ロスゼロブログ

カテゴリ一覧

サステナブルなチョコレートケーキで地球に優しいスイートタイムを

公開日: 更新日:2024.12.16
白いお皿に置かれたカットされたシンプルなチョコレートケーキ


チョコレートケーキは、大人も子どもも大好きなスイーツですよね。一口食べると、口の中に広がる濃厚なチョコレートの風味は、何とも言えない幸せを感じさせてくれます。
でも、美味しいチョコレートケーキを選ぶ時に、もう一つ考えてほしいことがあります。それは、「地球に優しい」チョコレートケーキを選ぶことです。

このブログでは、チョコレートケーキの種類や選び方、そして地球に優しいチョコレートケーキについてご紹介します。
サステナブルなスイーツで、心も体も地球も喜ばせる、そんな特別な時間を過ごしませんか。


チョコレートケーキ いろいろ

中がとろりと出ているフォンダンショコラ


チョコレートケーキは、その製法や食感、材料などによってさまざまな種類に分類できます。タルトやムースもチョコレートケーキなのです。

焼菓子タイプ

チョコレートケーキの中でも特に人気のある焼菓子タイプは、そのしっかりとした食感と豊かな風味が魅力です。
オーブンでじっくり焼き上げることで、チョコレートの深い味わいが際立ちます。

これらのケーキは、保存が比較的容易で、適切な温度管理のもとで冷暗所に保管することで数日間は美味しさを保つことができます。また、余ったケーキはトースターで軽く温めることで、焼きたてのような香ばしさを再現することが可能です。

【ブラウニー】
アメリカ生まれのチョコレートケーキで、その食感は外側は少し硬めで内側はふっくらとしています。カットすると中はややねっとりしており、チョコレートの風味が強いです。

【ガトーショコラ】
日本で人気のフランスの伝統的なチョコレートケーキで、生クリームやバター、高品質のチョコレートをたっぷり使ったリッチな味わいが魅力です。焼き加減によっては中がとろりとしていることも。

【ザッハトルテ】
オーストリアの伝統的なケーキで、ダークチョコレートとアーモンドミールが特徴で、アプリコットジャムを挟んで二層になっており、外側はチョコレートグレーズでコーティングされています。

【タルト・オ・ショコラ】
サクサクのタルト生地の上にリッチなチョコレートフィリングを流し込み、焼き上げることで、濃厚ながらもパリッとした食感が楽しめるデザートです。

【ケーク・オ・ショコラ】
フランス菓子の一種で、パウンドケーキのようなしっとりとした食感のチョコレートケーキです。


生菓子タイプ

生菓子タイプのチョコレートケーキは、冷蔵保存され、提供前に冷やされることでその食感と風味が最大限に引き出されます。

主に高品質のチョコレートと生クリームを基本とし、その滑らかでクリーミーな口当たりが魅力です。冷やすことで味が引き締まり、濃厚でありながら爽やかな後味が楽しめるため、デザートとして非常に人気があります。

【フォンダンショコラ】
中が流れ出るようなチョコレートソースを内包した温かいデザートケーキです。外はしっかりしていて中からとろりとしたチョコレートが出てくるのが特徴です。

【オペラ】
コーヒーやリキュールを混ぜ込んだスポンジケーキとチョコレートクリームを重ねた、華やかなケーキです。

【テリーヌショコラ】
チョコレートとバター、そして少量の砂糖で作られ、しっとりとした濃厚なチョコレートケーキです。冷やして固めた後、薄くスライスして食べます。

【ムースショコラ】
非常に滑らかで軽い食感が特徴です。主に濃厚なチョコレートと生クリームを使い、しっとりとした口当たりです。冷蔵庫で冷やして固め、しっかりと冷えた状態で提供されます。


多種多様なチョコレートケーキ

チョコレートケーキはその種類によって多様な味わいと食感が楽しめます。バリエーションは無限大で、あれもこれも「チョコレートケーキ」なのです。ほんの一部をご紹介しますね。

