野菜ペーストでおやつ作り
野菜ペーストとは?
野菜ペーストとは、野菜を煮詰めたりすりつぶしたりして、なめらかにしたものを指します。ポタージュやスムージー、ソースなど、用途は多岐にわたります。
 野菜ペーストは、ヘルシーな野菜生活が手軽になる、食品ロス削減にも 繋がる、作り方が簡単など様々なメリットがあります。ちなみに、保存期間は冷蔵で4日、冷凍で1か月が目安です。
詳しくは前回、ご紹介しているので、見ていただけるとうれしいです。
- 【野菜ペーストvol.1】野菜ペーストと夏に嬉しい爽やかドリンク
 - 私が今回野菜ペーストに着目した理由は、暑くなってきたこの頃、毎日のように冷製スープが飲みたくなったからです。市販の牛乳で割る粉末スープより健康的で、かつお手頃価格で、さまざまな野菜を摂るために、自分でポタージュの素を作りたいと思っていたところ、野菜ペーストと出会いました。
 
野菜ペーストでおやつを作ってみた理由
前回は、野菜ペーストで暑い夏に嬉しい爽やかな飲み物を作りたいとの想いから冷製ポタージュやスムージーをご紹介しました。
 今回は、おやつにも野菜ペーストを用いれば、より野菜の摂取量を増やせて健康的なのではないかと考え、第2弾としておやつを取り入れました。
キホンの野菜ペーストの作り方
1.野菜を切る
 (硬い野菜は薄切りにする)
2.鍋で煮込む
 塩と水を加えて中火で加熱し、煮立ったら蓋をずらして弱火で20分程蒸し煮にする
 (イモ類を鍋に入れる際は、焦げ付きを防ぐ為、下に玉ねぎをひく)
3.粗熱が取れたら、ミキサーで滑らかになるまで攪拌して完成
(粗熱をすぐに取りたい場合は、バットに移す)
野菜ペーストで体おもいのおやつ
野菜ペースト2種の材料を紹介!

ペーストにすることで、さつまいもやかぼちゃは、皮まで美味しく食べられます。
 かぼちゃの皮には疲労回復や免疫力アップの効果があるβカロテンが、実の2倍以上も含まれていたり、さつまいもの皮も整腸に効果的な食物繊維が1.3倍ほど多く含まれています。
皮ごと食べることで栄養価は高まり、食品ロスを減らすこともできます。
(材料の重さは正味、完成量は約450g前後)
☆かぼちゃペースト
 ・かぼちゃ 1/4個(450g) *薄切りにする
 ・玉ねぎ 1/2個(100g)
 ・塩 小さじ1/4
 ・水 45ml~
☆さつまいもペースト
 ・さつまいも 2本(300g) 
  ・玉ねぎ 1個(200g)
 ・塩 小さじ1/4
 ・水 45ml~
※さつまいもは、薄切りにしてから水にさらしてアクを取る。
 ※玉ねぎやさつまいもが焦げ付かないよう、水分が足りなくなったら水をお好みで増やす。今回は最終的に150mlの水を使用しました。
野菜ペーストで体おもいのおやつレシピ
かぼちゃとさつまいものスコーン
写真のように、スコーンと野菜ペーストを一緒に食べると、より野菜を味わえます。

【材料】6個分 1個あたり約50g
 ・かぼちゃペースト 30g
 ・さつまいもペースト 30g
 ・ごま油(オリーブオイルなども可) 大さじ2
 ・ホットケーキミックス 180g~200g
 ・ミックスナッツ(砕いておく) 15g
 ・マヨネーズ 小さじ1/2 (必要であれば)
【手順】
※オーブンは200℃に予熱しておく
 1.野菜ペースト、ごま油、ホットケーキミックスを混ぜ合わせる。
 2.粉っぽさが少し残るくらいになったら、ミックスナッツを加えてまぜる。
 3.生地がまとまらなければ、冷蔵庫で30分寝かせ、マヨネーズを加えて混ぜる。
 4.生地を2等分にして重ね、上から手で押さえる。
2、3回練り返し、まとめる。
 5.直径12センチ、厚さ2cmの円形にまとめ、6等分に切る。
 6.オーブンで200℃で10分、180℃に下げて6分焼いて完成。

かぼちゃのジェラート

【材料(2人分)】
 ・かぼちゃペースト 100g
 ・はちみつ 大さじ3
 ・生クリーム 100ml
 ・パンプキンシード 10g
 ・ラムレーズン 40g
【手順】
 1.ボウルにかぼちゃペーストと、はちみつを入れてゴムベラでよく混ぜる。
 2.生クリームは、ボウルの底を氷水にあてながら、泡を持ち上げたときに、とろりと落ちるくらいまで泡立てる。
 3.1に、2とパンプキンシードとラムレーズンを加えて混ぜ、冷凍庫で4〜5時間冷やし固めて完成。
かぼちゃの種まで使いきる
かぼちゃとさつまいもの皮だけでなく、かぼちゃの種であるパンプキンシードも無駄なく使うことが可能です。
パンプキンシードとは、種の外殻を取り除いたもので、亜鉛や鉄分などのミネラルが豊富であり、免疫力向上から疲労回復にも効果的です。
【作り方】
かぼちゃ1/4個で、約10gのパンプキンシードができます。

1.かぼちゃから種を取り出し、水で洗ってワタを取り、キッチンペーパーで水気を拭き取り、オーブンで120℃で30分加熱して乾燥させる。
 (3、4日間室内で乾燥させてもよい。)
 2.包丁または爪切りなどの機器を用いて外殻に切り込みを入れ、中のパンプキンシードを取り出す。
 ※爪切りは衛生に注意して、洗ってから熱湯をかけ、必ず殺菌して使ってください。
 3.オーブン120℃、片面5分ずつ焼いて完成。(計10分間)
おやつにも野菜を取り入れよう!
今回は、かぼちゃとさつまいものスコーンと、かぼちゃのジェラートを作ってみました。どちらも野菜の味とほのかな甘みが感じられるおやつで、とても美味しかったです。
スコーンは、ごま油を使ったことでお惣菜のようなスコーンになりましたが、オリーブオイルなどを使えばスイーツのようになると思います。
かぼちゃのジェラートは、かぼちゃが皮ごと入ったペーストで作ったので、皮の食感までかぼちゃを感じられて美味しかったです。また、かぼちゃペースト作りの際に、捨てかけた種をパンプキンシードとしてジェラートに活用できて嬉しかったです。栄養価も高いので興味を持たれた方は、パンプキンシード作りを試してみてください!
日本人の多くは野菜摂取目標に到達していないといわれている中、野菜ペーストを使ったおやつは、簡単に作れて健康的で美味しくとても魅力的なので、もっと多くの野菜を使ったおやつやスイーツが広まるように、発信していきたいと思いました!
【参考文献】 森崎繭香:野菜ペーストで簡単おかず
ロスゼロとは?
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 - 通販サイト「ロスゼロ」では、様々な理由で行先を失くした「フードロス予備軍」を、その背景やつくり手の想いと共に、たのしく届けています。
 
            

        
        

