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手延べ素麺、おいしさを 最大限 に引き出す!

公開日: 更新日:2024.11.22
素麺の天日干し

ロスゼロでお取り扱いすることになった【手延べ素麺】
普段と同じように作って、試食してみました。

「美味しくない」
「油臭い」
「うーん」

スタッフの評判は散々。

これではいけないと、しっかり調理方法を教えていただき、調理した結果

「美味しい!」
「見た目からして違う!」

と、今度は大好評。

調理の仕方ひとつで、味もコシも喉越しも変わるなんて、びっくりです。


手延べ素麺のちゃんとした調理方法を知らず、手延べ素麺は「美味しくない」と思っている方がいるのでは?

手延べ素麺の美味しさを最大限に引き出すためには、ちょっとしたコツがあるんです。

手延べ素麺と機械製麺の違い、保存方法、そして美味しくなる調理法まで、しっかりご紹介します!


手延べ素麺と機械製麺の違い

ゆがいた時の手延べ素麺と機械製麺の違い

製法の違い

手延べ素麺と機械製麺は、その製法に大きな違いがあります。

【手延べ素麺】
手延べ素麺はその名の通り、手作業による伸ばし工程が特徴です。主に国産の小麦粉、塩、水に植物油を加えた生地を、職人が手で引き延ばし、熟成を繰り返しながら作られます。
この方法では、小麦粉と水の生地を何度も繰り返し引き伸ばし、非常に細い麺を作り出します。手作業による細かな調整が可能であり、素麺本来の「コシ」を最大限に引き出します。この手間をかけることで、独特の食感とコシが生まれ、風味が増します。
手延べ素麺の製法は、長い歴史と伝統を持つ日本の食文化を象徴するものです。職人の技と経験が、麺の品質に大きく影響します。

【機械製麺】
機械製麺は大量生産に適しており、生地をローラーで薄く伸ばし、カッターで切り出すという機械的な工程で作られ、その一貫性と安定した品質が魅力です。
延べに比べて時間とコストを大幅に削減できますが、手延べ素麺のような繊細な風味やコシは出にくいのが特徴です。


手延べ素麺と機械製麺の比較

生産速度とコスト

手延べ素麺と機械製麺では、生産速度とコストが大きな違いとなります

手延べ素麺は製造に時間がかかり、その分コストも高くなりますが、その代わりに得られるのは独特の食感と風味です。価格も高くなりがちなので、特別な日の食事や、贈り物などにもおすすめです。

機械製麺は一時間に数千キロを製造できる効率の良さが魅力で、経済的にも手頃です。しかし、これには手作業でしか出せない繊細な食感が欠けることがあります。
機械製麺は、手延べ素麺よりも価格が安いため、日常的に食べるには手が届きやすいというメリットがあります。


食感や風味

手延べ素麺と機械製麺は、製法だけでなく、食感や風味も異なります

手延べ素麺は、コシが強く、つるっとした喉越しが特徴です。小麦本来の風味も豊かで、噛むほどに旨みが広がります。一方、機械製麺は、手延べ素麺に比べてコシはやや弱く、食感も少し異なります。

どちらもその特性を活かした料理に適しており、用途に合わせて選ぶことで、食卓がより豊かになります。


手延べ素麺の正しい保存方法

スマホで室内温度管理のイメージ

手延べ素麺を美味しく保存するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

湿気を避ける保存法

手延べ素麺は、湿気を非常に嫌います。湿気が多いと麺が固まりやすくなり、カビが生える原因にもなります。

保存する際は、まず密閉できる容器やジップロックバッグを使用しましょう。これに加えて、乾燥剤を一緒に入れることで湿気を効果的に防ぐことができます。

また、キッチンなどの湿度が高くなりがちな場所は避け、なるべく乾燥している冷暗所に保管することが理想的です。

これにより、素麺が長持ちし、いつでも美味しくいただける状態を保つことができます。


温度管理を徹底する

素麺の保存において、温度は非常に重要な要素です。高温多湿の環境は素麺の品質を損なうだけでなく、害虫の発生やカビの繁殖にもつながります。

保存する際は、温度が一定の冷暗所を選びましょう。
特に夏場は室温が高くなるため、可能であれば冷蔵庫での保存をおすすめします。ただし、冷蔵庫内でも他の食材のにおいが移ることがあるため、素麺専用の密閉容器を使用するとより安全です。

適切な温度管理により、素麺のフレッシュな状態を長期間維持することが可能です。


直射日光の避け方

直射日光は、手延べ素麺の品質を著しく低下させる原因となります。特に、窓際など日光が直接当たる場所での保管は避けてください

素麺が日光にさらされると、色が変わるだけでなく、麺の風味や食感も劣化します。保管場所を選ぶ際は、必ず日の当たらない場所、例えばキャビネットの奥や押し入れなどを選びましょう。
また、透明な容器を使用する場合は、容器自体を暗い布や紙で覆って日光を遮ると良いでしょう。

これにより、日光による品質の低下を防ぎ、常に最高の状態で素麺を楽しむことができます。


以上のポイントを守ることで、手延べ素麺を最適な状態で保存し、いつでも美味しくいただくことが可能です。
日常のちょっとした注意が、素麺をより一層楽しむための秘訣となります。


