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夏の食卓を彩るきゅうりの魅力と食品ロス削減の一歩

公開日: 更新日:2024.07.22
きゅうり

夏真っ盛りできゅうりが旬を迎えるこの季節、皆さんきゅうりはどこの部分まで食べますか?
実はこのきゅうり、端から端までまるまる一本食べることができるんです。


きゅうりは夏に食べるのがおすすめ

ボウルに入ったきゅうり

夏野菜のイメージがあるきゅうり。きゅうりは夏に食べるといい、とされているのには、次のような理由が挙げられます。

【旬だから】
きゅうりは、6月から8月にかけてが旬の野菜です。旬の野菜は、栄養価が高く、味も香りも良く、価格も比較的安価です。

【水分補給】
きゅうりは約95%が水分でできています。夏は汗をかきやすく、脱水症状になりやすいので、きゅうりを食べることで、水分補給を効率的に行うことができます。

【体を冷やす】
きゅうりは体を冷やす効果があると言われています。夏は暑くて体力が消耗しやすいので、きゅうりを食べることで、体を涼しく保ち、疲労回復にも役立ちます。

【カリウム豊富】
きゅうりはカリウムを豊富に含んでいます。カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する効果があり、むくみや高血圧の予防に効果があります。夏は汗をかきやすく、ナトリウムを失いやすいので、きゅうりを食べることで、ナトリウムバランスを整えることができます。


おいしいきゅうりの選び方

【全体にハリとツヤがある】
新鮮なきゅうりは、全体にハリとツヤがあり、ピンとした張りが感じられます。しんなりしているものや、表面にしわがあるものは避けましょう。

【緑色が濃い】
緑色が濃いものは、日光を十分に浴びて育った証です。薄緑色や黄色っぽいものは、完熟しすぎていたり、栄養不足の可能性があります。

【イボがしっかりしている】
イボがしっかりしているものは、皮が厚く、みずみずしい傾向があります。イボが取れかけていたり、やわらかいものは避けましょう。

【太さが均一】
太さが均一なものは、生育にムラがなく、味が良いと言われています。先細りしているものや、太さにばらつきがあるものは避けましょう。

【ヘタが新鮮】
ヘタが濃い緑色で、みずみずしいものは新鮮です。茶色く枯れているものや、切り口が乾いているものは避けましょう。

【手に持ったときにずっしりくる】
新鮮なきゅうりは、手に持ったときにずっしりとした重みを感じます。スカスカしているものは、水分が抜けている可能性があります。


きゅうりはどこまで食べる?

きゅうりを食べる子ども

私はつい最近まで、きゅうりの端を捨ててしまっていました。食べたくないからという理由ではなく、なぜか”捨てるもの“という意識がありました。
捨てる事は、食品ロスにも繋がるので、美味しく食べられるのなら、食べたいものです。果たして、きゅうりはどこまで食べられるのでしょうか?


きゅうりの端は食べられる?

一般的に、きゅうりの端は食べても健康に害はありません。しかし、苦味成分であるククルビタシンが多く含まれているため、苦味が気になる場合は切り落とした方がよいとされています。
ククルビタシンは、きゅうりの自衛成分で、虫や病気から身を守るために作られます。茎に近い方の端ほど、この成分が多く含まれています。


アク抜き

きゅうりはアク抜きをすることで、ククルビタシンが水に溶け出し、苦味が軽減されます。これによって、きゅうりを端まで食べる事が出来るかもしれません。

きゅうりのアク抜きのやり方はとても簡単です。

【断面くるくる】
1.きゅうりをよく洗います。汚れや農薬が残っている可能性があるので、流水でしっかりと洗い流します。
2.きゅうりの茎側の端を、約1.5cmほど切り落とします。切り落とした端は捨てずにとっておきます。
3.きゅうりの切り口と、切り落とした端の切り口を、くるくるとこすり合わせます。こすり合わせることで、白い液体が出てきます。これが、ククルビタシンを含むアクです。
4.こすり合わせたら、水でアクを洗い流します。

【塩もみ】
きゅうりを薄くスライスまたは適当な大きさに切った後、塩をまぶして軽くもむ。5〜10分ほど置いてから、しっかりと水洗いするか、手で軽く絞って塩分とともにアクを除去します。

【水にさらす】
切ったきゅうりを冷たい水に10分程度さらす。これは特に夏場に冷たいきゅうりを楽しむ際にも役立ち、苦味が軽減されると共に、シャキシャキとした食感が増します。


イボの部分は?

きゅうりの表面にはイボの部分があります。私は、この部分も端の部分と同じようになんとなく削ってからきゅうりを食べていました。
しかし、このイボの部分は、特に栄養が悪いわけではなく、全体として食べることができます。イボはきゅうりの自然な特徴の一部であり、特に問題となる成分を含んでいるわけではないのです。
私はこの事を知ってから、きゅうりをそのまま食べる場合も、気にすることなく食べるようになりました。


まるまる食べられる野菜

ピーマンとナス

今までの私のように、野菜の端やヘタは、”捨てるもの”という意識がある人も少なくはないかなと思います。実は食べられるということを知って、私が最近まるまる食べるようになった野菜を紹介します。

【ピーマン】
ピーマンはヘタや種、芯まで含めて全て食べることができます。ピーマンをまるまる食べることは、栄養を最大限に利用する意味でおすすめされています。
特にヘタの部分にはビタミンCが豊富に含まれています。苦味がありますが、加熱すると和らぐので、炒め物や煮物などに活用できます。

 【ナス】
ナスのヘタは、実とつながる軸の部分と花びらのように広がる部分(ガク)に分かれています。軸の部分は硬く、栄養価はナス本体より低いと言われています。ガクは、ナス本体よりもβ-カロテンや食物繊維、ビタミンCなどの栄養価が豊富と言われています。
ナスの場合は軸の部分だけ除去し、ガクは細かく刻んで、ナス本体と一緒に調理するのがおすすめです。


食品ロス削減に貢献

日本の食品ロスは年間約500万トンとも言われていますが、その中には私たちが気づかずに捨てている過剰除去の部分も含まれています。それには今回紹介したきゅうりの端や野菜のヘタも含まれます。
私のように、無意識で捨てていた人たちに、まずは、”食べられる”、”栄養がある”という事を知ってもらい、食品ロス削減に繋がってほしいなと思っています







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この記事を書いた人

菱本

京都府出身。食べることが趣味で、とにかくもったいないものをほっとけない性格。笑顔が大好き。世界中に一人でも多く笑顔になる人が増えてほしい!と願い、まずは自分自身が明るく元気に頑張っています!

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。