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意外な栄養源!ロス食材で免疫力強化

公開日: 更新日:2025.01.19
ブルーグリーンの盾


「捨ててしまうなんてもったいない!」

毎日の料理で出る食品ロス、実はあなたの免疫力を支える力強い味方になるかもしれません。
パンの耳や野菜の皮、魚の骨など、一見捨ててしまいそうな食材には、私たちの体を元気にする栄養がたっぷり詰まっています。

食品ロスを減らしながら、家族みんなで健康を守る方法を知りたくありませんか?
このブログでは、ロス食材を活用して免疫力を高めるアイデアや、簡単に実践できるコツをわかりやすくご紹介します!


食品ロスと免疫の深い関係

木枠の黒板にIMMUNOTY BOOSTERSの文字と周囲に食材


栄養素と免疫システムの働き

私たちの体は、日々、細菌やウイルスといった外敵から攻撃を受けています。この攻撃から体を守るために働いているのが免疫システムです。免疫システムは、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除し、健康を守る防御機構です。白血球や抗体が働き、感染を防ぎ、病原体への抵抗力を高めます。

この免疫システムをしっかりと働かせるためには、バランスの取れた食事が大切です。特に、ビタミンCやE、β-カロテンなどの抗酸化物質や、亜鉛、鉄などのミネラルは、免疫細胞の働きをサポートする重要な栄養素です。これらの栄養素は、体内の活性酸素を消去し、細胞のダメージを防ぐことで、免疫力を高める効果が期待できます。


腸内環境を整え免疫力UP

腸内環境を整えることは、免疫力を高めるために非常に重要です

腸には免疫細胞の約70%が存在し、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが健康に大きな影響を与えます。
善玉菌が優勢な腸内環境では、病原体の侵入を防ぎ、免疫システムが正常に働くようサポートします。ヨーグルトや納豆などの発酵食品は、善玉菌を増やすのに役立ちます。
また、食物繊維が豊富な野菜や果物を摂取することで、腸内細菌のエサとなり、腸内フローラが活性化します。さらに、水分をしっかり摂り、適度な運動を行うことも腸の働きを促進するポイントです。

腸内環境を整えることで、免疫力が向上し、風邪や感染症の予防につながります。


食品ロス削減が健康に及ぼす影響

食品ロスを減らすことは、環境問題だけでなく、私たちの健康にも大きなメリットをもたらします

【栄養バランスの改善】
捨ててしまう部分にも多くの栄養が隠されています。皮や芯、余った食材を有効活用することで、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを効率的に摂取できます。特に、抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eは免疫力を高める上で重要です。
また、免疫システムを支える亜鉛や鉄分は、余った食材の中にも潜んでいます。

【腸内環境の改善】
家に余りがちなヨーグルトや漬物、使い切れない野菜の出がらしを発酵させたお茶なども腸内環境の改善に有効です。また、食物繊維が豊富な野菜の皮や芯は、腸内細菌のエサとなるため捨てるのはもったいない存在です。
廃棄される部分を意識的に使うことで、腸内環境が改善され、免疫力が向上します。

【心の健康】
食品を無駄なく使い切ることで、達成感や満足感が得られ、心の健康にも良い影響を与えます。

家庭で余りがちな食品の再利用を考えることは、無駄を減らしつつ栄養を最大限に活かせる賢い選択です。


捨てる前に栄養チェック

捨てられがちな野菜や果物の部分がお皿に盛られている


皮ごと野菜の栄養満点な効果

私たちは普段、野菜を食べる際、皮をむいて調理することが多いのではないでしょうか。しかし、実は、野菜の皮には、果肉部分にはない栄養や意外と多くの栄養素が詰まっています

たとえば、リンゴの皮には、果肉よりも多くの食物繊維やポリフェノールが含まれています。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘解消に役立ちます。また、ポリフェノールには、強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防に効果が期待できます。
また、じゃがいもの皮にはビタミンCが多く含まれ、免疫力を高める抗酸化作用があります。さらに、人参の皮は食物繊維が豊富で、腸内環境を整える助けとなります。

厚生労働省のデータによると、野菜の皮を取り除いた場合、食物繊維やビタミンの損失は全体の20~30%にも及ぶそうです。皮をむかずに調理すれば栄養を無駄なく摂取できるだけでなく、食品ロスの削減にもつながります。

野菜の皮には、農薬が気になるという方もいらっしゃるかもしれません。農薬を気にされる場合は、よく洗ってから調理したり、無農薬栽培の野菜を購入するなど、簡単にできる工夫で、健康と環境を両立させましょう。


