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人参の皮、捨てていませんか?皮ごと食べるメリットを紹介

公開日: 更新日:2024.01.11
人参の皮、捨てていませんか?皮ごと食べるメリットを紹介


人参の皮、捨てていませんか? 
実は、人参の皮には多くのメリットが隠されています

人参の皮はとても薄く、よく洗えば、ほとんどの場合、皮ごと安全に食べることができます。皮には食物繊維やビタミンが豊富に含まれているので、栄養価の向上や健康管理に役立ちます。
さらに、食材の無駄も減らすことができるのです。

農薬の心配がある場合でも、オーガニックの人参を選べば安心です。
また、ビタミンAなどの栄養が摂りすぎになるという心配も基本的にはありません。

意外と知られていない健康の秘訣かもしれない人参の皮
詳しく学んでいきましょう。

※近年人参の皮と言われているのは内鞘細胞という薄い膜のことで、洗浄時に泥と一緒に取れているため、売り場で見る人参は「皮なし」ということになります。人参の皮として剥いているのは実の表面となりますが、このブログではわかりやすく「皮」と表記しています。


人参の皮の栄養価: 何が含まれているのか

人参の皮

にんじんの皮に含まれる主な栄養素

人参の皮は、可食部よりも栄養価が高く、特にビタミンCと食物繊維が豊富に含まれており、多くのメリットがあります。

ビタミンCは、体の免疫力を高める効果があるため、風邪や感染症から身を守る重要な栄養素です。また、皮膚や粘膜の健康を維持する役割も果たし、アンチエイジング効果も期待されています。

食物繊維は、腸内環境を整える働きがあり、便秘解消にも有用です。さらに、食物繊維は満腹感を得やすくするため、ダイエットや体重管理にも役立つとされています。

 

カロテンと人参の皮の関係: 誤解を解説

よく人参と言えば、β-カロテンが豊富と聞きますが、そのほとんどは実部に集中しているという誤解があります。

事実、人参の皮もβ-カロテンを豊富に含んでおり、この成分は強力な抗酸化作用をもつため、私たちの体を活性酸素から守り、老化防止に役立つと考えられています。

 

皮ごと食べる人参の健康へのメリット

人参を食べている

健康を支える栄養素の豊富な人参の皮

栄養価の高さが特徴の人参の皮は、ビタミンA、ビタミンC、食物繊維、ポリフェノルをはじめとする豊富な栄養素を含み、これらはすべて私たちの健康を維持するために不可欠な成分です。

たとえば、ビタミンAは視力保持に寄与し、ビタミンCは抗酸化作用やコラーゲン生成をサポートします。また、ポリフェノルは、抗酸化作用により体内の活性酸素を除去し、健康な細胞を保つ役割があります。

 

皮ごと食べることで得られるダイエット効果

食物繊維が豊富な人参の皮は、そのまま食べることで満腹感を得られ、食事の量を自然と減らすことが可能です。

これはダイエットを目指す方にとって非常に有益な特性であり、科学的な研究でも食物繊維の摂取が体重管理に役立つことが確認されています。

人参の皮を生のままサラダにしたり、料理のトッピングとして利用することで、ダイエット効果を最大限に引き出すことが可能です。

 

人参の皮がもたらす免疫力アップのメリット

人参の皮に含まれるビタミンAとビタミンCは、私たちの免疫システムを強化するために重要な栄養素です。

特にビタミンAは粘膜を強化し、病原体から体を守る役割があり、ビタミンCは免疫機能を活性化する効果が知られています。

これらをバランス良く摂取することで、風邪や感染症から身を守る体力を養うことができます。


人参の皮の利用法: シンプルなレシピ紹介

人参を使った料理

にんじんの皮を活用した健康レシピの提案

にんじんの皮を活用した健康レシピとして、皮ごとにんじんを蒸し、そのままサラダにする、またはスープの具材として使うなどの方法があります。

また、皮ごと茹でてから、スープやカレーの具材にするのもおすすめです。

特に、皮を使ったにんじんのスープは、にんじん本体とともに皮の栄養をたっぷり摂取できます。

さらに、料理に彩りを加えるという視覚的なメリットもあります。

 

食感を活かした人参の皮の調理法

にんじんの皮は、独特の食感を持っており、それを活かした料理法がいくつかあります。

例えば、人参の皮を薄くスライスしてオリーブオイルでさっと炒め、ガーリックと合わせたガーリックフライは、シャキシャキとした食感が楽しめます。

また、皮を剥いた後に細く切ってフライにすると、クリスピーな食感のスナックとして楽しむことができます。

 

人参の美味しさを引き立たせるコツ

料理のプロから学ぶ人参の皮の美味しさを引き立てるコツとしては、人参の皮を使う前にしっかりと洗うことが重要です。

人参の表面には土や微細な塵が付着していることが多く、これが残っていると風味が損なわれます。

また、皮を剥く厚さも重要なポイント。薄すぎると食感がなくなり、厚すぎると硬くなりがちなので、1mm程度がおすすめです。

 

