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社会をちょっとだけよくする、サステナブルチョコレートの魅力

公開日: 更新日:2024.02.13
環境や社会に配慮して作られるチョコレート

今年のバレンタインのトレンドは「サステナブル
これは、ただの甘い贈り物ではなく、社会に良い影響を与える機会として注目されています。

サステナブルチョコレートとは、環境や社会に配慮して作られたチョコレートのことです

甘いチョコレートから社会をちょっとだけ良くする方法について考えてみませんか。


サステナブルチョコレートって?

サステナブルチョコレート

サステナブルチョコレートの定義

サステナブルチョコレートとは、カカオ生産における環境や人権、生産者の生活などへの配慮を重視して作られたチョコレートです。具体的には、以下の3つの要素が重要とされています。

環境への配慮:カカオ豆の生産や加工、流通、消費に伴う環境負荷の削減
人権への配慮:カカオ農家の労働環境や生活水準の向上、児童労働の防止など
生産者の生活への配慮:カカオ農家の収入向上や自立支援


環境への貢献方法

サステナブルチョコレートが環境に貢献する方法は多岐にわたります。

カカオの持続可能な生産:カカオ豆の栽培や収穫に、環境に負荷をかけない方法を採用する
オーガニック栽培:化学肥料や農薬を使わずに、環境に優しい方法で栽培する
森林の保全:カカオ豆の栽培地である熱帯雨林の保全に取り組む
リサイクルやリユースの推進:パッケージや製造工程で発生する廃棄物の削減に取り組む

最も重要なのは、カカオの栽培過程で自然環境を守ることです。カカオ豆の栽培に伴う森林伐採は、毎年約40万ヘクタールにのぼると推定されています。このような森林破壊を避け、生物多様性を保護することが含まれます。

また、持続可能な農法を採用することで土壌の健康を維持し、水資源を守る努力も重要です。さらに、オーガニック認証を受けたカカオ豆を使用することで、農薬や化学肥料の使用を完全に排除することもできます。

サステナブルチョコレートの製造工程では、再生可能エネルギーの利用や、水やエネルギーの使用量削減などの取り組みも行われています。


サステナブルチョコレートの選び方

サステナブルチョコレートを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。

【認証マークの確認】
製品に、国際フェアトレード認証や、オーガニック認証などの認証マークがあるかを確認しましょう。これらの認証マークは、持続可能な生産方法や倫理的な労働条件が守られていることの証であり、サステナブルチョコレートであることを示す目安になります。

【商品の表示内容の確認】
商品のパッケージやウェブサイトに、原材料や製造工程、認証取得状況などに関する情報が記載されている場合があります。これらの情報を確認することで、サステナブルチョコレートかどうかを判断することができます。

【販売店の取り組みを確認】
販売店によっては、サステナブルチョコレートへの取り組みに関する情報を公開している場合があります。販売店の取り組みも参考にするとよいでしょう。

また、地域や小規模生産者が作るチョコレートを選ぶことも一つの方法です。これにより、地域経済の支援と環境への配慮が可能になります。

消費者として意識的な選択をすることが、サステナブルな未来への大きな一歩となるのです。


カカオ農家を支援

カカオ農家を支援

サステナブルな農家支援

サステナブルな農家支援は、環境と農家の双方に利益をもたらす重要な取り組みです。この支援には、持続可能な農法の普及や教育、適正な収入の保証が含まれます。

価格保証:国際市場価格に左右されない、安定した価格でカカオ豆を買い取る
技術指導:高品質なカカオ豆を栽培するための技術指導を行う

 例えば、カカオ農家に対して、土壌管理や水資源の保全に関する知識を提供し、長期的な生産の安定を図ります。また、これらの農家が公正な価格でカカオを販売できるようにすることで、経済的自立を促進し、地域社会の発展に寄与します。

サステナブルな農業は、単に環境保護に留まらず、人々の生活向上にも直結しているのです。


カカオ栽培地の生活改善

サステナブルチョコレートの生産は、カカオ栽培地域の生活改善に大きく貢献しています

多くのカカオ農家は、自然豊かな熱帯雨林やサバンナ地帯に位置していますが、これらの地域は基本的な生活インフラや教育、医療へのアクセスが限られていることが多いです。
サステナブルなチョコレート生産の取り組みにより、これらの地域には学校や医療施設が建設され、子どもたちに教育の機会が提供されています。さらに、持続可能な農業技術の導入によって農家の収入が安定し、地域全体の生活水準が向上しています。