廃棄部分に豊富な栄養

野菜だけでなく、果物や魚など、さまざまな食品の廃棄部分に、実は栄養が豊富に含まれていることがあります

たとえば、ブロッコリーの茎にはビタミンCやカルシウムが豊富で、細胞の働きを活性化させます。また、大根の葉には根の部分以上にビタミンAやカリウムが多く含まれています。食品成分表によれば、大根の葉にはカリウムが100gあたり400mg以上含まれ、高血圧予防や体内の塩分バランス調整にも効果があります。
さらに、スイカの皮に含まれるシトルリンは、血流を改善し疲労回復を助ける成分として注目されています。また、パイナップルの芯には、ブロメラインという消化酵素が含まれており、消化を助ける効果が期待できます。

これらの部分を捨ててしまうのは、栄養を無駄にするだけでなく、食品ロスにつながってしまいます。これらの廃棄されがちな部分をスープや炒め物、ジャムなどに活用すれば、栄養を効率よく摂取できます。


食品表示の見方と栄養価

スーパーマーケットで食品を選ぶ際、私たちはパッケージに記載された情報を参考にします。食品表示には、原材料名、内容量、賞味期限などの情報に加え、栄養成分表示が記載されています。
食品ロスを減らしつつ健康を守るには、食品表示を正しく理解することが大切です

栄養成分表示には、一食あたりのエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムなどの量が記載されています。栄養成分表示を見ることで、食品の栄養素の含有量が一目で分かります。これを基に、不足しがちな栄養素を補う選び方が可能になります。
また、消費期限賞味期限を見極めれば、まだ安全に食べられる食品を廃棄せずに済みます。消費期限は安全性を保証する期限で、賞味期限は風味の目安であることを理解しておくと便利です。
さらに、原材料名に注目することで、食品添加物の有無や栄養価の高さを判断できます。

賢く食品を選べば、食品ロスを減らしながらバランスの良い食生活を実現できます。


免疫力を高める意外なロス食材

魚の骨のゴマ揚げ


パンの耳の免疫力アップ作用

パンの耳は、ポリフェノール、食物繊維、ビタミンB群といった栄養素を豊富に含んだ「実力派」の食材です。
さらに、パンの耳はこんがり焼くことで香ばしい風味が増し、簡単にアレンジレシピに活用できます。

ラスク:パンの耳をカリカリに焼き、蜂蜜やシナモンをかけておやつに。
クルトン:スープやサラダのトッピングに。
フレンチトースト風:卵液に浸して焼くと、しっとりとした美味しさに。

食品ロスを防ぎつつ、健康もサポートするパンの耳。次回は、耳も余さず活用してみてはいかがでしょうか?
食材を大切にすることが、私たち自身の体も大切にすることにつながります!


魚の骨や頭で身体を強化する方法

魚を調理するときに出る骨や頭は、つい捨ててしまいがちな食材ですが、実は栄養の宝庫です。これらを活用することで、身体を強化し、免疫力を高めることができます。

【魚の骨や頭の栄養素】
カルシウム:骨や歯を強化し、免疫系にも良い影響を与えます。
コラーゲン:肌や関節の健康を保ち、細胞の修復をサポートします。
オメガ-3脂肪酸:炎症を抑え、免疫機能を高める作用があります。
ビタミンD:カルシウムの吸収を促進し、体内のバランスを整えます。

【簡単な活用方法】
○魚の出汁をとる
魚の骨や頭を煮込むことで、旨味と栄養がたっぷりの出汁を作れます。味噌汁やスープ、煮物に活用すると、栄養価がアップ。
○骨ごと食べられる小魚料理
小魚を骨ごと圧力鍋で煮たり、佃煮にすることでカルシウムを無駄なく摂取できます。
○唐揚げや素揚げ
骨や小さな頭をカリッと揚げることで、香ばしく、おやつ感覚で食べられるヘルシースナックに。

魚の骨や頭を活用する際は、鮮度が高いものを選び、臭みを取るために一度湯通しをすると調理がスムーズです。また、家族が楽しく食べられるよう、味付けや食べやすい調理法を工夫するとよいでしょう。

食品ロスを防ぎながら、身体も強化できる魚の骨や頭。次回、魚料理を作る際はぜひトライしてみてください!


