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冷蔵庫・冷凍庫・食料庫の“食品だけ大掃除”

公開日: 更新日:2025.12.21
整頓された冷蔵庫の中

12月は何かと気ぜわしい季節ですね。「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と気持ちばかりが先走り、気づけば冷蔵庫はパンパン。棚の奥には「何が入っているか分からないもの」が増えていませんか。

「冷蔵庫がいっぱいで、新しいものが入らない」
「賞味期限が心配だけど、確認する時間がない」
そこに加わるのが、お歳暮や年末年始の買い出し。

実はこのタイミングこそ、“食品だけ”の大掃除をしておくベストな時期です。

今このタイミングで行うことで、年末の買い出しがぐっと楽になり、無駄な買い足しが減って、食品ロスも自然と防げます。
しかも結果的に、家計の節約にもつながります。


なぜ「今」なのか?3つのメリット

保存食いろいろ

1.スペースの確保

事前に余白を作っておくことで、クリスマスや年末年始のご馳走、お餅など、これから入ってくる大きな食材のための「特等席」を作ることができます

また、食品ロスの一因は、家にある食品を忘れて買い足したりしてしまうこと。余白があると「入らないから無理に詰める、そして奥に追いやられて忘れる」という負のループを断ち切ることができます。


2.衛生と気温

冬は外気温が低いため、中身を全部出しても食材が傷みにくいのが大きな利点です。全出し掃除をするなら、まさに今がベストシーズン!

食品の整理と一緒に、庫内の汚れもチェックしやすくなります。


3.在庫管理

賞味期限をチェックし今のうちに把握しておくことで、「まだ家にあるのに買ってしまった」という年末の無駄な買い足しを防げます。

そして今ならまだ、賞味期限が近いものを「捨てずに使い切る」という選択ができるのも大きなポイントです。


3ステップで終わらせる最短ルート

空っぽの冷蔵庫を掃除する女性

大掃除といっても、難しく考える必要はありません。次の3ステップでサクッと進めましょう。

ステップ1:全出し&仕分け(「出す」)

冷蔵庫・冷凍庫・食料庫の中身を出し、「賞味期限内」「期限切れ」「迷い中」の3つに分けます
1年以上使っていない調味料や、存在を忘れていたものは、思い切って手放す判断も検討しましょう。

 

ステップ2:拭き掃除(「拭く」)

アルコールスプレーや薄めた洗剤で、棚板のベタつきを軽く拭き取ります。
家族で「仕分け担当」と「掃除担当」を分担すれば、さらに時短に!

意外と汚れが溜まりやすいのが、ドアパッキンの溝。忘れずにチェックを。


ステップ3:カテゴリー別に収納(「戻す」)

食品は「朝食セット」「すぐ使うもの」「調味料」など、用途別にまとめて戻します
グループ分けすることで、使い忘れや重複購入を防ぎやすくなります。


『捨てる』を『活かす』に変える、食品ロス削減のヒント

食べ物を抱えてほほ笑む少女

「捨てない」ためのひと工夫

私たちのモットーは、最後まで美味しく食べ切ること
賞味期限はあくまで「おいしく食べられる目安」です。期限が近いものを見つけても、すぐに捨てずに一歩立ち止まってみてください。

冷凍できる?:肉・魚だけでなく、野菜やパン、実は卵や納豆も冷凍保存が可能です。
アレンジできる?:余ったドレッシングを炒め物のタレにしたり、乾物をスープの具にしたり。意外な発見があるかもしれません。
「在庫一掃メニュー」を楽しむ:見つけた食材を今日の夕飯の主役に!パスタやカレー、お鍋にすれば、多くの食材を美味しく救出できます。


食べ切れない時は「お裾分け」のバトンを

もし、自分の家ではどうしても食べ切れない「未開封」の食品があったら、捨てるのではなく「寄付する」という選択肢を考えてみませんか?

フードバンクやフードドライブを利用する:地域の自治体やスーパーなどで、未開封・賞味期限前の食品を回収していることがあります。
寄付のバトン:あなたの「もったいない」が、それを必要としている誰かの笑顔につながります。


「判断を先送りしない」ことが、ロス削減の第一歩。 自分で食べるか、誰かに譲るか。その場で決めることが、食品を最後まで活かすコツです。



冷蔵庫・冷凍庫・食料庫を、一度に全部やる必要はありません。 「今日は野菜室だけ」「今日はドアポケットの調味料だけ」「今日はお菓子エリアだけ」と、場所を区切って進めてみてください。

毎日少しずつ進めるのもよし、週末に一気に片付けるのもよし。 とにかく「食品だけ」を対象に動いてみる。

スッキリ空いたスペースには、きっと新しい年の福(と美味しい食材)が舞い込んでくるはずです。


食品の整理は、捨てるための作業ではありません
きちんと食べきるための準備であり、年末を気持ちよく迎えるための、小さな一歩です。

みんなで「ロスゼロ」な年末年始を迎えましょう!




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この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。