【チョコレートチーズケーキ】
クリーミーなチーズケーキにチョコレートを加えることで、濃厚な味わいが増し、チーズの酸味とチョコレートの甘味が絶妙にマッチします。

【チョコレートクレープケーキ】
薄いクレープを何層にも重ね、間にはチョコレートクリームやホイップクリームを挟むことで、ユニークなテクスチャーと味わいのケーキに仕上がります。

【チョコレートアイスクリームケーキ】
チョコレートケーキとチョコレートアイスクリームを組み合わせ、冷凍して固めたデザートで、暑い日にぴったりの甘くて冷たいお楽しみです。

【チョコレートスポンジケーキ】
軽い食感のスポンジケーキにココアパウダーを加えて焼き上げたものです。しっとりとしていて、クリームやフルーツと合わせやすく、多くのデザートのベースとして使われます。


チョコレートケーキを選ぶ際のポイント

チョコレートケーキは、その種類が豊富で、選ぶのも楽しいケーキです。
選ぶ際のポイントをチェックして、お好みのチョコレートケーキを味わってください。

食感:しっとり、ふわふわ、濃厚など、好みの食感を選びましょう。
甘さ: 甘さ控えめなものから、濃厚な甘さのものまで、さまざまな甘さのものが楽しめます。
風味: チョコレートの種類や、他の材料との組み合わせによって、さまざまな風味を楽しむことができます。


これらのケーキは、それぞれの国の文化や歴史を反映した、個性豊かな味わいを持ち合わせています。また、近年では、チョコレートと和の食材を組み合わせた、新しいタイプのチョコレートケーキも登場しています。


チョコレートケーキの保存術

チョコレートケーキを口に入れようとしている女性


冷蔵庫での正しい保存法

冷蔵庫は、チョコレートケーキを保存する上で最も一般的な場所です。しかし、ただ冷蔵庫に入れるだけでは、せっかくの美味しさが損なわれてしまうことがあります。

【温度管理】
冷蔵庫の温度は、3-5℃前後が理想的です。
冷蔵庫の扉付近は開閉により温度変動が大きいため、ケーキが劣化しやすくなります。中程または後方の方が温度が安定しており、保存に適しています。

【ラップで包む】
ケーキの表面が乾燥しないように、ラップでしっかりと包みましょう。特にカット面は、他の部分よりも乾燥しやすいため、密閉するように注意しましょう。

【容器に入れる】
ケーキを密閉容器や専用のケーキドームに入れることで、空気に触れることを防ぎ、乾燥や他の食品の匂いが移るのを防ぐことができます。また、湿度の高い場所を避けるためにも密閉することが重要です。

【保存期間】
生クリームを使用したケーキは、3~5日、焼菓子は1週間程度が目安です。ただし、ケーキの種類や材料によって保存期間は異なります。

【野菜室で保存する】
野菜室の温度は、冷蔵室よりもやや高めに設定されていることが多く、チョコレートは、急激な温度変化を嫌うため、安定した温度の野菜室が適しています。
また、冷蔵庫の他の場所と比べて、比較的湿気が少ないため、チョコレートが湿気るのを防ぐことができます。

【他の食品との接触】
生魚や肉、にんにくや玉ねぎなど強いにおいの食品の近くに置くと、ケーキに匂いが移ってしまうことがあります。 チョコレートケーキは特ににおいを吸収しやすいため、これらの食品からは離して保管しましょう。

これらの方法により、チョコレートケーキを新鮮な状態で数日間楽しむことが可能となります。


冷凍保存のコツとポイント

チョコレートケーキの冷凍保存は、長期間保管する場合に特に有効です。冷凍することで、ケーキの劣化を遅らせることができます。

冷凍保存のポイント

【カットしてから冷凍】
ホールケーキをそのまま冷凍するよりも、カットしてから冷凍する方が、食べたいときに必要な量だけ取り出すことができ、残りを保存することができます。

