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クリスマスはサステナブルに

公開日: 更新日:2024.12.01
クリスマスツリーとオーナメント

今年も終わりに近づき、街中はクリスマスムード一色ですね。キラキラと輝くイルミネーションや、ショーウィンドウに飾られた華やかなディスプレイを見るたびに、心が躍る人も多いのではないでしょうか。
しかし、一年で最も楽しい季節であるクリスマスの裏側には、環境問題という大きな課題が隠れています

近年、環境問題が深刻化する中、私たちの暮らし方に対する意識も高まってきました。特に、過去一の物価高と言われる今年は、より一層、環境に配慮した消費、お財布に優しい消費が求められています。

そんな時代に合わせた、環境に優しいクリスマスの過ごし方や、サステナブルなギフトの選び方など、クリスマスを心豊かに過ごす方法を考えてみませんか。


エコなクリスマス

クリスマスディナーとキャンドル

自然素材のデコレーション

家庭用のクリスマスツリーやリースは、プラスチックだけでなく、PVCやポリエチレンなど、より耐久性のある素材で作られるようになりました。また、デザインの多様化もあり、使い捨てではなく、長く使えるものになりました
そして近年では、エコ意識の高まりにより、生木のモミの木や、竹や木を使った手作りのツリーやリースなど、自然素材を使ったクリスマスデコレーションが見直されています。

自然素材を利用することは、サステナブルな祝祭を彩る素敵な方法です。
生木を選ぶ場合、その木は成長過程で炭酸ガスを吸収し、クリスマス後にはリサイクルやコンポスト化が可能です。また、プラスチック製であっても、リサイクル素材で作られたツリーや、使用済みのペットボトルを再利用したリースなど、環境に配慮した製品が登場しています。


手作りオーナメントで飾り付け

市販のオーナメントも素敵ですが、手作りオーナメントには、また違った魅力があります。

廃材を利用してオーナメントを作ることは、不要な物資の有効活用につながり、無駄を減らすことができます。
たとえば、子どもと一緒に、松ぼっくりやどんぐりに絵を描いて飾り付けたり、使わなくなったボタンやリボンを組み合わせてオリジナルのオーナメントを作ってみましょう。世界に一つだけのオーナメントは、きっと愛着がわくはずです。
また、オーナメントを作りながら、子どもと一緒にSDGsについて学ぶこともできます

オーナメントづくりは家族の絆を深める共有体験となり、特別な思い出作りにも役立ちます。


省エネクリスマスライト

クリスマスの夜を彩るイルミネーションは美しいですが、一方で、多くの電力を消費します。そこで、省エネのクリスマスライトを選ぶことが大切です。

省エネクリスマスライトの利用は、節電と長期的なコスト削減に繋がります。
LEDライトは、従来の白熱灯に比べて消費電力が約10分の1であり、その寿命は通常の電球の25倍以上と言われています。これにより、長期にわたって電気代の節約が可能です。また、発熱量も少ないため、火災のリスクも低減できます。

ライトにタイマーを設定することで使用する時間をコントロールし、必要以上の電力消費を抑えることができます。さらに、ソーラーライトは太陽光で充電できるため、環境にも優しく、経済的です。


食品ロスをなくす工夫

クリスマスは、年に一度の特別なイベント。ケーキやいつもよりちょっと豪華な料理を準備したり、華やかな食卓をご用意されるご家庭も多いのでは?

でも、同時に、たくさんの食べ物が余ってしまうこともあります。

しかし、事前に計画を立てることで、食品ロスを減らすことができます
事前に正確な人数を把握し、一人当たりに必要な食材量を計算することで、作り過ぎを防ぐことができます。また、残った食材は次の日の料理に活用したり、食品を保存する適切な方法を取り入れることで長く美味しく食べられます。

これにより、食品を無駄にすることなく、家庭内での食品ロスを大幅に削減することが可能です。また、地元の食材を使った料理を取り入れることで、地域の生産者を応援し、フードマイレージを削減することもできます。


サステナブルなギフトガイド

手作りのカード

エシカルブランドのギフト

クリスマスのプレゼント選び、悩みますよね。

最近では、人にも環境にも配慮した「エシカルブランド」と呼ばれるものがたくさんあります。フェアトレードで作られたチョコレートや、オーガニックコットンで作られた洋服など、種類も豊富です。これらの製品を選ぶことで、途上国の生産者を支援したり、環境負荷を減らすことにつながります。

エシカルブランドは、公正な労働条件、環境保護、持続可能な資源利用を重視しています。例えば、フェアトレードチョコレートは、生産者への適正な賃金が支払われているため、彼らがより良い生活を送るための支援になります。

