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「サーキュラーエコノミー」について、岸田総理と考える

公開日: 更新日:2024.08.26
サーキュラ―エコノミーに関する車座対話

こんにちは、前川です。


8月19日総理官邸にて、「サーキュラーエコノミーに関する車座対話」が行われました。

そこで、サーキュラーエコノミーに取り組む団体・企業の一つとしてロスゼロ代表の文が参加させていただきました。

→車座についての政府発表はこちら
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202408/19circular_economy.html


まず、そもそも「サーキュラーエコノミー」とは、(以下環境省HPより)

大量生産・大量消費型の経済社会活動は、大量廃棄型の社会を形成し、健全な物質循環を阻害するほか、気候変動問題、天然資源の枯渇、大規模な資源採取による生物多様性の破壊など様々な環境問題にも密接に関係しています。

資源・エネルギーや食糧需要の増大や廃棄物発生量の増加が世界全体で深刻化しており、一方通行型の経済社会活動から、持続可能な形で資源を利用する「循環経済」への移行を目指すことが世界の潮流となっています。

循環経済(サーキュラーエコノミー)とは、従来の3Rの取組に加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を目指すものです。


(環境省HP)
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21010202.html

(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/20231011.html


今回の車座に同席されていたのは

・廃棄された鉄くずに含まれる、危険物・鉄以外の不純物を即座にAIで検知するシステムを開発された株式会社EVERSTEEL

・発電所の跡地にサーキュラー都市をテーマとした再開発を行う鹿児島県薩摩川内市

・シェアリング企業を応援する団体(シェアリングエコノミー協会

・エシカル消費を推進する団体(エシカル協会

・サーキュラーエコノミーの課題に立ち向かう企業を応援する、コンサルティング企業

の各代表の方々。


それぞれのお立場・観点からいろいろなお話を伺った上で、

・コストがかかる
・品質が劣る可能性がある
・認知が進まない

などの、共通した課題について、国としてどのような対策が必要かなどの意見交換が行われました。

岸田総理へは、必要な分野への補助金制度や、消費者の認知や理解を深めるきっかけ作りなど、民間企業では難しい部分への協力を求めました。

車座座談会の様子


実は、今あるモノや未利用品を再加工・再利用したのちに新しいものに作り替えるというのは、ゼロから新しいものを作るより、数倍コストがかかり、また品質を維持するにはかなりの技術が必要になることもあります。


ロスゼロは、複数のアップサイクル食品を企画・製造・販売し、利益を生む仕組みも確立させることができています。
実際に車座では、みなといちごと、三角りゆうを岸田総理はじめ、小泉進次郎議員にも召し上がっていただき、「美味しい!」と喜んでいただけました。

アップサイクル食品の説明をする文(動画)

アップサイクル食品の説明をする文社長
画像:サーキュラーエコノミーに関する車座対話(動画)よりキャプチャ

 

やはり誰かが我慢をしたり、損をしたりというのは持続性がなく、夢物語で終わってしまいます。

そのうえで、事業として利益を生むしくみというのは、サーキュラーエコノミーの観点からもとても重要なポイントです。


皆さんのお話を伺いながら、

・日本にあふれる「もったいない」を減らしたい。
・作り手・食べ手・地球・ロスゼロが笑顔で満たされる四方よし

これを絶対条件として活動を続けてきたロスゼロは、間違ってはいなかったんだと実感しました。


食品ロスという分野は、すべての人が気軽に直接取り組むことができる社会課題。
そしてそれは、無理なく楽しく継続するということが最重要。


ロスゼロはこれからも歩みを止めることなく、皆さんのワクワクと笑顔を作るお手伝いをしていきたいと思います。







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この記事を書いた人

前川

ウエブ担当の前川です。
子供の野球観戦のため、年中日焼けと戦っています。昔から大好きだった書道を最近また始めました。今は「相田みつを」さんのように、絵のような素敵な文字をプレゼントできるようになりたいと、修行中です。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。