【ラップで包む】
空気と触れる面積を少なくすることで、冷凍焼けを防ぎます。

【保存期間】
冷凍保存の目安は、1ヶ月程度です。ただし、冷凍庫の温度やケーキの種類によって保存期間は異なります。

【解凍方法】
冷蔵庫でゆっくりと解凍するのがおすすめです。電子レンジで解凍すると、ケーキの中心部と外側の温度差が大きくなり、食感が悪くなることがあります。

冷凍保存における注意点

【再冷凍】
解凍したケーキを再び冷凍するのは避けましょう。品質が低下し、食感が悪くなります。

【風味の変化】
冷凍することで、ケーキの風味や食感が若干変化することがあります。

【装飾やクリームは注意が必要】
生クリームやフルーツをトッピングしたケーキは、解凍後に水分が分離しやすくなるため、冷凍する前にこれらのトッピングを取り除くか、冷凍適性のある材料を選ぶことが重要です。


乾燥防止対策

チョコレートケーキは、乾燥するとパサパサになってしまい、美味しくなくなってしまいます。チョコレートケーキを保存する際には、乾燥を防ぐ工夫が必要です。

【ラップや容器を活用】
ラップや密閉容器を活用することで、乾燥を防ぐことができます。特に、切り口が露出しているケーキは、乾燥により硬くなりやすいため、切り口をしっかりとラップで覆うことが効果的です。

【乾燥剤の使用】
シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に保存することで、より効果的に乾燥を防ぐことができます。

【冷蔵庫の湿度管理】
冷蔵庫内の湿度が高いと、ケーキが湿気ってしまうことがあります。除湿剤を使用したり、冷蔵庫内の温度を調整したりして、湿度を管理しましょう。

定期的にケーキの状態をチェックし、乾燥が進んでいないか確認することも大切です。乾燥を防ぐことで、チョコレートケーキの美味しさを長く楽しむことができます。


冷凍ケーキを美味しく食べる

チョコレートアイスケーキ


冷凍ケーキのおすすめ解凍法

冷凍したチョコレートケーキを、美味しく食べるためのポイントは、解凍方法にあります
冷凍庫から出したケーキを、いきなり常温に置いてしまうと、外側は溶けても内側は凍ったままという状態になり、食感が悪くなってしまいます。

冷凍ケーキを解凍する際は、自然解凍が最もおすすめです。
ケーキを冷蔵庫に移し、ゆっくりと5時間から8時間かけて解凍することで、ケーキの質感が均一に保たれ、元の柔らかさと風味を取り戻します。冷蔵庫の温度は5℃前後が理想的です。

また、ラップで包んだまま冷蔵庫に入れると、他の食品の匂いが移るのを防ぐことができます。


解凍後のおいしい食べ方

解凍したチョコレートケーキはそのまま食べても美味しいですが、さらに美味しく楽しむためには、アレンジを加えるのが効果的です。

トッピング:生クリームやフルーツをトッピングすることで、見た目も華やかになります。
温めて食べる:オーブントースターで軽く温めると、チョコレートがとろけて、違った味わいを楽しむことができます。
リメイク:パンケーキやマフィンなどの生地に混ぜ込んで、アレンジすることもできます。


電子レンジ活用の解凍技

電子レンジを使った解凍は、時間がないときに便利な方法です。しかし、電子レンジで解凍すると、ケーキの中心部と外側の温度差が大きくなり、食感が悪くなる可能性があるため、注意が必要です。

【電子レンジでの解凍のポイント】
ラップをかける:ケーキにラップをかけて、乾燥を防ぎます。
短時間加熱:数秒ずつ加熱し、様子を見ながら解凍を進めます。ケーキの大きさや厚みに応じて時間を調整してください。
出力調整:電子レンジの出力は、500W以下に設定しましょう。解凍用の低温設定(解凍モード)があれば利用しましょう。

【電子レンジでの解凍の注意点】
加熱しすぎ:加熱しすぎると、ケーキがパサパサになってしまうことがあります。
庫内温度:電子レンジ内の温度が高いと、ケーキが溶けてしまうことがあります。


地球に優しいチョコレートケーキ

サステナブルのイメージ・成長する植物


チョコレートケーキを選ぶ時、あなたはどんなことに注目しますか?
味や見た目は大切ですよね。でも、もう一つ大切なことがあります。それは、そのチョコレートケーキがどのように作られたか、どんな材料が使われているかということです。

