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フードマイレージとは?地産地消でマイレージを減らそう!

公開日: 更新日:2024.01.05
フードマイレージとは?地産地消でマイレージを減らそう!


フードマイレージ、この言葉を耳にしたことはありますか?

多くの人が知らない間に、このフードマイレージは私たちの健康や環境、さらには経済にも大きな影響を与えています。特に、地球温暖化が深刻化する今、食品の輸送によるCO2排出量は無視できない問題です。そこで、地産地消が注目されています。

成功事例を交えながら、より持続可能な食生活のヒントをお伝えします。それぞれの選択が未来にどれほどの影響を与えるのか、一緒に考えてみましょう。

 

フードマイレージの基本解説

輸送しているトラック

フードマイレージと温室効果ガス

フードマイレージとは、食品が生産された地点から消費者に届くまでに移動する距離のことを指します。このフードマイレージが長くなると、その分、食品輸送に必要なエネルギーが増加し、結果的に温室効果ガスの排出も増えます。
例えば、飛行機で輸送された食品は、同じ量の食品を自動車で運ぶ場合に比べて、約10倍もの二酸化炭素を排出すると言われています。
温室効果ガスの増加は、地球温暖化を進行させる大きな要因の一つです。国際エネルギー機関(IEA)によると、2022年の全世界の二酸化炭素排出量は約368億トンで、そのうち約6%が輸送に起因するものでした。
このように、フードマイレージを短縮することで温室効果ガスの排出を減らすことができます。

燃料と輸送コストの影響

食品輸送には燃料が必要ですが、燃料の価格は年々上昇しています。それが直接的に輸送コストの増加につながり、最終的には消費者の食費にも影響を与えます。OECDの報告によれば、2013年から2022年の間に燃料価格は平均で約40%上昇しています。
さらに、燃料の確保には多大なエネルギーと資源が必要です。これが環境への負荷となり、持続可能性にも影響を与える可能性があります。燃料を節約するため、近距離で生産された食品を選ぶことは、環境だけでなく経済にも良い影響を与える選択と言えます。

フードマイレージと持続可能性

フードマイレージの問題は、環境だけでなく持続可能性にも直結します。持続可能性とは、未来の世代にも資源を残すために今をどう生きるかという問題です。国際連合が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)においても、持続可能な消費や生産活動が強調されています。
例えば、地元で採れる季節の食材を利用することで、フードマイレージは大幅に削減できますFAO(国際連合食糧農業機関)によれば、地場産食材の利用はフードマイレージを平均で50%程度減らす効果があります。このようにして地域経済を活性化させるとともに、環境に優しい選択をすることが、持続可能な未来への第一歩となるでしょう。

グローバルな食品輸送の環境影響

二酸化炭素排出

二酸化炭素排出量の問題

食品輸送が二酸化炭素の排出に与える影響は決して小さくありません。アメリカ環境保護庁(EPA)によれば、輸送セクター全体での二酸化炭素排出量は全排出量の約28%を占めています。その中でも、食品輸送は全体の5%程度を占めているとされています。
つまり、食品一つを選ぶだけで、炭素排出量に大きな違いを生む可能性があるわけです。地元で生産された食品を選ぶことによって、その排出量を減らす努力ができると言えます。

地球温暖化と食品輸送

食品輸送と地球温暖化の関係性は非常に深いです。国際エネルギー機関(IEA)の報告によれば、輸送に関連する温室効果ガス排出は、全体の約23%を占めているとされています。
食品輸送が長距離に及ぶ場合、その影響はさらに大きくなります。特に航空機を使った食品輸送は、二酸化炭素排出量が非常に高いと指摘されています。このような点からも、地産地消は地球温暖化防止に繋がる重要な選択となります。

エネルギー消費と環境

食品輸送におけるエネルギー消費も見逃せない問題です。トラックや船、飛行機など、さまざまな輸送手段が使用されますが、これらは大量の燃料を必要とします。
国際エネルギー機関(IEA)によると、輸送部門のエネルギー消費は全体の約30%を占めており、その中でも食品輸送が一定の割合を担っています。このエネルギー消費が環境に与える影響は計り知れません。
地元で生産された食材を使うことで、エネルギー消費を抑える努力ができると考えられます。

地産地消のメリットとは

直売所

地産地消と健康の関連性

地産地消とは、その名の通り、地元で生産された食品を地元で消費するという考え方ですが、このスタイルが健康にも多大な影響を与えています。新鮮な食材は、栄養価が高く、ビタミンやミネラルが豊富です。また、長時間の輸送で酸化が進んだり、栄養価が低下するリスクも減ります。
地産地消では、保存料や添加物の使用が少ない場合が多いです。これは、食品が長い距離を移動する必要がないため、保存期間を長くする必要がないからです。厚生労働省の調査によれば、添加物や保存料が体に与える悪影響は少なくないとされています。