冷やご飯で効果的に免疫力アップ

炊きすぎて余ってしまったご飯は、保温ジャーでそのまま保存? 実は、残ったご飯を上手に活用することで、免疫力アップに役立てることができます。ご飯は炭水化物だけでなく、冷めると意外な健康効果を発揮する「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」が増えるという特性があります

【残ったご飯の健康効果】
○腸内環境の改善
冷めたご飯に含まれるレジスタントスターチは腸内細菌のエサとなり、腸内フローラを整えるのに役立ちます。腸の健康は免疫力を高める基本です。
○満腹感の持続
血糖値の急上昇を抑える作用があり、間食を減らして体調管理に繋がります。
○ミネラルの補給
ご飯はカリウムやマグネシウムなどのミネラルも含んでおり、体の調子を整えます。

【簡単な活用方法】
おにぎり:冷めたご飯をそのままおにぎりに。具材には梅干しや味噌を使うと免疫力アップ効果が期待できます。
チャーハン:残ったご飯はチャーハンに最適。野菜や卵をたっぷり加えて栄養バランスを整えましょう。
雑炊やリゾット:野菜やだしと一緒に煮込むことで、温かく消化に良い一品に仕上がります。
ライスパンケーキ:ご飯を潰して卵や牛乳を混ぜ、フライパンで焼くだけで手軽な朝食やおやつに。

余ったご飯を保存する際は、冷蔵庫で2日以内に使い切るか、冷凍保存がおすすめです。解凍後も免疫力アップ効果はそのまま活用できます!
残ったご飯を賢く使って、美味しく健康をサポート。食品ロスも減らせて、家計にも地球にも優しい一石三鳥のアイデアです!


家庭で簡単ロス食品活用

食材の入ったフードプロセッサー


免疫力が低下しやすい環境の人へ

現代社会は、不規則な生活やストレスなど、免疫力が低下しやすい要因がたくさんあります。そんな環境で頑張る免疫力が低下しやすい人には、栄養バランスの整った食事が重要です。

特に忙しい日常の中で手軽に栄養を補う方法として、食品ロスになりがちな野菜の皮や根菜の端を活用するスープスムージーがおすすめです。たとえば、にんじんや大根の皮は食物繊維やビタミンが豊富です。これらを煮込みスープにすることで、体を温めながら栄養補給ができます。
また、ぬか漬けの汁やキムチの汁といった発酵食品の残り液には乳酸菌が含まれており、腸内環境の改善に役立ちます。スープや炒め物の調味料として再利用可能です。


子供の免疫力アップに

成長期の子どもは、免疫力が安定していないため、風邪をひきやすい傾向があります。そんな子供たちの免疫力を高めるには、栄養豊富で楽しい食事が欠かせません。

たとえばカラフルな残り野菜を使ったオムレツやハンバーグなどは、見た目が楽しく、栄養バランスも考えられたメニューです。
また、賞味期限間近の牛乳を使ってヨーグルトやカスタードクリームを作れば、プロバイオティクスで腸内環境を整え、免疫力向上に役立ちます。
さらに、バナナの黒くなった部分や柔らかすぎる果物、果物の皮などは、ジャムやスムージーにすることで、豊富なビタミンやミネラルを手軽に摂取することができます。

これらの工夫で食品ロスを減らしながら、子供たちの健康をしっかりサポートできます。一緒に調理を楽しむことで、食への関心も育むこともできますね。


高齢者の免疫力強化

高齢者は加齢とともに免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。そこで、高齢者でも食べやすい、消化に優しい食材が理想的です。

たとえば、乾燥して硬くなったパンは、パン粉やグラタンのトッピングに使うことで、手軽に栄養と食感をプラス。さらに、パンをスープに浸すと消化に優しくなり、体力の低下を防ぎます。
また、緑茶やほうじ茶の茶葉は食物繊維やカテキンを含みます。お茶を飲んだ後の出がらしをふりかけや天ぷらにして再利用することで、抗酸化作用を取り入れることができます。


フードプロセッサーでリメイク

食品ロスを防ぎながら簡単に栄養満点な料理を作るなら、フードプロセッサーを活用するのがおすすめです。

余った野菜の切れ端や果物の皮をペーストにして、スープやソースにリメイクしてみてはいかがでしょうか。
例えば、にんじんやカボチャの皮を細かく砕き、クリーミーなポタージュにすれば、食物繊維とビタミンが豊富な一品が完成します。また、硬くなったパンを砕いてパン粉にすれば、コロッケやグラタンのトッピングに再利用できます。

フードプロセッサーは、短時間で手間を省きながら家庭での食品ロス削減を実現する心強いアイテムです。簡単なひと手間で栄養価の高い料理を作りましょう。



捨ててしまいがちな食材の中に、実は宝のような栄養が隠されていたんです。日々のちょっとした意識の変化で、捨てられるはずだった食材が家族の免疫力を支える力強い味方に変わります。

食品ロスを減らすことは、環境にも、私たちの健康にもつながります

今日からぜひ、冷蔵庫や台所に眠るロス食材を見直し、無駄なくおいしく活用してみてください。
小さな行動が、大きな健康とサステナブルな生活へとつながります!



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この記事を書いた人

中山

地球を愛する料理研究家であり、SDGsと食品ロスに情熱を傾けるライターです。食品ロス削減を通じて、環境保護と健康的な食生活の両立を促進し、持続可能な社会の実現を目指しています。趣味は家庭菜園。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。