皮の再利用で食品ロス削減に貢献

人参を料理している

皮ごと食べることにより食品ロスを減らすことは、環境に対する重要な貢献です。

FAO(国際連合食糧農業機関)によると、全世界の食品ロスと廃棄物は年間約13億トンにも上り、これは全食料生産の約30%に相当します。

これらの食品ロスは、CO2排出の大きな要因でもあります。

人参の皮を食べることで、このような問題の一部に対処することができます。

 

人参の皮の保存方法と有効期限

にんじん

新鮮さを保つ!人参の皮の適切な保存法

人参の皮の新鮮さを保つための適切な保存法は、冷暗所での保存です。

なるべく直射日光を避け、湿度も管理することが重要です。

湿度は90%程度を保つことが重要で、これにより人参の皮は鮮度を保ち、ビタミンやミネラルなどの栄養価も維持することが可能です。

また、可能であれば皮を剥いた後にすぐに使用することが理想的ですが、あらかじめ剥いておく場合は、一度湯通しをしてから保存袋に入れ、冷蔵庫で保存すると良いでしょう。

湯通しすることで、皮の色が鮮やかに保たれ、風味も損なわれません。

ただし、冷蔵庫の中で長期間保存すると水分が失われてシワシワになる可能性があるので、しばらく使用する予定がない場合は冷凍保存を検討しましょう。

 

人参の皮はいつまで大丈夫?保存期間と使用判断基準

冷蔵庫で保存した場合、人参の皮はおおよそ3日から1週間程度が目安となります。

ただし、保存状態や気温により変動するため、使用する前には必ず皮の状態を確認してください。

変色や臭い、表面がべたつくなど異常がある場合は食材としての品質が落ちている可能性がありますので、使用は避けましょう。

【ロスゼロ】根菜類の保存方法について

 

農薬の影響: 人参の皮を安全に食べるために

にんじんを洗っている

農薬問題と人参の皮: リスクを理解する

人参の栽培には、病気や害虫の影響を抑えるために農薬が用いられることがあります。

特に皮の部分には、これらの農薬が残留する可能性があります。

一部の農薬は人体に有害な影響を及ぼす可能性があるため、この問題は重視すべきです。

しかし、すべての農薬が危険というわけではなく、使用される農薬の種類や量、農薬の洗い方によってリスクは大きく変わります。

 

人参の皮の表面をきれいにする洗浄方法

人参の皮の表面に付着した農薬を取り除くための洗浄方法としては、流水でじっくりと洗うことが基本です。

特に皮の凹凸部分には農薬が残りやすいため、キッチンブラシを使って優しく擦るとより効果的です。

ただし、強く擦りすぎると皮に含まれる栄養素が流出してしまうので注意が必要です。

また、浸漬洗いも有効で、20分ほどぬるま湯に浸けてからブラシで洗うと、より多くの農薬を取り除くことができます。

 

農薬を避けるためのオーガニック人参の選び方

農薬の問題を避けるためには、オーガニック人参を選ぶことが一つの解決策です。

オーガニック人参は、化学農薬や化学肥料を使わずに育てられており、農薬残留のリスクが格段に低いです。

購入する際には、認証マークがついているか確認しましょう。

また、最近では地元の農家から直接購入することができる農産物直売所も増えており、そこで育て方や農薬の使用状況を直接聞くことも可能です。

オーガニック農産物は価格が高い傾向にあるものの、健康と環境に配慮した選択と言えるでしょう。

他の野菜の皮も捨てずに!おすすめの野菜皮利用法

人参丸ごと料理

多種多様な野菜の皮: 栄養価と利用法ランキング

野菜の皮には人参だけでなく、他の野菜でも重要な栄養が豊富に含まれています。

例えば、じゃがいもの皮にはビタミンCが、なすの皮にはナスニンという抗酸化物質が含まれています。

また、リンゴの皮にはクエルセチンという強力な抗酸化成分が多く含まれています。

これらの皮を捨てずに食べることで、野菜の持つ栄養価を最大限に利用することが可能です。サラダやスープ、フライなど様々な料理に取り入れてみてください。

 

野菜の皮を料理に取り入れることで得られる健康効果

野菜の皮を料理に取り入れることで、栄養価の高さだけでなく、食物繊維が豊富に摂取できます。

食物繊維は腸内環境を整え、便秘の解消や糖質の吸収を緩やかにする効果があります。

さらに、野菜の皮には抗酸化成分も豊富で、体内の活性酸素を除去し、老化防止や生活習慣病の予防に役立つと言われています。

 

食品ロス削減に貢献!各種野菜の皮の簡単レシピ

食品ロス削減の観点からも、野菜の皮は有効に利用しましょう。

例えば、じゃがいもの皮はスライスしてオーブンで焼けばヘルシーなチップスに。

なすの皮は和え物やおひたしに。

リンゴの皮はジャムやパイの材料として活用できます。

これらのレシピは誰でも簡単に試すことができ、皮の持つ栄養を無駄なく利用することができます。

また、これらを試すことで、普段捨ててしまう部分が実はおいしいことに気づくかもしれません。

 

COOKPAD「野菜の皮レシピ」

 

 

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この記事を書いた人

中山

地球を愛する料理研究家であり、SDGsと食品ロスに情熱を傾けるライターです。食品ロス削減を通じて、環境保護と健康的な食生活の両立を促進し、持続可能な社会の実現を目指しています。趣味は家庭菜園。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。