旬の野菜や果物を美味しく保存し、料理に役立てたい!
そんな方におすすめなのが、干し野菜です。
干し野菜は、旨味が凝縮され、栄養価も高いので、日々の料理に積極的に取り入れたい食材です。また、果物を大量に頂いたときにはドライフルーツにすることで、保存期間がぐっと伸びます。
節約にもつながる干し野菜・ドライフルーツの魅力を存分に味わって、食卓を彩りましょう!
皮も使う栄養豊富な干し野菜
皮や芯に含まれる栄養がとれる
通常、野菜の皮や芯は捨てられがちですが、これらには多くの栄養素が含まれています。特に、皮には食物繊維やビタミンが豊富に存在し、芯にはミネラルや抗酸化物質が集中しています。
例えば、干しキャベツには生の状態よりも多くの食物繊維が含まれています。これにより、消化促進や腸内環境の改善に役立ち、日々の健康維持につながります。
旨味が凝縮
干し野菜の魅力の一つは、水分が減少することで旨味成分が濃縮される点にあります。野菜を干す過程で、水分が蒸発し、グルタミン酸やアスパラギン酸などの旨味成分が相対的に増加します。
干しトマトでは、生の状態よりも旨味が強くなります。この変化は、料理に深みと複雑さを加え、さまざまな料理の風味を高めるのに役立ちます。干し野菜を使うことで、日常の料理がより一層味わい深いものに変わります。
無駄をなくそう!
家庭で余った野菜や果物を乾物に変えることで、食品の廃棄を減らすことができます。また、自家製の乾物は、煮物やスープ、サラダやスイーツなど、様々な料理に活用できるため、日々の食費を抑える効果が期待できます。
簡単な乾物作り
おすすめの野菜や果物
乾物にするのにおすすめの野菜や果物はいくつかありますが、特におすすめのものをご紹介します。
トマト:甘みが凝縮され、非常に美味しくなります。
キノコ類:シイタケやマイタケなどは乾燥させることで味が強くなり、保存も利きます。
ほうれん草:料理に使いやすくなります。
にんじん:スープや炒め物に最適です。
ズッキーニ:チップスのように食べられます。
赤ピーマン:色鮮やかで栄養価も高いです。
りんご: 甘みが凝縮されて、自然な甘みを楽しめます。
バナナ: チップス状になり、カリカリとした食感になります。
パイナップル: 甘酸っぱい味わいで、ヨーグルトやサラダのトッピングに最適です。
キウイ: 酸味が凝縮されて、爽やかな味わいです。
いちじく: 濃厚な甘みとプチプチとした食感が特徴です。
簡単な乾物の作り方
家庭での乾物作りはとても簡単です。
まず、野菜を薄くスライスし、余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ります。にんじんや大根は約2mmにスライスするとよいでしょう。
スライスした野菜を干しネットやザルに重ならないように並べ、直射日光を避けた風通しの良い場所に置きます。定期的に裏返すことで均等に乾燥させることができます。
約1~2日間かけて野菜を完全に乾燥させましょう。
野菜の干し方
室内での干し方
窓の近くや通気性の良い場所を選びましょう。
また、乾燥を促進するために、扇風機を使うのも一つの方法です。ただし、直接風が当たりすぎないように注意が必要です。
室内での乾燥には、通常2~3日かかります。一定の湿度と温度を保つことで、乾物の品質を最大限に保つことができます。
日干し
日干しは、自然の力を利用してゆっくりと乾燥させる方法で、特に太陽の光が強い日に適しています。
この方法は、野菜の旨味や色を最大限に保つことができます。
夏場であれば薄切りにすると半日もすればしっかりと乾きますが、冬場や天気が良くない場合は時間がかかるという欠点があります。
オーブンでの干し方
オーブンを使うと、一定の温度で速やかに乾燥させることができ、天候に左右されません。
しかし、温度設定や時間の管理が重要で、過乾燥を防ぐために定期的に確認が必要です。
また低温で長時間乾燥させることがポイントです。
食品乾燥機(ディハイドレーター)
食品乾燥機を使用するとオーブンと同じく短時間で乾燥することもできます。