サステナブルチョコレートを製造する企業は、森林保全や環境に配慮した栽培方法の推進にも力を入れています。これには、カカオ農園の周辺の森林を保全することや、化学肥料や農薬の使用を抑えた栽培方法の採用が含まれます。
こうした取り組みは、森林伐採や環境汚染といった問題の解決に寄与し、カカオ栽培地の環境改善とともに、地域住民の生活を守る効果をもたらしています。

サステナブルチョコレートの取り組みは、ただ美味しいチョコレートを提供するだけでなく、生産地の持続可能な発展にも貢献しているのです。


フェアトレードの真実

フェアトレードは、サステナブルチョコレートの生産において中心的な役割を果たしています

フェアトレードとは、農家や労働者に公正な報酬を保証し、労働条件を改善する国際的な取り組みです。この制度により、カカオ農家は生産コストをカバーし、適正な利益を得ることができます。
また、フェアトレードは社会的、環境的な基準を設けており、持続可能な農法や児童労働の禁止など、倫理的な生産プロセスを促進しています。消費者がフェアトレード製品を選ぶことは、直接的に農家の生活向上に貢献し、サステナブルな生産体系を支える行為なのです。

しかし、フェアトレードにも課題があります。フェアトレード認証を受けるためには、認証費用が必要です。この費用は、カカオ農家にとって負担となる場合があります。
また、フェアトレード認証を受けたチョコレートは、一般的なチョコレートに比べて高価です。そのため、フェアトレードのチョコレートを買う人が限られるという課題があります。

これらの課題を解決するために、フェアトレード団体や企業は、さまざまな取り組みを行っています。今後も、フェアトレードの取り組みがさらに発展し、カカオ農家を支援する効果がより高まることが期待されます。


エコなパッケージの工夫

環境に優しい包装

環境に優しい包装

サステナブルチョコレートの世界では、包装材料も大きな関心事です。環境に優しい包装とは、リサイクル可能または生分解性の素材で作られていることを意味します

再生可能素材の使用:紙やプラスチックなどの再生可能素材を使用することで、資源の循環利用を促進します。
自然に優しい素材の使用:紙や竹、トウモロコシ由来のプラスチックなどの素材は、通常のプラスチックやアルミニウムに比べて分解が早く、環境への負荷が少なくなります。
リサイクルやリユースの推進:パッケージをリサイクルやリユースしやすい素材や形状にするなど、廃棄物の削減に取り組みます。
省資源化:パッケージのサイズや重量を減らすことで、資源の使用量を削減します。

このように、包装を通じて環境保護に貢献することは、サステナブルな生産の重要な一環と言えます。

サステナブルなデザイン

サステナブルチョコレートのパッケージは、デザインにもこだわっています。

【地域性やストーリー性を取り入れたデザイン】
カカオの原産地の文化や風景、伝統、カカオ農家のストーリーなどをパッケージに反映することで、製品背景の透明性と理解を深め、サステナブルチョコレートの魅力を伝えます。

【環境や社会へのメッセージを込めたデザイン】
パッケージには環境や社会問題に対するメッセージが込められていることが多く、サステナブルな取り組みへの意識を高める役割を果たしています。例えば、再生可能な資源を使用したパッケージ、廃棄物削減のためのシンプルなデザイン、生分解性素材の利用など、環境保護への配慮が反映されています。
これにより、消費者は製品を通して環境や社会問題への理解と関心を深めることができるのです。

サステナブルチョコレートのパッケージデザインは、ただの包装を超えて、価値観や物語を伝える重要なコミュニケーションツールとなっています。


エコパッケージの進化

エコパッケージの進化は、技術革新と環境意識の高まりによって加速されています。

バイオプラスチック:植物由来の原料から作られるプラスチックです。石油由来のプラスチックに比べて環境負荷が低いと言われています。
リサイクル可能な紙:紙を原料とするプラスチックや、紙をリサイクルしたプラスチックなど、リサイクル可能な素材が開発されています。
3Dプリント:3Dプリント技術を活用することで、従来のパッケージでは実現できなかった形状やデザインのパッケージを実現できます。