原材料に注目

地球環境問題が深刻化する中、私たちが日頃食べているものも、環境に大きな影響を与えています。サステナブルなチョコレートケーキを選ぶには、原材料のチェックが大切です。

【カカオ豆】
カカオの栽培は伝統的に広大な土地を必要とし、熱帯雨林が多い地域での伐採が進行することがあります。また、多くの非認証のカカオ農園では過酷な労働条件や児童労働が問題となっています。

【砂糖】
従来の砂糖栽培は、大規模な水利用と化学薬品の使用により、地域の水資源の枯渇や土壌汚染を引き起こすことがあります。また、伐採による生態系の破壊も指摘されています。

【小麦粉】
一般的な小麦生産では、集約的な農法が採用されることが多く、化学肥料や農薬の過剰な使用による環境への負荷が高まっています。

【バター(乳製品)】
乳製品産業はメタン排出の大きな源であり、温室効果ガスの排出量が高いです。また、集約的な畜産は地域の生態系に負担をかけることがあります。

【卵】
卵の生産においては、集約的養鶏場での鶏の狭い飼育スペースや大量飼育が動物福祉の問題を引き起こすことがあります。また、飼料の生産には大量の水や土地、化学肥料や農薬が必要で、環境への負荷が大きく、温室効果ガスの排出も問題となっています。


サステナブルなチョコレートケーキとは

環境に配慮し、人にも優しい方法で作られたチョコレートケーキ、それが「サステナブルなチョコレートケーキ」です

【フェアトレード認証】
フェアトレードとは、開発途上国の生産者に対して、公正な取引条件で商品を買い取り、持続可能な開発を支援する取り組みです。
フェアトレード認証を受けたカカオや砂糖を使用しているチョコレートは、生産農家が公正な取引を通じて適切な報酬を受けている証です。これにより、生産者の生活の質の向上だけでなく、労働環境の改善にも寄与しています。

【オーガニック認証・有機栽培】
化学肥料や農薬を使用せずに栽培された有機カカオや砂糖は、環境への負荷が低く、自然な風味が堪能できます。有機栽培は土壌の健康を保ち、生態系への影響も軽減します。

【地産地消】
地元で栽培された、または有機栽培された小麦を使用することで、運搬に伴う炭素排出量を削減し、土壌を健康に保つことができます。

【森林保護への配慮】
熱帯雨林の伐採を伴わずにカカオを栽培しているかどうかも、チョコレート選びの大切なポイントです。森林を保護することは生物多様性の維持に寄与し、地球温暖化の防止にもつながります。

【動物福祉】
地元で生産された有機認証製品や、動物福祉を考慮した方法で飼育された動物から得られるバター(乳製品)や卵を使用することで、輸送による炭素排出の削減、化学薬品の使用を避けることで環境負荷の低減、そして動物の健康と快適な生活条件の保証が図られます。

【サステナブルなパッケージ】
環境負荷を低減するために、リサイクル可能な素材で作られたパッケージや、シンプルで無駄のない包装の商品を選びましょう。これにより、プラスチック廃棄物の削減に貢献できます。


サステナブルなチョコレートケーキを選ぶ際のポイント

【原材料の産地】
原材料がどこでどのように生産されているか、情報を収集してみましょう。

【認証】
フェアトレード認証、有機認証、動物福祉認証など、様々な認証があります。これらの認証を取得している製品を選ぶことで、より安心してサステナブルな商品を選ぶことができます。

【企業の取り組み】
各企業がサステナビリティについてどのような取り組みをしているか、ホームページなどで調べてみましょう。



環境に優しい材料で作られたチョコレートケーキを選ぶことで、地球にも優しく、そして自分にもご褒美になる
そんな素敵なスイートタイムを過ごしませんか?







同じカテゴリの他の記事はこちら

ロスゼロブログ一覧へ

この記事を書いた人

中山

地球を愛する料理研究家であり、SDGsと食品ロスに情熱を傾けるライターです。食品ロス削減を通じて、環境保護と健康的な食生活の両立を促進し、持続可能な社会の実現を目指しています。趣味は家庭菜園。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。