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買い物は投票!公正で正しい価格と商品とは。~フェアトレードを考える

公開日: 更新日:2023.12.22
買い物は投票!公正で正しい価格と商品とは。~フェアトレードを考える
こんにちは。

学生インターンの上野です。

 

今回は「名前は聞いたことある」「お店でみたことあるよ」「コーヒー豆とか」「でもいまいち仕組みはわからない」

そんなフェアトレードについてお話したいと思います。

 

 

SDGsが取り上げられることが増え環境問題や社会問題に対する関心が大きくなってきている今フェアトレードという言葉を耳にすることも多くなったのではないでしょうか。

 

今年は、バレンタインにもフェアトレード商品が採用されテレビやインターネットでもたくさんのフェアトレードチョコレートが紹介されていました。

 

実際に私の周りの人たちにアンケートをとってみたところ…

50人中42人が知っている・聞いたことがあるという回答でした。

フェアトレードのバナナ

 

フェアトレードとは

現在日本では、食品や衣服などが手に取りやすい安価な価格で販売されています。

 

その価格を実現するために、生産国(主に発展途上国)では農薬によって環境が破壊されていたり、健康に害を及ぼしたり正当な賃金が支払われていなかったりということが行われています。

 

安定した収入を得られないということが児童労働の原因にもなっています。

 

カカオの流れのイラスト

 

カカオ豆を生産→買い取り額が低額→生活が困難に→生産量をあげるために農薬の使用・児童労働→環境破壊、健康被害、教育が行き届かない→カカオ豆生産へ依存、貧困の悪化

このようにして、生産国や生産者の状況は悪化していきます。

 

(以前ブログで紹介させていただいた世界がもし100人の村だったらのDVDの中にも、まさにカカオ農場で働く幼い子供のお話があります。)

 

 

時間や労働力などを踏まえ、商品に見合った対価を支払うとても当たり前のように思いますが、これが行われていないのが現実です。

 

正当な価格で、継続的購入することによって立場の弱い発展途上国の生産者や労働者の生活の改善と自立を目指す 「貿易の仕組み」これがフェアトレードと呼ばれるものです。

食べ物や花や服のイラスト

 

このようにコーヒーやカカオ、コットンなど様々な商品が扱われています。

 

短くわかりやすくフェアトレードについて説明されているので是非こちらの動画もご覧ください。

3分でわかるフェアトレード

(FAIR TORADE JAPANホームページより)

 

日本のフェアトレードの現状


国民1人あたりの商品購入額のグラフ

(単位:円)

 

日本は他の国に比べ、フェアトレードの普及が遅れていると言われています。

 

これは2007年と少し前のデータになるのですが国民1人あたりの商品購入額をグラフにしてみました。

参照:https://noc-cotton.org/noc-fairtrade

 

しかし現在はフェアトレードの認知度も上がってきており日本でのフェアトレード商品の生産も少しずつ増えてきています。

参照:https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/foreign_market.php

   (フェアトレードジャパン)

 

 

SDGsとフェアトレード

葡萄を収穫しているイラスト

 

なんとフェアトレードは

SDGs17の項目の内8つに関与しています!

 

1 貧困の撲滅

2 飢餓のぼくめつ

5 ジェンダー平等

8 安全な労働環境

12 持続可能な生産と消費

13 気候変動への対策

16 平和と公正

17 パートナーシップの活性化

 

サステイナブルな社会の実現のためにもよりいっそうフェアトレードの促進に力をいれるべきだとも言えますね。

 

 

フェアトレード認証ラベル


国際フェアトレード認証ラベル

 

私たちにできること。

それはやはり、意識してフェアトレード商品を選ぶということではないでしょうか。

 

定められている「経済」「環境」「社会」それぞれの基準を満たしフェアトレードとして認証された商品には「国際フェアトレード認証ラベル」と呼ばれるマークがつけられます。

(売上の約数%はラベル認証団体に入ります)

 

実際のフェアトレード商品はこちらでもみることができます。

ロスゼロブログ記事

 

ここで少し豆知識!

このフェアトレードラベルにはいくつか種類があります。

 

国際フェアトレード認証ラベルのやじるし付

 

このマークは右に矢印がついています。

 

これは裏面で原材料と調達方法を確認してくださいという意味です。

ノーマルのラベルが認証原材料100%の商品につくのに対しこのマークは認証原材料20%以上のものからつけることができます。

 

フェアトレードマーク

このマークは商品の1部の材料にフェアトレードに認証されたものが使用されていることを示します。

 

例えば、ミックスナッツの内カシューナッツだけが承認されているものの場合左上のラベルがつきます。

 

このようなラベルが使用されるようになったことでラベルをつける事ができる商品の幅が広がりました。

 

こういったラベルの違いに注目しても面白いのではないでしょうか!

 

 

フェアトレードに取り組んでいる企業

選んで買い物をする人のイラスト

 

またお店でラベルのついた商品を探すだけでなくフェアトレードに取り組んでいる企業を知ることも、1つの方法です。

 

スターバックスコーヒーやコメダ珈琲成城石井などは有名です。

 

認証製品一覧

 

(フェアトレードジャパン)

クリームラテのイラスト

これらのフェアトレード商品はもしかすると少し高いと感じるかもしれません。

しかしそれが、正当な価格で取引された商品であり、本来あるべき価格なのです。

 


さいごに


「買い物は投票」という言葉があります。

 

何かひとつの商品を購入する。

これは小さなことのように思えますが自分の意思を伝える、主張する、とても大切な行為です。

 

皆さんもお買い物をする際には購入する前にどうしてこんなに安いのか、この価格の内訳は正当なのか生産国のことを、生産者のことを少しだけ考えてみてください。

 

そして是非、フェアトレードマークを探してみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

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