、その解決には国際的な協力が不可欠です。

具体的には、国際連合環境計画(UNEP)が主導する「クリーンシーズキャンペーン」やG7、G20での協議が行われ、プラスチック廃棄物の管理強化やリサイクル技術の開発、海洋プラスチックごみのモニタリングなどの取り組みが進められています。

これらの取り組みは、各国の法規制や技術開発だけでは解決できない地球規模の問題に対し、国際的な枠組みで解決を目指す重要な一歩です。

具体的な海洋プラスチック削減目標とその達成方法について

多くの国々や地域が海洋プラスチックの削減目標を設定し、具体的な取り組みを展開しています。

例えば、欧州連合(EU)では、2021年より一部の使い捨てプラスチック製品の販売を禁止し、全てのプラスチック容器が2025年までに再利用またはリサイクル可能にするという目標を掲げています。

これらの目標達成には、政策による規制だけでなく、科学技術の進展や市民の意識向上も求められます。

国連や各国の海洋プラスチック問題に対する政策と法規制について

国連や各国は、海洋プラスチック問題に対する政策や法規制を通じて積極的に取り組んでいます。

国連環境計画(UNEP)は、海洋プラスチック問題に対する包括的な国際法制度の構築を目指し、国際的な規範と目標を設定しています。

また、各国でも使い捨てプラスチック製品の製造・販売禁止、リサイクル率の向上、消費者の選択を促すエコラベリング制度など、様々な政策と法規制が取られています。

これらの政策は、海洋プラスチック問題の解決に向けて、重要な役割を果たしています。

リサイクルと海洋プラスチック問題:持続可能な解決策はあるのか?

バイオ

プラスチック製品のリサイクル:現状と課題について

現状のプラスチックリサイクルは、その効率や適用範囲に課題があります。

一部のPETボトルやPE容器などは比較的高いリサイクル率を達成していますが、包装材料や一部の製品はリサイクルが困難で、大量の廃棄物が生成されています。

また、リサイクルプロセス自体もエネルギーを消費し、その一部は化石燃料に依存しているという問題もあります。

これらの課題解決には、新たな技術の開発やリサイクルシステムの改善が求められます。

海洋プラスチック問題解決のための新たな技術と素材について

海洋プラスチック問題の解決には、新たな技術と素材の開発が不可欠です。

例えば、バイオプラスチックは、植物由来の原料から製造され、環境負荷が低いとされています。

また、プラスチックを分解する微生物や酵素の研究も進んでおり、これらを用いたプラスチック廃棄物の処理方法が期待されています。

しかし、これら新たな技術や素材も、導入コストや生産規模、環境への影響など、まだ克服すべき課題が多く残されています。

循環型社会の実現:生産、消費、廃棄の全体的な見直しについて

持続可能な社会を実現するには、循環型社会の構築が必要です。

これは、プラスチック製品の生産から消費、廃棄までの全体的な見直しを意味します。

具体的には、使い捨てのプラスチック製品の削減、再利用やリサイクルの推進、廃棄物管理の改善などが求められます。

また、消費者の意識改革も重要で、持続可能な製品選択やエコライフスタイルの普及が期待されています。

 