美味しい手延べ素麵の調理法

沸騰するお湯と素麺

手延べ素麺を美味しくいただくためには、その調理の仕方が非常に大切です。ちょっとの違いで、麺の食感や風味が大きく変わってきます。

素麺の茹で方

手延べ素麺を美味しく茹でるためには、まず、お湯の中で素麺が踊るくらいの、沸騰したたっぷりのお湯を用意します。一人前約100グラムの素麺をゆでる際は、水2リットルと塩大さじ1を目安にしてください。
素麺は、たっぷりの熱湯で一気に茹でることで、コシがしっかりと出て、風味も損なわれません。麺を鍋に入れる前に、束になっている素麺をほぐしておくと、均一に茹でることができます。

素麺を鍋に入れた後は、箸で優しくかき混ぜ、均一に熱が行き渡るようにします。茹で時間は麺の種類や太さによって異なるので、パッケージに記載された指示に従いましょう。一般的には1分半から2分が目安です。

茹で上がりの目安は、麺の中心まで火が通っていることです。麺を箸で取り上げて、中心部分が白く残っていなければOKです。
茹で過ぎは避け、素麺がほどよく柔らかくなったらすぐに火を止めることがポイントです。


失敗しないコツ

手延べ素麺の茹で方で失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

最も重要なのは、鍋のお湯が完全に沸騰していることです。沸騰したお湯で素麺を茹でることにより、麺全体が均一に加熱され、一定の食感を実現します。沸騰していないと、麺の茹で上がりが均等にならず、硬い部分と柔らかい部分が混在してしまう可能性があります。

鍋に麺を入れる際に、麺同士がくっつかないように注意しましょう。くっついてしまうと、火が通りにくくなり、ムラができやすくなります。また、素麺を入れた後はすぐにかき混ぜることで、麺同士がくっつくのを防ぎます。

茹で過ぎにも注意が必要です。茹で過ぎると、麺が柔らかくなりすぎてしまい、コシがなくなってしまいます。茹で過ぎを防ぐためには、タイマーを使うなどして、茹で時間を正確に測ることが大切です。

これらのポイントに注意することで、毎回理想的な茹で上がりを実現できます。


流水もみがポイント

手延べ素麺を茹でた後の冷却工程は、麺の食感を左右する重要なステップです。茹であがった素麺を冷水でしっかりと締めることで、さらに食感が良くなります。

茹で上がった素麺は、ざるに移して、氷水をかけます。そしてすぐに流水でよく洗いましょう。できるだけ冷たい流水で麺を揉み洗いすることで、麺の表面がツルツルになり、喉越しがよくなります。また、麺の温度を素早く下げることで、コシが保たれます。

流水で洗う際は、氷水を使うと、さらに冷たく締まります。流水で洗う時間は、30秒から1分程度が目安です。麺が冷めすぎると、味がぼやけてしまうので注意しましょう。

この工程を丁寧に行うことで、素麺本来のコシと風味を最大限に楽しむことができます。



手延べ素麺を美味しく頂く

素麺のアレンジ料理

適切な短時間保存

素麺を流水で締めた後は、食べるまで美味しさを保ちたいものですね。

【冷水に浸けておく】
素麺を締めた後、しばらく冷水に浸けておくと良いです。これにより、麺が乾燥せず、つるつるとした食感を保つことができます。
ただし、長時間浸けると水っぽくなったり、風味が損なわれる可能性があるため、浸けておく時間は10~20分程度が目安です。

【ざるに上げて水を切る】
素麺を冷水から上げたら、ざるに移して水を切りましょう。このとき、麺が乾燥しないように注意が必要です。
軽く水を切った後にラップをかけたり、清潔な湿らせた布巾を上にかけておくと、表面が乾燥せずに適度な湿り気を保てます。

【食べる直前にもう一度軽く締める】
時間が経って麺が少し緩んでしまった場合は、食べる直前に冷水で軽く締めるとよいです。これで再びシャキッとした食感を取り戻せます。


素麺は冷やしすぎると風味が損なわれることがあります。氷水に長時間放置するのではなく、必要に応じて取り出すのが良いでしょう。

保存の際は常温で放置せず、冷たい状態を保つようにしてください。特に夏場は、麺が傷むのを防ぐためにも冷水管理が重要です。

これらの方法を実践すれば、素麺を食べるときまで美味しさを保つことができます。すぐに食べない場合でも、麺本来のつるつる感やコシをしっかり楽しむことができるでしょう。


いろいろなアレンジ

シンプルにお出汁と薬味、具材でいただく素麺も美味しいですが、シンプルな味ゆえ、いろいろなアレンジを楽しむことができます。

温麺や炒め物などに使う時も、調理工程は同じです。しっかりしめてから、アレンジ料理にお使いください

素麺は夏だけの食べ物ではないのです。
ぜひ、いろいろなアレンジで、夏以外の季節でも、素麺を楽しんでくださいね。




手延べ素麺を正しい調理法で食べると、そのおいしさは格別です
ぜひ、ご家庭でも手延べ素麺を美味しく味わってください。







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この記事を書いた人

菱本

京都府出身。食べることが趣味で、とにかくもったいないものをほっとけない性格。笑顔が大好き。世界中に一人でも多く笑顔になる人が増えてほしい!と願い、まずは自分自身が明るく元気に頑張っています!

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。