無農薬・オーガニックの選択

無農薬やオーガニックといった選択肢は、地産地消の中でも特に健康や環境に優れた選択とされています。農薬や化学肥料を使用せず、自然な方法で生産された食品は、体に有害な化学物質の摂取リスクを低減できます。
また、オーガニック農産物は、一般的な農産物に比べてアントシアニンやフラボノイドといった抗酸化物質が豊富に含まれていると、多くの研究で報告されています。これらの成分は、がん予防や心血管疾患のリスクを下げる作用があります。

地産地消と食育の接点

地産地消は、子供たちへの食育にも非常に有用です。地元で取れた食材を使うことで、子供自身が食の大切さ、食品がどこから来ているのかを理解する良い機会となります。日本の食育基本法でも、地域産の食材を用いた食育が推奨されています。
特に、地元の農家や市場で直接食材を購入することで、食品の生産過程や労力を理解し、食べ物に対する感謝やリスペクトを育むことが可能です。MEXT(文部科学省)によると、食育がしっかり行われている学校では、子供の健康状態が全体的に良好であるとのデータがあります。これは地産地消が、単に環境や経済に良いだけでなく、次世代の健康と教育にも寄与している証拠と言えるでしょう。

フードマイレージを減らす方法

自転車で買い物

季節の食材を活用する

季節の食材を活用することは、フードマイレージを減らす有効な手段の一つです。季節の食材は、その時期に最も新鮮で栄養価が高いだけでなく、地元で採れる確率が高いので輸送距離が短くなります。例えば、日本では4月から6月にかけて筍や新玉ねぎが旬を迎えます。これらは地元で採れる可能性が高く、長い距離を運ばれることなく消費されます。
また、環境省のデータによると、季節の食材を選ぶことで平均的に輸送に必要なCO2排出量を20%程度削減できるとされています。そのため、地球温暖化の進行を抑制する観点からも、季節の食材の活用は非常に重要です。

自転車と徒歩で市場へ

市場や直売所に自転車や徒歩で訪れることも、フードマイレージを削減する方法です。車を使わないことで、自分自身が排出するCO2を減らせます。日本の国土交通省によれば、自動車1台あたりでのCO2排出量は年間約1.2トンとされています。対して、自転車や徒歩はほぼゼロです。
地域によっては、市場や直売所が近い場所にあることも多く、その距離ならば自転車や徒歩でも十分に移動できます。このような小さな行動が積み重なることで、大きな環境改善につながります。

食品ロスの削減

食品ロスを削減することは、フードマイレージの削減にも寄与します。日本の環境省によると、家庭での食品ロスは年間約277万トンにも上り、これによるCO2排出量は約460万トンとされています。
食品ロスを削減するためには、食材の使い切りや、冷蔵・冷凍での保存方法を工夫するなどが有効です。また、余った食材を地域のフードバンクに寄付することも可能です。このような行動一つ一つが、食品の全体的な輸送量を減らし、結果としてフードマイレージを削減することに繋がります。

地産地消の成功事例

地元の野菜

直売所での取り組み

地産地消の成功事例として注目されているのが、地元の直売所での取り組みです。
一例として、北海道のある農協では、地元産の野菜や果物を中心に、さまざまな商品を提供しています。この取り組みにより、2019年の地元産品の販売量は前年比20%増、売り上げも25%増と、非常に好評です。また、農産物が余った場合には、地元の飲食店や学校給食に供給することで、食品ロスも削減しています。
このような地域全体での協力が、地産地消の成功につながっています。

地産地消と2030年の目標

地産地消は、2030年に掲げられている持続可能な開発目標(SDGs)達成にも寄与しています。特に目標2(飢餓をゼロに)、目標12(持続可能な消費と生産)、目標13(気候変動への対策)に直結しています。
イギリスのオックスフォード大学の研究によれば、地産地消を進めることで、CO2排出量が年間で最大20%削減できると指摘されています。これは2030年の目標達成に向けて非常に意義のある数字です。

サステナビリティの実例

サステナビリティ、つまり持続可能性に配慮した地産地消の成功事例として、カリフォルニア州のあるコミュニティがあります。
ここでは、農産物からエネルギーまで、すべてを地元で生産・消費するシステムを構築しています。この取り組みにより、地元経済が活性化し、CO2排出量も年間15%削減されました。また、このコミュニティでは、教育プログラムを通じて地域住民に持続可能性について教育しています。これにより、次世代にも地産地消とサステナビリティの重要性が受け継がれているのです。


地産地消とフードマイレージの意識は、SDGs(持続可能な開発目標)に直結するテーマです。具体的には「責任ある生産と消費」や「気候変動に対する行動」など、地球規模での持続可能な未来に貢献できます。

フードマイレージを減らし地産地消を促進することで、CO2排出量を削減し、地元産業も活性化します。これは一石二鳥、いえ、一石三鳥以上の効果があります。

皆さん一人一人が小さな行動を起こすことが、大きな未来への第一歩です。今日からできることを見つけ、持続可能な生活に繋げていきましょう。



農林水産省:フードマイレージについて

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この記事を書いた人

中川

環境開発学を専攻し、大学時代に交換留学で訪れた北欧でエコライフに目覚めました。帰国後、国内外のエコプロジェクトに参加し、サステナブルな食文化や食品ロス削減のヒントを発信しています。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。