マイクロプラスチック問題:見えない敵の脅威

海の中のマイクロプラスチック

マイクロプラスチックとは:その発生原因と害について

マイクロプラスチックは、5mm以下の微細なプラスチック片のことを指します。

その主な発生原因は、大きなプラスチック製品が自然環境中で長期間にわたり分解されることや、洗剤や化粧品などに含まれるマイクロビーズと呼ばれる微粒子です。

これらは自然環境に広範囲に拡散し、海洋生物に摂取されると、消化器官の阻害や栄養摂取障害などの問題を引き起こすことが知られています。

海洋生物と人間の健康へのマイクロプラスチックの影響について

海洋生物がマイクロプラスチックを摂取すると、それらが体内に蓄積し、生理的な障害を引き起こす可能性があります。

また、食物連鎖により、これらのマイクロプラスチックは人間の食事にも組み込まれる可能性があります。

現在、人間への影響は完全には明らかにされていませんが、微量プラスチックが含まれる食品の摂取が長期的な健康影響を及ぼす可能性が懸念されています。

マイクロプラスチック対策:回収と処理の技術と可能性について

マイクロプラスチックの問題に対する対策は、発生源の管理と、すでに環境中に拡散したものの回収・処理の二つの視点から考えられます。

発生源の管理には、製品設計の見直しや、洗剤や化粧品のマイクロビーズ使用の制限などが必要です。

一方、環境中のマイクロプラスチックの回収・処理には、フィルターや吸着材による捕集技術や、生物・化学的分解技術の開発が期待されています。

これらの対策の推進には、科学的な理解と技術開発、そして社会的な協力が不可欠です。

 

企業の社会的責任とSDGs:海洋プラスチック問題への対応

紙袋

企業のSDGs活動:海洋プラスチック問題への取り組みについて

企業の中には、海洋プラスチック問題に対する取り組みを通じて、SDGsの目標を推進するものが増えています。

これは、製品開発段階から、プラスチックの使用を減らしたり、代替材料を採用したりすることで、生産・消費のサイクル自体を見直す動きが見られます。

また、従業員の啓発活動や、地域社会との協力を通じて、プラスチックごみの回収とリサイクルを推進する企業もあります。

企業のプラスチック削減とリサイクルの取り組みについて

多くの企業が、製品パッケージのプラスチック使用を減らすための取り組みを進めています。

たとえば、再利用可能な包装材料の採用や、製品自体のデザインを見直してプラスチック使用量を減らすなどの努力がなされています。

また、一部の企業では、古い製品を回収し、新しい製品の製造に再利用する「クローズドループ」のシステムを実装しています。

持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた企業の社会的責任について

企業は、その活動が社会や環境に与える影響を理解し、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた責任を果たすべきです。

具体的には、環境負荷の低減、社会への貢献、企業の透明性や倫理的な行動などが求められます。

その一環として、企業は海洋プラスチック問題の解決に取り組むことで、社会的な責任を果たすとともに、自社の持続可能性を高めることができます。

 

個人ができること:海洋プラスチック問題に貢献するための生活習慣

リサイクル分別

日々の生活でできる海洋プラスチック削減の方法について

私たちの日常生活には、海洋プラスチック削減に貢献できる方法が多く存在します。

例えば、使い捨てのプラスチック製品の使用を避け、リユーザブルな商品を選ぶだけでも大きな変化をもたらすことができます。

また、買い物に出かける際は自分のバッグを持参し、レジ袋を断ることも有効です。

さらに、プラスチック製のストローやカトラリーの使用を避け、ステンレス製や竹製の代替品を使用することも推奨されています。

自宅でのプラスチックリサイクルの方法とその効果について

自宅でのリサイクルは、プラスチック廃棄物の削減に大きく寄与します。

まずは地域のリサイクルルールを理解し、正しくプラスチック製品を分別することから始めてみましょう。

また、不要なプラスチック製品はリサイクルセンターに持ち込むことが可能です。

これらの行動により、プラスチックの再利用率が上がり、新たなプラスチック製品の生産量が減少します。

これは結果的に、海洋プラスチック問題の緩和につながります。

持続可能な消費者行動:エコ製品の選択と使い捨て製品の減少について

持続可能な消費者行動とは、自分の行動が環境にどのような影響を及ぼすかを意識し、それに基づいて商品やサービスを選択することを指します。

エコ製品の選択や使い捨て製品の減少は、個々の消費者が日常的に取り組むことで、海洋プラスチック問題を軽減する上で非常に重要です。

具体的には、生分解性のプラスチック製品やリサイクル材料から作られた製品を選び、また、一度使って捨てる製品の使用を減らすことが重要となります。

 

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この記事を書いた人

中川

環境開発学を専攻し、大学時代に交換留学で訪れた北欧でエコライフに目覚めました。帰国後、国内外のエコプロジェクトに参加し、サステナブルな食文化や食品ロス削減のヒントを発信しています。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。