オーブンと異なるのが、低温で乾燥した風を当て続けることができるので、野菜や果物の酵素を破壊せずに乾燥させることができます。
また日光に当てないので変色もすくなく済みます。
干物の保存術
乾物の保管方法は水分をしっかり飛ばしているかどうかで大きく変わります。特にセミドライの場合はカビを防ぐために以下の方法をとってください。
冷蔵庫でカビ防止
干物を長持ちさせるためには、カビの予防が重要です。
冷蔵庫は低温で湿度が管理された環境のため、カビの発生を防ぎます。特に、湿気が多い季節には冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫内でも密封された容器に入れることが必須です。これにより、他の食品の臭いが移るのを防ぎ、カビの発生をより効果的に防ぐことができます。
乾燥剤の活用方法
干物の保存には、乾燥剤を活用しましょう。特にシリカゲルや乾燥剤は、湿気を吸収し、干物を乾燥した状態に保つのに役立ちます。
乾燥剤は小袋等にいれ、干物と直接接触させないようにしてください。
乾燥剤の状態を定期的に確認し、湿気を吸収し切っている場合は新しいものに交換しましょう。
乾物の活用方法
即席スープ
干し野菜は即席スープの材料として最適です。
干しキャベツや人参をお湯に入れるだけで、栄養豊富なスープがすぐに作れます。干し野菜の旨味がスープに溶け出し、短時間で風味豊かな味わいを楽しむことができます。
写真は野外で乾燥野菜と水を鍋に入れて味噌汁を作った時のものです。アウトドアでも乾燥野菜であれば重くないうえ、温度も気にしなくても大丈夫なので、大変便利です。
煮物
干し野菜は煮物に最適です。
特に、干しキャベツや人参、大根などは煮込むことで素晴らしい風味を放ちます。
干し野菜を使った煮物は、乾燥によって旨味成分が凝縮されているため、通常の煮物よりも味わい深くなります。例えば、干し野菜を使った味噌煮込みうどんは、野菜の甘みと味噌の風味が絶妙にマッチし、寒い日にぴったりの温かい料理になります。
干し野菜をリゾットに加えることもおすすめです。
サラダ
干し野菜はサラダにも活用できます。特に、干しトマトやピーマンがおすすめです。
乾燥により旨味が凝縮された干し野菜とフレッシュな野菜を組み合わせることで、味わいのコントラストが楽しめます。
酢の物・漬物
干したキュウリやナスなどを水で戻します。お酢・塩・砂糖で味を調えた酢の物のたれや漬物のつけ液を用意します。
水で戻した干し野菜に、わかめなどの新鮮な野菜、ゴマやネギなどのトッピングを施して、酢の物のたれでさっと和えると、さわやかな酢の物となります。
水で戻した干し野菜をつけ液にいれ、トウガラシやショウガなどを加え、密閉容器にいれて、冷蔵庫で一晩から数日間漬け込むと、おいしいお漬物ができます。
生の野菜を使う時とは異なる食感ですが、旨味が出るのでおいしく食べることができます。
スイーツ
レーズンやベリーなどのドライフルーツをケーキに入れると、しっとりとした食感に、程よい甘味と酸味ががプラスされ、より深みのある味わいになります。
また、ドライフルーツはオートミールやホットケーキのトッピングにもぴったりです。
ドライフルーツの種類や量によっても、味わいや香りが変わってきます。お好みのドライフルーツや組み合わせを見つけて、自分だけのオリジナルのトッピングを楽しんでみてください。
日本では昔から干し柿や切り干し大根など、たくさんとれた野菜やフルーツを干して食べる習慣があります。
私もいろんな乾物を作って使って楽しんでいます。
野菜を使いきれなかったときには漬物にするか、乾物にするのが保存期間が延びるのでお勧めです。特に干す場合は旨味が凝縮し、嵩(かさ)が減り、軽くなるので日常使いから非常時の保存食としてまで大変便利です。
干し網は100円ショップ等にも売っているので、ぜひお試しください!!
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