また、エコパッケージは単に環境に優しいだけでなく、耐久性や機能性の面でも進化を遂げており、サステナブルな未来における新たな標準となりつつあります。

このように、パッケージの進化は、サステナブルな消費文化の形成に大きく貢献しているのです。


チョコレートで食品ロス削減

賞味期限

カカオ豆の端材活用

カカオ豆の収穫時に落果する量は、世界の生産量の約10%と推定されています。また、チョコレート製造工程で生じる端材の量は、年間約10万トンと推定されています。
これらの端材は、従来は廃棄されていましたが、サステナブルチョコレートの生産では、これらの端材も有効活用することで食品ロスを削減しています。

【カカオ豆の粉末やフレークにする】
落果したカカオ豆や、チョコレート製造工程で生じた端材を粉末やフレーク状にすることで、チョコレートやドリンク、フレーバーなどの原料として再利用できます。
また、カカオの殻はお茶に再利用されることがあります。

【肥料や飼料にする】
カカオ豆の殻は、カルシウムやリンなどの栄養素が豊富に含まれているため、ガーデニングの肥料として利用されています。
また、カカオ豆の粕は、たんぱく質や脂質などの栄養素が豊富に含まれているため、飼料として利用されています。

【化粧品としての利用】
カカオ豆のポリフェノールは、抗酸化作用や保湿作用など、さまざまな効果があるとされています。そのため、化粧水や乳液などの保湿化粧品に配合されています。
また、カカオ豆の殻は、カルシウムやリンなどの栄養素が豊富に含まれているため、カカオ豆の殻を粉末にしたものを配合したパックとして利用されています。

【バイオエタノールの原料にする】
カカオ豆の殻や粕は、セルロースやリグニンなどのバイオマス資源として利用できるため、バイオエタノールの原料として利用されています。
具体的には、カカオ豆の殻や粕を粉砕して、糖化・発酵させて、エタノールを生成します。この方法は、他のバイオマス資源からバイオエタノールを生成する方法と同様です。
カカオ豆の端材からバイオエタノールを製造することで、食品ロスの削減と、環境負荷の低減が期待されています。

このように、端材を活用することで、無駄を減らし、持続可能な生産方法を推進しています。


賞味期限間近のチョコレート活用

賞味期限が近づいたチョコレート製品は、しばしば廃棄されがちです。
チョコレートの賞味期限は、製造日から1年~2年程度とされています。しかし、賞味期限が切れたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません

サステナブルな取り組みでは、これらの製品も再利用されます。

【別の食品にリメイクする】
賞味期限間近のチョコレートを、クッキーやケーキ、チョコレートバーなどのお菓子や、ベーキング用の材料に転用することがあります。

【寄付する】
賞味期限間近のチョコレートを、福祉施設や災害支援団体などに寄付することで、食品ロスの削減と社会貢献につなげます。


余剰食材のチョコレートへの活用

チョコレートの原料であるカカオ豆以外の食材も、食品ロスの大きな原因の一つです。
サステナブルチョコレートの生産では、余剰となった食材、破棄される可能性のあった食材をチョコレートの製造に活用することで、食品ロスの削減に貢献しています。

【フルーツやナッツをトッピングする】
チョコレートケーキやチョコレートバーに、余剰となってしまった季節のフルーツやナッツをトッピングすることで、新たな味わいと食感を楽しめます。

【野菜や果物のピューレやジュースを使う】
チョコレートドリンクやチョコレートソースに、傷や見た目が理由で廃棄寸前だった野菜や果物から作ったピューレやジュースを使うことで、栄養価や風味をアップさせます。

地域で余剰となったフルーツやナッツなどをチョコレートの材料として使用することで、これらの食材が新たな価値を生み出します。この取り組みは、地域の食材を活用し、食品ロスを減らすと同時に、地域経済にも貢献しています。

サステナブルなチョコレート生産は、食品ロスの問題に対して実用的な解決策を提供しているのです。



サステナブルチョコレートを選ぶことで、カカオ農家の支援や環境保全、食品ロスの削減など、さまざまな取り組みに貢献することができます。

また、サステナブルチョコレートについて知ることで、私たちは地球や社会の課題について考えるきっかけを得ることができます。

私たち一人ひとりが、サステナブルチョコレートをきっかけに、社会をちょっとだけよくする行動を始めてみませんか?










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この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。