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筋トレで発電とは?新しいエコフィットネスの仕組み

公開日: 更新日:2023.12.26
筋トレで発電とは?新しいエコフィットネスの仕組み

 

エコフィットネスは、環境に配慮しながら、筋トレで発電する新しいフィットネスの形です。

持続可能なエネルギーとフィットネスの理想的な組み合わせであり、私たちの未来をより健康で持続可能なものにする可能性を秘めています。

 

筋トレで発電とは?新しいエコフィットネスの仕組み

トレーニングをしている人

筋トレでの発電

筋トレで発電することは、運動エネルギーを電気エネルギーに変換することで実現されます。

エコフィットネス機器では、人間の動き、特に筋トレ運動から得られるエネルギーを利用して、内蔵の発電機を駆動します。

例えば、エクササイズバイクなどでは、ペダルをこぐ動作が発電機を駆動し、電気を生成します。

そして、この電気は直接エネルギーネットワークに供給されるか、バッテリーに蓄えられ、後で使用することができます。

エコフィットネスのいつどこで始まった?

エコフィットネスは、2000年代初頭にサステイナビリティがより重要な課題となり、フィットネス業界もそれに応じて進化した結果として出現しました。

カリフォルニア州サンフランシスコの一部のジムが、再生可能エネルギーを活用して運営費用を削減し、環境に優しいイメージを打ち出すために、筋トレ発電を導入したのが最初とされています。

現在では、世界各地のジムがこのエコフレンドリーな取り組みを導入し、次世代のジムとして注目を浴びています。

筋トレから電力への転換するには?

筋トレから電力を生成するには、人間が筋肉を使って動き、その動きを機械が電力に変換するという過程が必要です。

たとえば、エクササイズバイクの場合、ペダルを踏む力が直接的に発電に繋がります。

大量の電力を生成するには、当然ながら大量の運動が必要となります。

実際、1時間のエクササイズバイクで発電できる電力は、約100ワットと言われています。

これはエネルギー効率的なLED電球10個を1時間点灯させるのに必要なエネルギーと同じです。

このことからも、筋トレからの発電はエコフィットネスという観点から非常に有意義であると言えます。

エコフィットネスの実際の影響

クリーンエネルギー

エネルギー費用の節約

エコフィットネスはエネルギー消費の削減と自己消費エネルギーの再利用の2つの観点から、エネルギー費用の節約に貢献しています。

運動エネルギーを電気エネルギーに変換することで、ジムは一部の電力供給を自分で賄うことが可能となります。

たとえば、1時間に100ワットを発電できるエクササイズバイクが10台ある場合、1日で約24キロワット時の電力が発生します。

これは一般的な家庭の1日の電力消費量と同等です。これにより、エコフィットネスは環境への負荷を減らすだけでなく、電力費用も削減する可能性があります。

バイクでエネルギーを生成

エクササイズバイクはエコフィットネスの最も一般的な機器の一つです。

ペダルをこぐことでエネルギーを生成し、これを電気エネルギーに変換します。

例えば、中級レベルのエクササイズバイクを1時間漕ぐことで、約100ワットの電力を生成できます。

この電力は、直接電気システムに供給されるか、後で使用するために蓄積されます。

この新しいエクササイズ方法は、健康維持と環境保護を同時に実現することができるため、持続可能なライフスタイルを追求する人々にとって理想的な選択となります。

エコフィットネスの導入:具体的なステップとは?


エクササイズ機器

ジムへのエコフィットネスの導入

エコフィットネスの導入は、既存のジムでも実現可能です。

初めてのステップとして、電力供給システムを再生可能エネルギーに対応するようにアップデートすることが重要です。

このシステムは、エクササイズ機器からのエネルギーを電力として蓄え、それをジムの電力供給に利用します。

その後、ジムの運動機器をエコフィットネスに対応する機器に交換します。

これにより、運動を行う毎に発電が行われ、エネルギーが再生可能な形で供給されます。

特に、スピニングバイクやエリプティカルマシンは、運動から発生するエネルギーを効率的に回収するのに最適な装置とされています。

これらの機器を設置することで、利用者は通常の運動をしながら同時に発電を行うことが可能となり、エネルギーの節約に大いに貢献します。

また、エコフィットネスでは、利用者が自分がどれだけのエネルギーを発生させているかを追跡するための特別なアプリケーションも利用できます。

これにより、個々のエクササイズセッションで発電したエネルギー量を把握することが可能となります。

世界的に大流行?エコフィットネス

ジム

エコフィットネスはグローバルトレンド?

エコフィットネスは、世界的なトレンドとなっています。

特にヨーロッパや北アメリカでは、環境に配慮したジムが増えてきており、利用者からも高い評価を得ています。

これは、自分の健康と同時に環境の健康にも貢献したいと考える人々が増えてきていることを反映しています。

2022年の調査によると、イギリスのエコフィットネスジムは過去5年間で40%以上も増加しました。

世界保健機関のデータによると、エコフィットネスは健康増進に対する意識が高まる中で、特に若い世代に大きな人気を博しています。

Terra Hale(テラ・ヘイル)

世界で一番有名なエコフィットネスの施設は、ロンドンにある「Terra Hale」です。「世界で最もハイテクで、地球にやさしいジム」と呼ばれる施設です。運動で消費したカロリーではなく、発電量を見ながらダイエットができます。

フィットネスバイクで発電した電気は、館内の照明や空調に使われたり、地域の小学校に寄付されたりしています。また、館内に用意されたタオルやヨガマットなどは全てリサイクル素材で出来ています。

Terra Haleは、元プロスノーボーダーのMichal Homolaさんが設立したジムで、彼はスロバキアの山岳地帯で育ったそうです。彼は、健康と環境の両方に貢献するというコンセプトのもとに、エコフレンドリーなジムを作りたいと考えました。Terra Haleは、そのコンセプトを実現したジムとして、多くのメディアや人々から注目されています。

Terra Haleでは、バイク以外にもローイング(ボートを漕ぐ動作)や、TRX社製のマシンを用いた自重エクササイズ、高強度インターバルトレーニング (HIIT) などの様々なセッションが受けられます。料金は3クラスが受けられるお試しパックが30ポンド(約4400円)。クラスに参加できる月額パックが70ポンド(約1万円)。パーソナルトレーニングは90ポンドからとなっています。

日本にエコフィットネスが体験できる施設はある?

バイク

現在、日本国内でエコフィットネスを体験できる施設はありません。

しかし、一部のジムやフィットネスクラブでは、省エネルギーの照明を使用したり、省エネ型のトレーニングマシンを導入したりといった形で環境負荷の低減に取り組んでいるところもあります。

また、エコフィットネスの概念自体は広く認識されており、今後のエネルギー問題や環境問題の観点から、日本でもこのような施設が増えてくる可能性は十分に考えられます。

 

 

 

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