贈る相手のことを考えながら、その人の価値観に合ったエシカルブランドのギフトを選んでみましょう。きっと、心のこもったプレゼントになるはずです。


サステナブルな素材のアイテム

プレゼントを選ぶ際は、素材にも注目してみましょう。
サステナブルな素材のアイテムを選ぶことは、資源の循環利用と環境保護の実践です。再生可能な素材やリサイクルされた素材を使用した商品は、環境への負担を大幅に減らします。

リサイクル素材で作られたバッグや、オーガニックコットンで作られたタオルなど、サステナブルな素材で作られたアイテムは、長く愛用できるものがたくさんあります。例えば、オーガニックコットンは、農薬や化学肥料の使用を最小限に抑えて栽培された綿花から作られています。肌に優しく、環境にも優しいアイテムです。また、竹や木などの自然素材で作られた文具や、天然石を使ったアクセサリーなどもおすすめです。

これらのアイテムは、自然の温もりを感じられ、贈る相手にも喜ばれることでしょう。


エコフレンドリーな包装

プレゼントを包む包装も、サステナブルを心がけたいものです。エコフレンドリーな包装を選ぶことは、ギフトを贈る際にも環境への配慮を示す方法です。

リサイクル可能な包装紙や、布製のギフトバッグを使うことで廃棄物を減らすことができます。また、ラッピングテープの代わりにマスキングテープや麻ひもを使うのもおすすめです。

さらに、手書きのメッセージカードを添えることで、より気持ちが伝わるプレゼントになります。


体験ギフトで思い出を

形に残るプレゼントも良いですが、体験型のギフトもおすすめです。体験ギフトで思い出を贈ることは、物質的なものではなく、経験としての価値を伝えます

例えば、美術館や植物園の入場券、ヨガ教室の体験レッスンなど、思い出に残る体験をプレゼントすることで、モノを増やさずに喜んでもらえます。料理教室やワークショップのチケットは、新しいスキルを学び、持続可能なライフスタイルを支援する素敵な方法です。
また、エコツアーやクラフト作りなど、環境教育にもつながる活動は、受け取った人にとって有意義な時間となるでしょう。

さらに一緒に料理教室に参加したり、温泉旅行に行ったりするのも、単なるプレゼントではなく、大切な人と過ごす貴重な時間となります。


未来へ繋がるクリスマス

サンタ帽をかぶってリビングで談笑する家族

子どもたちへ伝えるサステナブル

クリスマスは、一年で最も華やかで心温まる季節です。しかし、その裏側では、大量の資源が消費され、環境への負荷も大きくなっています。私たち大人たちは、この状況を深刻に受け止め、より持続可能なクリスマスを創出する責任があります。

子どもたちは、未来を担う世代です。私たち大人が率先してサステナブルなライフスタイルを実践し、その大切さを伝えることが重要ではないでしょうか。

○一緒にプレゼントを選んだり、手作りプレゼントを作ったりする
○環境問題について話し合い、意識を高める
○地域で行われている環境保護活動に参加する

これらの活動を通して、子どもたちは環境問題に対する意識を高め、持続可能な社会を創出するための第一歩を踏み出すことができるでしょう。


地球に優しいクリスマスの過ごし方

クリスマスは、一年で最も心躍る季節の一つですが、同時に、地球環境への負荷も大きくなる時期でもあります。そんなクリスマスを、より環境に優しく、そして心豊かに過ごすために、私たちにできることはたくさんあります。

【地元の食材を大切に】
旬の食材を活用:地元の旬の食材を使うことで、輸送によるCO2排出を減らし、新鮮な味覚を楽しむことができます。
地産地消を心がける:地元の農家さんやお店から直接食材を購入することで、地域経済を活性化させましょう。
自家製料理に挑戦:市販の加工食品ではなく、手作り料理を増やすことで、食品ロスを減らし、素材本来の味を楽しむことができます。

【エネルギーを賢く使う】
キャンドルライトを楽しむ:電気を使わないキャンドルライトは、温かみのある雰囲気を演出するだけでなく、エネルギー消費を減らすことにもつながります。
暖房の設定温度を見直す:暖房の設定温度を少し下げるだけでも、エネルギー消費量を大幅に減らすことができます。
断熱材の見直し:窓やドアの隙間を塞ぐなど、断熱効果を高めることで、暖房効率をアップさせましょう。

このようにして、クリスマスを地球に優しい形で祝うことで、環境への配慮を実践するとともに、未来への思いやりを示すことができます。



クリスマスは、単なるイベントではなく、未来の地球のために、私たちが行動できるチャンスです。
一人ひとりが小さな行動を積み重ねることで、より良い世界を作るきっかけとなるかもしれません。






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この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。