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【危険!】去年の花火、まだ持ってませんか?爆発事故を防ぐためにすべきこと

公開日: 更新日:2024.07.22
去年の花火を安全に使うために

夏の風物詩である花火。
しかし、余った花火を翌年に持ち越してしまうと、思わぬ事故に繋がる危険性があります。

このブログでは、古い花火の点検方法と安全な廃棄方法を詳しく解説します。
今年の夏を安全に楽しむために、ぜひ参考にしてください。


古い花火の安全確認と劣化の見極め

古い花火を見極める

古い花火の点検方法

手持ち花火は、製造年が古くても、適切な保管方法であれば安全に使用できる場合もあります。
しかし、安全確認は必須です。以下の点に注意して点検しましょう。

チェックポイント

【外箱・外袋の状態】
外箱・外袋が破損・変色していないか、湿気を含んでいないか確認しましょう。
破損などしている場合は、内部の花火も損傷している可能性が高いので使用しないでください。

【花火本体の状態】
○花火本体に亀裂、変色、火薬の濡れなどがないか確認しましょう。また、湿気ていないか、異臭がしないかも確認しましょう。
○花火の軸や棒がしっかりと固定されているかも確認しましょう。揺れたり、抜けそうになっている場合は、使用を避けてください。
火薬部分を軽く押してみて、湿気ていたり、固まったりしていないか確認しましょう。固まっている場合、発火が不安定になる恐れがあります。

【導火線の状態】
導火線が湿っていないか、断線していないか確認しましょう。
湿っている場合は、燃焼不良や不発の原因となる可能性があるので、使用しないでください。

【取扱説明書】
取扱説明書の内容をよく読み、使用方法や注意事項を理解しましょう。

問題が見つかった場合は無理に使用せず、破棄しましょう。


チェック時の注意点

○分解しない:花火筒を分解しないでください。火薬が飛び散ったり、引火する可能性があります。
○火気厳禁:確認作業は、火気のない場所で行ってください。

不安な場合は無理に確認せず、廃棄しましょう。


花火を楽しむために

【場所】
許可された場所で:花火は、許可された場所でのみ使用しましょう。公園や河川敷など、花火が禁止されている場所では使用しないでください。
周囲の安全:周囲に燃えやすいものがないか確認しましょう。民家、車、電線などから十分な距離を確保しましょう。
風向き:風下には燃えやすいものを置かないようにしましょう。

【人】
服装:綿や麻などの燃えにくい素材の服を着ましょう。髪をまとめ、サンダルは避けましょう。
持ち物:バケツやジョウロなどの消火用具を用意しましょう。

【花火】
点火方法:説明書をよく読み、正しく点火しましょう。
火の元:周囲に火の粉が飛んでいないか注意しましょう。
持ち方:火筒を下に向けて持ち、人や燃えやすいものに向けていないか確認しましょう。
燃え尽きるまで:花火が完全に燃え尽きるまで、目を離さないでください。
後片付け:水で十分に消火してから、ゴミとして処分しましょう。
少量ずつ:古い手持ち花火は、一度に少量の花火のみを点火しましょう。

周囲に燃えやすいものがない安全な場所で花火を楽しみましょう。また、風が強い日や雨天での花火は避けましょう。


花火の安全基準

花火は火薬類に分類されるため、安全基準を満たしている必要があります。
購入時に花火の表示ラベルを確認し、以下の基準を満たしていることを確認しましょう。

○製造年月:製造から5年以内のものを使用する。
○型番:型番が確認できるものを選ぶ。
○製造業者:製造業者の名前と所在地が記載されているものを選ぶ。

日本では、花火は厳格な品質管理の下で製造され、安全基準に適合した製品のみが市場に流通しています。具体的には、火薬の配合量や燃焼時間、飛距離などが細かく規定されています。

また、使用者もこれらの基準を理解し、適切に使用することが求められます。例えば、手持ち花火は必ず風上に立ち、燃焼が終わるまで安全な距離を保つことが必要です。


花火の寿命と保管

花火の保管方法

花火の寿命は、保管状態によって大きく左右されます。
適切な保管方法により、花火の寿命を延ばし、安全に使用することができます。
次の点を守ることで、保管した花火も次回、安全に楽しむことができます。


保管状態と寿命

花火を適切に保管した場合、花火の寿命は製造年月から5年程度とされています。しかし、保管状態によっては、寿命が短くなったり、長くなったりする可能性があります。

○劣悪な環境で保管した場合:湿気や高温、直射日光などにさらされた花火は、寿命が短くなります。

○適切な環境で保管した場合:涼しい暗所で丁寧に保管された花火は、5年以上使用できる可能性があります。


花火の最適な保管方法

花火は、以下の条件を満たす場所に保管しましょう。
これにより、事故を防ぎ、安全に花火を楽しむことができます。

○涼しい場所:高温を避け涼しい場所で、乾燥剤と一緒に密閉容器に保管するのが理想的です。
高温多湿な環境は、花火の劣化を早めます。理想的な温度は、15℃~25℃程度です。

○暗所:光は花火の火薬部分を劣化させるため、 直射日光を避け、暗所に保管しましょう。

○湿気から守る:開封後の花火は必ず乾燥させてから保管することが重要です。
湿気は花火の火薬部分を劣化させるため、乾燥した場所に保管しましょう。湿ったまま保管すると、カビや錆が発生しやすくなり、花火の寿命を大幅に短くしてしまいます。
湿度が60%以下であることが望ましいです。

○衝撃から守る:花火に衝撃を与えると、火薬が破損する可能性があります。落下や衝撃に注意し、丁寧に取り扱いましょう。

○子供の手の届かない場所:子供の手の届かない、安全な場所に保管しましょう。


劣化した花火や使用後の花火の廃棄方法

廃棄する花火は水に浸すこと

花火は火薬を用いるため、適切な扱いをしないと危険です。点検して、使用できないと判断した花火や、燃え尽きた後の花火の処理は、安全に行うことが大切です。

【廃棄の手順】
1.一晩から数日、花火を水に浸し、完全に火薬を湿らせます。
※これにより、万が一の発火を防ぎます。
2.火薬が完全に湿ったことを確認してから、よく水を切って乾燥させ、袋などにいれ、家庭ごみとして出します。
※自治体により異なります。お住いの自治体のごみの区分を必ず確認してください。

【注意事項】
ロケット花火や打ち上げ花火は家庭ゴミとして捨てていい場合と、専門業者に回収を依頼しなければならない場合があります。必ず自治体のHPを確認し、正しく廃棄してください。

安全な廃棄方法を徹底することで、他人への危険を未然に防ぎ、環境保護にも寄与することができます



花火の正しい取り扱いを通じて、安全だけでなく環境にも配慮しましょう

多くの花火メーカーが環境負荷の低減やリサイクル素材の使用に力を入れています。
これらのSDGsへの取り組みを支持する一環として、古い花火を含む、花火の適切な管理と廃棄は非常に重要です。

皆で環境に優しい花火の楽しみ方を追求し、安全で楽しい夏の風物詩を守りましょう!





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この記事を書いた人

中川

環境開発学を専攻し、大学時代に訪れた北欧でエコライフに目覚めました。帰国後、国内外のエコプロジェクトに参加し、サステナブルな食文化や食品ロス削減のヒントを発信しています♪

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。